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河よりも長くゆるやかに(文庫版) の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

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2018/06/26

昭和50年代あたりの米軍基地のある東京の福生あたりを舞台にした男子高校生の日常を描いた作品集。 いろんな事情があって生活水準が低めの家庭では、基地のアメリカ人相手に性を売る若い女性たちがいたり、戦後これだけの時間が経ってもまだこんなことがあったのかって感じの特殊な「時代感」と「...

昭和50年代あたりの米軍基地のある東京の福生あたりを舞台にした男子高校生の日常を描いた作品集。 いろんな事情があって生活水準が低めの家庭では、基地のアメリカ人相手に性を売る若い女性たちがいたり、戦後これだけの時間が経ってもまだこんなことがあったのかって感じの特殊な「時代感」と「地域感」がありました。 で、男子高校生の頭のなかってこんなことばかりなの?ってお話だったけど、設定されている男子校も女子高もいちおう進学校ってことなんだよね? それで、これ?! 女性が描いた作品だし、実際の若者男子に「これが今でも普通なの?」って聞いてみたくなるお話でした。 まぁ、今は草すら食べない「絶食男子」がいる時代だし、こういった若者パワーの復活が、次の元号の時代には必要かもしれませんね。

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2016/03/28

河よりも長くゆるやかに 吉田秋生 ちょうどぼくが生まれた頃の作品てま、時系列的には「吉祥天女」と同時期で、この後に「櫻の園」が描かれるという感じ。高校生活の友情やら悩みやらを男子目線で描くという点は、女子側の「櫻の園」と対照をなしている。男子のほうがだいぶバカだけど。 この頃の作...

河よりも長くゆるやかに 吉田秋生 ちょうどぼくが生まれた頃の作品てま、時系列的には「吉祥天女」と同時期で、この後に「櫻の園」が描かれるという感じ。高校生活の友情やら悩みやらを男子目線で描くという点は、女子側の「櫻の園」と対照をなしている。男子のほうがだいぶバカだけど。 この頃の作品のなかではもっとも大友克洋色が強い。キャラクターの造形からコマ割りから筆づかいから、大友克洋の影響を受けているのがよくわかる。

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2015/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉田秋生の漫画、初めて読んだ。 この男子高校生、(両親は他界していて水商売のお姉さんと二人暮らし。自分もバーテンのアルバイトをしている彼女あり) 高校生とは思えないほど、いろんな経験をしてある意味大人。戦後すぐくらいの高校生はこんなだったのかもしれない。

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2013/06/16

バカなことばかりしている男子高校生たちだけどいろいろ抱えて考えているところが人間らしくて好きだ。 セリフのないコマの余韻の持たせ方が特にいいと思った。

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2013/02/01

数年ぶりに再読しました。表現が過激でこういう系統はかなり苦手なのですが、吉田秋生なら読む。少年漫画以上に少年漫画風なのが不思議。 女子校で、全くこんな世界を見ることなく過ごしてきたものの、形は違えどやはり悩んだり、尖ったり・・・主人公たちと同じ年頃の自分を考えるとしみじみしたり、...

数年ぶりに再読しました。表現が過激でこういう系統はかなり苦手なのですが、吉田秋生なら読む。少年漫画以上に少年漫画風なのが不思議。 女子校で、全くこんな世界を見ることなく過ごしてきたものの、形は違えどやはり悩んだり、尖ったり・・・主人公たちと同じ年頃の自分を考えるとしみじみしたり、忸怩たる想いにさせられたり・・・この部分が、同じ青春ものカテゴリーに於いて、ほかと一線を画する吉田秋生の特徴かななんて思います。

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2012/11/12

男子校出身だけど、ここまで男子校らしさが出てる本もそうないと思う。 ギャンブルもアルコールもクスリも男も女も、わかっちゃいるけどやめられないっていう人間くささがとても好き。

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2012/05/06

物語前半は、学外で猥雑で危ない世界に身を置く男子高生の、重たいけど強かな生の描写がメイン。 後半は、彼が根本的な問題は解消されないものの、仲間達との横の繋がりで何となく救われつつ生きていく描写が増える。 未だに時々思い出すのは、トラウマを抱え自暴自棄にも見える生き方をしつつも、ど...

物語前半は、学外で猥雑で危ない世界に身を置く男子高生の、重たいけど強かな生の描写がメイン。 後半は、彼が根本的な問題は解消されないものの、仲間達との横の繋がりで何となく救われつつ生きていく描写が増える。 未だに時々思い出すのは、トラウマを抱え自暴自棄にも見える生き方をしつつも、どこかで「この子は大丈夫」と思わせてくれる順子ちゃんのキャラクター。例え本人に思いは伝わらなくても、思いを寄せる相手の存在が、間違いなく彼女の心を強くし、破滅から救っている。 汚れた世界に押し潰される少年や、裏社会で自分の汚れを厭わず巨悪と対決する少年を見たければ、同じ作者の他の作品が待ち構えているのでそちらを。

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2011/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連載当時から姉と一緒に楽しみに読んでた。突如掲載されなくなった時、姉共々パニックを起こし、未だに読み返す、私の中の腐朽の名作。 順子ととしちゃんのおこたのシーン、 いまでも、これ以上美しき友情のシーンはないと思います。

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2010/11/09

自分だけがいつも置いてけぼり。 大切なことは最後まで知らされない。 そんなことを抱えながら生きるひとりの高校生。 あのこも、そのこも、みんな何かを胸に秘めながら生きている。 くだらなくて、ばかばかしくて、でも少しせつなくて。

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2010/05/19

なんかいい雰囲気ですね。 頭の中はエロばかり。なんか面白いことねーかな~。 という高校時代は、自分が過ごした日々とは全てが重なるわけじゃないけど 。 けど、いいよな、こんなの。 という感じ。

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