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MASTERキートン(9) の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2021/12/25

「血と名誉の掟」「愛と悲しみの掟」は、 イタリア・マフィアのお話。 映画「ゴッドファーザー」の 哀切なテーマ曲が聞こえてきそう。 血と名誉と掟の物語。 「コーンウォールの風」は、 ビジネスと家族の原点を爽やかに描く。 ちょいちょい登場のタフガイ、 幼馴染のチャーリーがここでも登...

「血と名誉の掟」「愛と悲しみの掟」は、 イタリア・マフィアのお話。 映画「ゴッドファーザー」の 哀切なテーマ曲が聞こえてきそう。 血と名誉と掟の物語。 「コーンウォールの風」は、 ビジネスと家族の原点を爽やかに描く。 ちょいちょい登場のタフガイ、 幼馴染のチャーリーがここでも登場。 「王の涙」もビジネス絡み。 失脚を背景に描かれるのは愛の姿。 いつだって見ている人はいて、 どんな人も価値があると思わされる。 「放課後探偵団の冒険」は少年活躍もの。 キートンはどこか少年の面影を残すから、 少年少女と相性がいい。 彼らとの会話・交流に無理がなく自然だ。 「瞳の中のハイランド」は 武器ものといっていいかも。 あるものを活用して格闘するサバイバル術。 贋作と視力回復法まで絡み、 相変わらずの博識、幅の広さを感じさせる。 「五月の恋」は切ない恋物語。 少年少女と同じくらい、 老齢者とも相性がいいのが不思議なところ。 ここではキートンの娘が活躍する。 「シャトーラジョンシュ1944」を読むと、 とにかくワインが飲みたくなる。 僕は安ワインだけれど飲もう。

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2018/04/19

パクリの絵を描かされてるをっさんがアレする話が、なんかクる。  あとワインキチガイの皆さんが世にも悍ましい「当たり年」である1944年、戦場になった葡萄畑を駆け巡り収穫して作ったその美酒が、どうしたといふ話とか。  何とか言ひながら父上を敬愛してゐる人が、さうするがゆえにアレする...

パクリの絵を描かされてるをっさんがアレする話が、なんかクる。  あとワインキチガイの皆さんが世にも悍ましい「当たり年」である1944年、戦場になった葡萄畑を駆け巡り収穫して作ったその美酒が、どうしたといふ話とか。  何とか言ひながら父上を敬愛してゐる人が、さうするがゆえにアレする話が結構良い。

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2010/09/27

アンドレア……… パ……パーパ…… パーパに向けられるファミリーの敬愛のまなざし…僕もなりたかった、パーパのように…… 息子よ…… (CHAPTER 2 愛と悲しみの掟)

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2009/10/04

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった...

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。 浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。

Posted byブクログ