MASTERキートン(9) の商品レビュー
「血と名誉の掟」「愛と悲しみの掟」は、 イタリア・マフィアのお話。 映画「ゴッドファーザー」の 哀切なテーマ曲が聞こえてきそう。 血と名誉と掟の物語。 「コーンウォールの風」は、 ビジネスと家族の原点を爽やかに描く。 ちょいちょい登場のタフガイ、 幼馴染のチャーリーがここでも登...
「血と名誉の掟」「愛と悲しみの掟」は、 イタリア・マフィアのお話。 映画「ゴッドファーザー」の 哀切なテーマ曲が聞こえてきそう。 血と名誉と掟の物語。 「コーンウォールの風」は、 ビジネスと家族の原点を爽やかに描く。 ちょいちょい登場のタフガイ、 幼馴染のチャーリーがここでも登場。 「王の涙」もビジネス絡み。 失脚を背景に描かれるのは愛の姿。 いつだって見ている人はいて、 どんな人も価値があると思わされる。 「放課後探偵団の冒険」は少年活躍もの。 キートンはどこか少年の面影を残すから、 少年少女と相性がいい。 彼らとの会話・交流に無理がなく自然だ。 「瞳の中のハイランド」は 武器ものといっていいかも。 あるものを活用して格闘するサバイバル術。 贋作と視力回復法まで絡み、 相変わらずの博識、幅の広さを感じさせる。 「五月の恋」は切ない恋物語。 少年少女と同じくらい、 老齢者とも相性がいいのが不思議なところ。 ここではキートンの娘が活躍する。 「シャトーラジョンシュ1944」を読むと、 とにかくワインが飲みたくなる。 僕は安ワインだけれど飲もう。
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パクリの絵を描かされてるをっさんがアレする話が、なんかクる。 あとワインキチガイの皆さんが世にも悍ましい「当たり年」である1944年、戦場になった葡萄畑を駆け巡り収穫して作ったその美酒が、どうしたといふ話とか。 何とか言ひながら父上を敬愛してゐる人が、さうするがゆえにアレする...
パクリの絵を描かされてるをっさんがアレする話が、なんかクる。 あとワインキチガイの皆さんが世にも悍ましい「当たり年」である1944年、戦場になった葡萄畑を駆け巡り収穫して作ったその美酒が、どうしたといふ話とか。 何とか言ひながら父上を敬愛してゐる人が、さうするがゆえにアレする話が結構良い。
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アンドレア……… パ……パーパ…… パーパに向けられるファミリーの敬愛のまなざし…僕もなりたかった、パーパのように…… 息子よ…… (CHAPTER 2 愛と悲しみの掟)
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本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった...
本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。 浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。
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