漂流教室(文庫版)(1) の商品レビュー
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この物語の初出が昭和47年なんだね 昭和99年から考えると 50年以上前の物語何だけど 普遍な力を感じる物語 救いが 無いような場面と ようやく救われる場面と その中で変わらないでいきている 物語の力 恐ろしいと思えることが 楽しいです
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職場の先輩に、楳図かずおさんのわたしはシンゴを読んでることを伝えたら、 漂流教室が良いと聞き、図書館で借りる。 昭和47年の作品。 お母さんに言いすぎた。帰ったら謝ろう。 なんて何度も思ったことがある。 そんな日常な中で、大和小学校だけが、未来へ行ってしまう。 窮地に立たされ...
職場の先輩に、楳図かずおさんのわたしはシンゴを読んでることを伝えたら、 漂流教室が良いと聞き、図書館で借りる。 昭和47年の作品。 お母さんに言いすぎた。帰ったら謝ろう。 なんて何度も思ったことがある。 そんな日常な中で、大和小学校だけが、未来へ行ってしまう。 窮地に立たされたときの、心模様の変化が怖い。 通常に保てなくなって、あっという間に人を殺してしまう。 映画とかで、近しいものはなんか見たことあるけど、 相変わらず、恐怖でいっぱい。 刃物で斬られ、銃で発泡、首を絞められたりと、相変わらずエグい。 主人公の翔くんに、ともだちのさっちゃん、あと幼稚園児の男の子は一体誰だろ。 寄稿エッセイ 悪魔のイマジネーション 川本三郎さんの解説が面白かった。
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なんかすごいな。 これが楳図かずおさんワールドか。 最初は絵に癖を感じるけど、途中から慣れてくる。 現実逃避になる
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ある日、小学校の周りのものが、なにもかも無くなった。 実は、周りがなくなったわけではなく、小学校が未来へ行ったらしい。 漫画は、あまり読む事がないし、しかも、 楳図かずおさんと言えば「まことちゃん」のぐわししか知らないけど、以前に百田尚樹氏が、激しく勧めておられたので、きっと、...
ある日、小学校の周りのものが、なにもかも無くなった。 実は、周りがなくなったわけではなく、小学校が未来へ行ったらしい。 漫画は、あまり読む事がないし、しかも、 楳図かずおさんと言えば「まことちゃん」のぐわししか知らないけど、以前に百田尚樹氏が、激しく勧めておられたので、きっと、感動することだろう。
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人生で読んだ中で最高の漫画かもしれない。もっと早く出会っていたら本当に人生を変え兼ねない。単にワンシチュエーションでのサバイバルものだと思ってたから、こんなにもたくさんの場面が出てくるSF、恋愛、アクション、ギャグに昇華していくとは予想だにしていなかった。これ一本だけで作家が燃え...
人生で読んだ中で最高の漫画かもしれない。もっと早く出会っていたら本当に人生を変え兼ねない。単にワンシチュエーションでのサバイバルものだと思ってたから、こんなにもたくさんの場面が出てくるSF、恋愛、アクション、ギャグに昇華していくとは予想だにしていなかった。これ一本だけで作家が燃え尽きてもおかしくないが、我々はこの作家の幾多の名作漫画を読むことができる訳で、本当に恐ろしい。
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小島秀夫監督のおすすめで全六巻読了。 敵が、大人、幻覚、病気、内部抗争、とさすが週刊誌で掲載されているだけあり圧巻の展開。 最後に共存する道を選んだのは素晴らしい幕引きでした。 荒廃した世界をテーマにした作品はその後多々生み出されますが、今でも輝きが色あせない傑作と言って良いと思いました。もちろん、気性が荒すぎる登場人物の人間性や、無理がある展開も散見しましたが、それは週刊誌の宿命でもあるのかなと思います。映画など長編でまとまったストーリーを作れる作品であったなら違ったと思います。 私としては、それまでの生活を奪われ、あらたな生活を選んだ作品としては「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と通ずるものを感じました。 SF的には過去を変える、未来を変える、という選択肢もあったと思いますが、受け入れて乗り越えるという、非常に人間らしい困難との立ち向かい方が素敵でした。
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全巻読了。 これは、驚いた…、すごい漫画だ…(語彙力) 人間の、目のそむけたい嫌な所を、傷口をむりやり裂き開くかの様に描き出す。 結末もまったくもって予想外の外の外。 1972年から1974年に連載だってぇ〜っ! 傑作中の傑作。
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SDGsなどで環境問題が再注目されている中、70年代の公害問題が根底にある本作はかなり普遍的なテーマだったんだと思い知らされた。 一切コメディータッチに描かないのもすごいし、突き抜けすぎて逆に笑えてくるのもすごい。
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楳図かずおさんの昭和の作品。 昔少しだけ読んで、結末が気になり続けていた、荒廃した未来へ学校ごと飛ばされてしまった子どもたちのサバイバル物語。 メルカリで見つけて全巻大人買い。 読み終えて、いやはや全く古くないことに驚き。また、今だから響く親子の愛情と信頼関係と狂気。 眠り続ける...
楳図かずおさんの昭和の作品。 昔少しだけ読んで、結末が気になり続けていた、荒廃した未来へ学校ごと飛ばされてしまった子どもたちのサバイバル物語。 メルカリで見つけて全巻大人買い。 読み終えて、いやはや全く古くないことに驚き。また、今だから響く親子の愛情と信頼関係と狂気。 眠り続けるキーパーソン西さんの存在は、生産性云々で語られるハンディキャップを持った人の存在価値というか気づかせてくれる新たな視点というメタファーではないかと思いました。 大人が全く頼りにならない、逆にクズだったりするのですが、いざ自分がそうならないかは自信がない。 とにかく面白かった、読めてよかった!
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これはすごい。「ドラゴンヘッド」なんかメじゃないね。なにより翔の母親の行動が常軌を逸しているというかなんというか。でも最初に出てきた給食費泥棒の伏線が最後にきちんと活かされていたし、ストーリーとしてはうまくまとまっている。最後にアメリカから電話がかかってくるというのはちょっといきなりな感じもしなくもないけど、これもビンに詰めた手紙の伏線どおり。 途中途中の細かいエピソードは週刊連載のための盛り上げに必要だったのだろうからあまりどうこうというのはないが、やはり子供同士が殺し合いに発展するあたりは「蝿の王」が描かずに止まったところを突き進んだんだな。最近でいうと「バトルロワイヤル」だけどこっちのほうが設定に必然性があるだろう(「バトル〜」読んでないけど)。 自分の卒論の最後で大林宣彦の映画版のラストシーンを採りあげたけど、こっちのほうを読んでいたらもっと全然違った採りあげ方になっていただろうな。映画のほうは翔たちの未来を見つめる晴れ晴れとした表情がラストにあったが、原作のほうは実際の表情は地面に伏せているところが最後で、母親が夜空に見る翔は現実ではないんだな。 なによりもこのストーリー展開で最後に子供達が元の世界に戻れるのではなく、むしろ新しい世界で積極的に生きていこうと決断するというのがこの作者のすごいところ。やっぱりこの人の子供を子供として見る視点ってただものではない。最初からいきなり「おかあさん… ぼくの一生のうちで、二度と忘れることのできないあの信じられない一瞬を思う時、どうしても、それまでのちょっとしたできごとの数々が強い意味をもって浮かびあがってくるのです。」というモノローグ?で始まるというのも印象的だが、たぶんこれは翔がユウちゃんに託したノートの一番初めに書いてあったんだろうな。
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