風の谷のナウシカ(ワイド版)(5) の商品レビュー
息子10歳3ヶ月 息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせしなくなりました。母はサミシイ。 読んだ◯ 好反応◯ 何度も読む(お気に入り) ◯ 「また借りてきて!」「続き読みたい!」◯ その他◯
Posted by
土鬼に戻った皇弟ミラルパは、多くの医師たちの治療を受ける。そして皇兄ナムリスは、ヒドラとなり、何回の手術を受け、復活する。皇弟ミラルパの治療している溶液に薬物を入れる。土鬼の中でも厳しい権力闘争があった。皇弟ミラルパは超常能力を持っているので、実質権力を握っていたが、皇弟ミラル...
土鬼に戻った皇弟ミラルパは、多くの医師たちの治療を受ける。そして皇兄ナムリスは、ヒドラとなり、何回の手術を受け、復活する。皇弟ミラルパの治療している溶液に薬物を入れる。土鬼の中でも厳しい権力闘争があった。皇弟ミラルパは超常能力を持っているので、実質権力を握っていたが、皇弟ミラルパの治療中に薬物で殺してしまう。この権力闘争は、土鬼の戦争相手国のトルメキアでも起こっている。 土鬼には、長寿延命治療の医療チームが存在し、皇兄ナムリスはその治療を受け、ミラルパの位置を奪い取るのに100年近くかかっている。。皇兄ナムリスは、土鬼の博士チームに巨神兵の再生も行う。秘石がなくてもその技術を持っている。土鬼の生物兵器と言える不死のヒドラも作っていた。皇兄ナムリスは、ヒドラを連れて戦いに出るのだった。墓所を封印し、神聖皇帝として出陣する。 第5巻は、ヒドラ、つくられた粘菌の変異が大きな存在感を示す。 剣士ユパ、アスベル、ケチャの三人は南南西のカポをめざす。トルメキアの人たちは種子を持って引越をする。カポの土地は、蟲の屍から腐海が生まれ始めていた。蟲の体についていた胞子が発芽したのだ。カポの街は全滅していた。そこで、クシャナとクワトロを見つける。アスベルはクシャナに仇を討とうとするが、ユパに止められる。仇は留保された。 クシャナは、憎しみと恐怖を捨てれば、蟲が襲ってこないことを知り、蟲の大群がさって子守唄を歌い続けた。蟲は、憎しみや恐怖の感情を察知して、襲うのだった。 ナウシカは、粘菌の状況を調査する。4つの大きな粘菌が、急速に成長し、一体化を目指して増殖し、移動する。なぜ、粘菌はそのように動いているのか?ナウシカの粘菌の実験の中で、粘菌は食われるが、粘菌自身も食うことを見つける。粘菌は餌を求め、目的的に生育する。餌がなくな李開発、老化すると集まって、球になり、時が来ると弾け無数の胞子を出す。(ホコリタケみたいだ)粘菌は、過酷な環境下でも生き抜くための高い生命力と、環境の変化に適応する能力を持っている。瘴気に耐性があるだけでなく、腐海の様々な場所で繁茂し、生態系の一端を担っている。また粘菌は、環境の変化に応じて常に変異し、進化を続けている。ナウシカは、考え続ける。 一方、土鬼の皇兄が率いたヒドラは、ユパやクシャナと戦う。ユパは不死のヒドラをどうやって退治するかを知っていた。皇兄は、ユパがヒドラ退治法を知っていることに意外感を持って伝える。皇兄はヒドラを使って、トルメキアのクシャナを捕まえる。そして、クシャナを嫁にすることを宣言する。土鬼とトルメキア連合国を作ろうというのだ。 大量の王蟲が進軍してきた。ナウシカはその王蟲の目が菌糸に覆われ見えなくても行進する。そして菌糸を取り除くと王蟲の目はきれいで澄んでいた。王蟲は行進しそして変異した粘菌に食われてしまうことをナウシカはいう。さらにナウシカは王蟲たちは人間の愚かさを伝えていると思った。そして、ナウシカは王蟲に食われてしまうのだ。王蟲、粘菌、ヒドラ、それぞれのいくべき方向はどうなるのだろうか?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
土鬼皇弟ミネルパは動けず皇兄ナムリスはヒドラを連れて出陣。クシャナの部下達はヒドラに痛手を受け,そこへクシャナを伴いユパ立ちがやってくる。ユパがいても多数のヒドラを倒すことはならずクシャナは捕らえられる。ナムリスはクシャナとの結婚を企てていた。ナウシカは一人丘の上で最期を待る。「森の人」が通りかかり,妹セライネはナウシカのマスクを修理して立ち去る。やがてやってきた王蟲の群れに飛び込むナウシカ。チヤルカと共にいたチククはナウシカが消えたことを感じ震えが止まらない…。希望のない世界だ。
Posted by
戦争というものはむごい。宮崎駿先生の画のタッチはそれをうまく和らげてくれている。そのおかげで、むごい戦争から目を背けず考えることができる。
Posted by
欲望のままに生きる愚かな人間。 ナウシカを守ろうとするテトや、人間が造り出した菌類ともひとつになろうとする蟲たちが美しい。
Posted by
宮崎駿著『風の谷のナウシカ5(アニメージュコミックス. ワイド版)』(徳間書店) c1991 2017.1.21読了 旧世界の人造兵士ヒドラとの戦いがとてもハラハラドキドキする巻だった。 ついに皇弟が死に、跡目を継いだ皇兄は、先帝の禁令を破って、ヒドラを復活させ、あらゆる蛮...
