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藤子・F・不二雄異色短編集(文庫版)気楽に殺ろうよ(2) の商品レビュー

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40件のお客様レビュー

  1. 5つ

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    7

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/03/10
  • ネタバレ

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前半はやや緩めのクオリティに感じたが、後半からはすごかった 表題作の「気楽に殺ろうよ」はやはり完成度が抜けてるかな 「やすらぎの館」「分岐点」とかも怖くて良かった

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2023/11/28

「分岐点」のなんとも言えない気まずさが大好き。子どもの誕生日を忘れてど深夜に帰る瞬間、浮気を勘違いされる瞬間、など「いたたまれない」シーンの連続。分岐してもハッピーに終わるという驚愕のオチがまたうっすら恐ろしい。

Posted byブクログ

2023/07/04
  • ネタバレ

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タイトルに惹かれて手に取ったこの短編集であった。 表題にある「気楽に殺ろうよ」は、目を覚ますと性欲と食欲の価値観が入れ替わった世界にいた主人公の話だが、主人公にこの価値観について説明する医者のもっともらしい話ぶりに、自分も「なるほど」と思ってしまった。 この他に「定年退食」は高齢化社会への風刺が入っており、高齢者への保障が少なくなる中でなんとかして長く生きようとする友人の吹山とどこか達観とした主人公との対比が面白かった。

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2023/04/23

藤子不二雄が二人の漫画家の共同ペンネームだと知ったのは、随分と大きくなってからだ。 どの作品も二人で手分けして書いているのかと思っていたが共同作品は『オバケのQ太郎』が最後らしい。 本書の著者である藤子・F・不二雄さんは、『ドラえもん』『パーマン』 もう一人の藤子不二雄Ⓐさんは...

藤子不二雄が二人の漫画家の共同ペンネームだと知ったのは、随分と大きくなってからだ。 どの作品も二人で手分けして書いているのかと思っていたが共同作品は『オバケのQ太郎』が最後らしい。 本書の著者である藤子・F・不二雄さんは、『ドラえもん』『パーマン』 もう一人の藤子不二雄Ⓐさんは、『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』『笑ゥせぇるすまん』 というように、別々の作品を描いていたということは、今になって藤子不二雄を調べてみて知った。 これらのマンガは単に面白いから読んだりテレビで見たりしていただけで、藤子不二雄だからという意識は全くなかった。 ただ、後から「これも藤子不二雄の作品なのか」と知って、子供向けのマンガを描く人というイメージを持っていた。 こんなSFチックな社会風刺の作品も書いていたんだ!というのが読後感で、子供には読ませたくない内容が含まれている。 心と体が入れ替わるという物語は映画などでよく見かけるが、たいていは(恋人同士の)二人が入れ替わる。 本書の「換身」という作品は、三人が入れ替わるので誰が誰になっているのか混乱した。 二人なら入れ替わった相手は自分であることが明らかだが、三人だと自分なのかもう一人の誰かなのか分かり難い。 入れ替わっていることを知らない家族も出てくるので、余計に混乱し混乱したまま読み終わってしまった。 何かを問題提起して考えさせる物語が13編。 考えたことがある内容が半分以上でしたが、そこそこ楽しめました。

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2023/04/23
  • ネタバレ

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「ミラクルマン」★★★ 「大予言」★★ 「老雄大いに語る」★★ 「光陰」★★ 「幸運児」★★ 「やすらぎの館」★★★ 「定年退食」★★ 「サンプルAとB」★★★ 「休日のガンマン」★★★ 「分岐点」★★ 「換身」★★ 「気楽に殺ろうよ」★★★ 「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」★★★

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2023/02/12

youtubeの漫画紹介のshortが流れてきて気になった一冊。最近は小説は書籍、漫画は電子で買っていたけど、この本は書籍で購入して良かった気がする。ドラえもんの作者のイメージくらいしかなかったけど、大人向けの皮肉が効いていて、星新一に似た(出会った順番の問題だけど)短くてきれい...

youtubeの漫画紹介のshortが流れてきて気になった一冊。最近は小説は書籍、漫画は電子で買っていたけど、この本は書籍で購入して良かった気がする。ドラえもんの作者のイメージくらいしかなかったけど、大人向けの皮肉が効いていて、星新一に似た(出会った順番の問題だけど)短くてきれいなオチがとても心地よかった。「定年退食」も行き過ぎているけど想像できる未来の感がぞっとさせる。特に印象に残ったのは、「気楽に殺ろうよ」も間違いないけど、個人的には「安らぎの館」。"きみはもうなにもしなくていい。"の頁はぞっとした。何もしなくていいわけないんだなあと改めて思った。 きっといろいろな想像が膨らむ経済成長のなかで期待と未知の不安を基に描かれたSFを、実現できそうな現代に読むからフィクションにしきれないリアリティが出る。当時とは面白さの種類も違うのかなと思う。そうすると、、現代のSFはどこを見据えて、どんな未来をイメージできるんだろうかと気になった。クルマが空を飛んで、ボタン一つでご飯が出てくるようなよくある近未来的な世界の次を(人類退廃のルート以外で)想像している人はいるのだろうか。

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2022/03/04

今この地球に生きている人類と呼ばれる生命は役70億だったと思うが、本書の捉え方で行くと70億もの宇宙がパラレルに共存している世界ということになるのだろうな。その70億のパラレルワールドが時として交差し衝突するのが日常だと捉えると、いやに人類という生命は孤独と共にあると思えるのであ...

今この地球に生きている人類と呼ばれる生命は役70億だったと思うが、本書の捉え方で行くと70億もの宇宙がパラレルに共存している世界ということになるのだろうな。その70億のパラレルワールドが時として交差し衝突するのが日常だと捉えると、いやに人類という生命は孤独と共にあると思えるのである。ちなみにこれも全て視野と視界を切り替えることで見えてくる世界だろうから、私宇宙に没頭している人にはわからん話だろう。良い漫画シリーズに出会えたものだ。感謝、合掌

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2021/03/08

■異色短編集2 気楽に殺ろうよ (全13話) ミラクルマン 大予言 老雄大いに語る 光陰 幸運児 やすらぎの館  ★最怖。 定年退食  ★寂。 サンプルAとB(作画・小森麻美)  ★金属片を挿入。 休日のガンマン 分岐点  ★この寂寥は……。 換身 気楽に殺ろうよ ウルトラ・スー...

■異色短編集2 気楽に殺ろうよ (全13話) ミラクルマン 大予言 老雄大いに語る 光陰 幸運児 やすらぎの館  ★最怖。 定年退食  ★寂。 サンプルAとB(作画・小森麻美)  ★金属片を挿入。 休日のガンマン 分岐点  ★この寂寥は……。 換身 気楽に殺ろうよ ウルトラ・スーパー・デラックスマン

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2018/10/13

以前、ミノタウロスの皿(第一巻)は他の人に勧められて購入していたが、先日、某氏に「気楽に殺ろうよ」が面白いと勧められて2巻から4巻も購入。3巻の陰謀論的な「箱舟はいっぱい」や、人肉食を扱った「カンビュセスの籤」がおもしろかった。

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2018/09/05

「やすらぎの館」とか「ウルトラスーパーデラックスマン」とかマジで黒いっすよね。はじめて読んだときは驚いた。

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