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長屋王残照記(文庫版)(1) の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/07/08

奈良を訪れた際、イトーヨーカドーが見えた。その敷地が、元長屋王の館と知らされた。長屋王の変という言葉。日本史のこの言葉が、急に現実味を帯びた。彼の地を訪れる事の面白味。

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2022/12/07

長屋王って、知っているようで知らない。 育ちが良く、理想を貫こうとする・・・ あれ、どなたかに似ていないか? 個人的には、首皇太子が弱々しすぎなのが、残念。 かつては、そういうイメージだったけれど 近年の研究成果で、変わってきただけに。

Posted byブクログ

2014/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

絵のブレがなく、当時の政治経済についても確かな知識に基づいて描かれたもの。歴史漫画として、かなりハイクオリティ。 主人公の長屋と不比等の対立がメインだが、ヒール役の藤原氏にも道義があり、わかりやすい悪人ではない。女帝も出てくるが、女性らしい嫉妬心とかどろどろした部分はあまりなく、上に立つものらしい苦悩がしっかり描かれていることに好感。 表情に動きがなく淡々としたストーリーなので、昔読んだ時には面白味がなかったのだが、いまさら読むとかなり理解できる。

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2009/10/04

今作は彼女の他の歴史漫画(「天上の虹」「女帝の手記」など)と比べて、明らかに主人公のキャラが立っている。 というか、長屋王が清廉潔白、頭脳明晰、情熱的で優しい夫という、すさまじいスーパーマンとして描かれている。これが肝。まあ、歴史解釈は自由なんですが。 また、彼女の他の歴史...

今作は彼女の他の歴史漫画(「天上の虹」「女帝の手記」など)と比べて、明らかに主人公のキャラが立っている。 というか、長屋王が清廉潔白、頭脳明晰、情熱的で優しい夫という、すさまじいスーパーマンとして描かれている。これが肝。まあ、歴史解釈は自由なんですが。 また、彼女の他の歴史漫画と比べ、比較的短い期間を十分なページ数を取って描けている。そのせいか、正妻の吉備皇女・側室の藤原長娥子・元明天皇・氷高内親王(後の元正天皇)という味方のサブキャラはもちろん、藤原不比等・藤原房前・首皇子(後の聖武天皇)という敵サイドのサブキャラもしっかりとしたキャラクターとして描かれている。 これら、キャラクターの描き方の深さがこの作品に大きな魅力をもたらしている。

Posted byブクログ