宮崎駿著『風の谷のナウシカ5(アニメージュコミックス. ワイド版)』(徳間書店) c1991 2017.1.21読了 旧世界の人造兵士ヒドラとの戦いがとてもハラハラドキドキする巻だった。 ついに皇弟が死に、跡目を継いだ皇兄は、先帝の禁令を破って、ヒドラを復活させ、あらゆる蛮行を行わんとする。そこに理想はなく、まさに狂気に駆られた人物。世界が失われそうになっても人間の愚行は止まらない。人間が作り出した粘菌すらも仲間として森に迎え入れようとする王蟲。人間によって抉られた傷口を、命をもって癒そうとする王蟲たちと心をともににしようとする。王蟲たちを助けられなかったナウシカは生きるのを諦め、王蟲たちと心中しようとするが……。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000002371752
Posted by
庵野秀明さんによると「宮さんの作品は絵コンテ段階が最も(宮さんの)理想に近い」という(「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」より)。映画製作では完成に近づくほどにその純度が下がる宿命にあると。 そういう意味では本シリーズは宮崎駿さんの最高純度作品と言える。ナウシカから始ま...
庵野秀明さんによると「宮さんの作品は絵コンテ段階が最も(宮さんの)理想に近い」という(「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」より)。映画製作では完成に近づくほどにその純度が下がる宿命にあると。 そういう意味では本シリーズは宮崎駿さんの最高純度作品と言える。ナウシカから始まるジブリ作品に登場する躍動感あるキャラクターの原型もたくさん登場する。まったく古くならないマスターピース。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
破滅の始まり。土鬼が造った粘菌は巨大な4つの変異体となり、大地を呑み込みながら1ヶ所に集まろうとしていた。蟲たちが押し寄せ、いよいよ”大海嘯”が起こる。トルメキア軍も撤退を始め、地上は猛毒の瘴気と胞子に覆われる。ナウシカもチヤルカもユパ一行も、この世の終わりを肌身で感じ取っていた。 そんな中、蟲に襲われた基地で船の残骸に潜み人が来るのを待ち続けていたクシャナとクロトワは、ナウシカがクシャナ軍と共にいると考えて南下してきたユパたちに救われる。土鬼の神聖皇帝は実兄のナムリスに殺され、皇兄として実権を握った彼はヒドラ(人造人間)を使ってクシャナを拉致し、政略結婚による土鬼⁼トルメキア二重帝国の支配を持ちかける。 粘菌と蟲の大群の合流地に赴いたナウシカはこの世界を汚した人間が滅ぶのは必定と考えて、王蟲と共に自然に還り、新しい腐海の植物の苗床になろうと身を委ねるが…。 極限状態を乗り越え、すっかり丸くなったクシャナに注目。彼女はペジテをトルメキアに滅ぼされたアスベルや、土鬼の少女ケチャに憎しみをぶつけられても当然のことと受け止める。その姿にユパは、彼女は今後王の器として必要な人間だと見定める。人間が汚した世界を一旦呑み込んで腐海が浄化するという作者の思想に、環境問題への大きな虚無感を感じる。
Posted by
2020.45 もう土鬼内でクーデターあったり、オームが大量に死んじゃったりでむちゃくちゃ編。 「この世界では食べるも食べられるも一緒なの」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここで土鬼の皇弟(こうてい)ミラルパVS皇兄(こうけい)ナムリスの図。 粘菌の憎しみに対峙するのはナウシカとチヤルカ。 ナウシカは絶望に眠り、森の人が来る。 ユパとナムリスの対峙。ここで花嫁の座を蹴るクシャナの鬼神のごとき容貌が、凄まじい。こりゃ庵野も惹かれるわけだわ。
Posted by