BLACK JACK(豪華版)(10) の商品レビュー
「アヴィナの島」・・・ 古き良き伝統は、ともすると、自由を縛る鎖になりかねない。その伝統によって愛し合っていた二人の男女の仲が引き裂かれることになる。しかし、二人を完全に分つことはできず─ *印象に残った言葉 「そんなもの(医師免許)は金さえ積みゃいくらでも手にはいる。無意味だ」...
「アヴィナの島」・・・ 古き良き伝統は、ともすると、自由を縛る鎖になりかねない。その伝統によって愛し合っていた二人の男女の仲が引き裂かれることになる。しかし、二人を完全に分つことはできず─ *印象に残った言葉 「そんなもの(医師免許)は金さえ積みゃいくらでも手にはいる。無意味だ」 「そんなことより身分とか差別とかのほうが大事な連中もいるってことだ!」 「選ばれたマスク」・・・ *印象に残った言葉 「愛情とは残酷なものだよ」 「─私はおかあさんこそ世界一美しい人だったと信じていますのでね」 「カプセルをはく男」・・・ モルヒネを入れた不溶性のカプセルを飲むことで密売していたとある町医者。真相を知ったブラックジャックに「医者の肩書を利用して麻薬でもうけているやつが、おもてむきどんな善人づらしてるのか見たくなっただけさ!」と詰められる。しかし、院長が密売したのは、住んでる街に寄付をするため、その資金を集めるためだった。善人づらしていたのではない。生粋の善人だったのだ。ブラックジャックは最後に言い残す「(院長は)町のためにつくしたりっぱな人だよ」 *印象に残った言葉 「医者の肩書を利用して麻薬でもうけているやつが、おもてむきどんな善人づらしてるのか見たくなっただけさ!」 「灰とダイヤモンド」・・・ 老い先短い耄碌爺が三十億円相当のダイヤを独占していたって何の意味もない。かといって、人様の財産を勝手に苦拗ねるのはいかがなものかと思うが…。大体、なんでブラックジャックはこの老人ホームを気にかけるのか。そして老人たちもブラックジャックを慕っている。いったい彼らとの間に何があったのか。 *印象に残った言葉 「ねえ、百鬼先生。世の中は正直にいわれるとおりやるのもどうかと思うんですがね」 「あんた、クソまじめを一生とおす気かい!!」 「身の代金」・・・ 人質としてさらったつもりの子供に徐々に愛着が湧いてしまって─というあるあるのお話。おじさんは根っからの悪者ではなさそう。何かに失敗して自暴自棄になってしまったような人だろう。「こいつをもとにカタギになって身をかためよう。いまからでもおそくねえ」という台詞からそれが見て取れる。 *印象に残った言葉 「これは遊びじゃねーんだ。生きるための労働だ」 「人さらいってのはわりがあわないってことだな」
Posted by
ブラック・ジャックのお父さんがでてくる巻。 妹をいやな奴と思わせて、実は…。 百鬼先生や石造りの家を建てた丑五郎など、みどころいっぱい。
Posted by
蔵書整理中に再読これを週刊のペースで書くとはやはり手塚治虫はすばらしいとしか言いようがないと思います。
Posted by
僕の好きな作品。「ときには真珠のように」、「めぐり会い」、「六等星」、「アリの足」、「二つの愛」、「おばあちゃん」、「三者三様」、「友よいずこ」、「助け合い」、「勘当息子」、「ある女の場合」、「執念」、「奇妙な関係」、「虚像」、「ゴーストタウンの流れ者」、「山手線の哲」、「落とし...
僕の好きな作品。「ときには真珠のように」、「めぐり会い」、「六等星」、「アリの足」、「二つの愛」、「おばあちゃん」、「三者三様」、「友よいずこ」、「助け合い」、「勘当息子」、「ある女の場合」、「執念」、「奇妙な関係」、「虚像」、「ゴーストタウンの流れ者」、「山手線の哲」、「落としもの」、「焼け焦げた人形」、「もらい水」、「終電車」、「古和医院」、「土砂降り」、「老人と木」、「サギ師志願」、「ふたりのピノコ」、「おとうと」、「上と下」、「曇りのち晴れ」、「ハリケーン」、「発作」、「誤診」、「発作」、「再会」、「死への一時間」、「ある教師と生徒」、「目撃者」、「約束」、「二人三脚」、「銃創」、「やり残しの家」、「骨肉」、「盗難」、「灰とダイヤモンド」、「身の代金」、「人形と警官」、「お医者さんごっこ」、「がめつい同士」、「話し合い」、「青い恐怖」、「人生という名のSL」、「信号」、「デベソの達」、「二人目がいた」、「帰ってきたあいつ」、「笑い上戸」、「水とあくたれ」、「小うるさい自殺者」、「後遺症」、「気が弱いシラノ」、「幸運な男」、「かりそめの愛を」、「浦島太郎」、「鯨にのまれた男」、「スター誕生」、「死者との対話」、「霧」、「夜明けのできごと」、「20年目の暗示」、「ミユキとベン」、「浮世風呂」、「過ぎ去りし一瞬」、「純華飯店」、「おとずれた思い出」…。 全編を通して、珠玉の名作集の趣があります。
Posted by
- 1