栄光のナポレオン エロイカ(文庫版)(10) の商品レビュー

池田理代子(著者)

2017/01/24

ネタバレ オーストリア皇女マリー・ルイーズとの再婚。一方、厄介モノになったジョセフィーヌは離婚の憂き目に。また、長男の母、ポーランドのマリア・ヴァレフスカもまた宮廷から放逐される。若き日に裏切りの数々を繰り返してきたジョセフィーヌとはいえ、ナポレオンの身勝手さばかりが際立つ描写だ。おそらくジョセフィーヌだけが癒してくれたであろう独裁者の孤独は、タレイランらの裏切りにより加速し、慰めはマリーの生んだ二世のみ。そして、第二次対仏同盟を打破すべく、ナポレオンは運命の第二次ロシア攻略に。

2014/03/02

★1808年 39才
4月〜7月 スペインの王位継承問題に介入、バイヨンヌの会談
06月06日 ジョゼフ・ボナパルト、スペイン王を即位
07月22日 バイレーンでのフランス軍降伏
11月 ナポレオン、スペインに出陣
11月30日 ソモンシエラ峠の戦勝
12月04回 マドリッド入城
★1809年 40才
3月〜4月 オーストリアと戦争を再開。ナポレオン、バイエルン進軍
05月13日 ウィーン入城
05月22日 エスリンクの戦い
07月05,6日 ワグラムの戦勝。オーストリアからの求めに応じ、10月に和平条約を結ぶ
12月15日 ジョゼフィーヌと離婚
★1810年 41才
04月01日 マリー・ルイーズと結婚
★1811年 42才
03月20日 皇太子ローマ王誕生
★1812年 43才
6月〜12月 ロシア遠征
06月28日 ヴィルナ攻略
08月17日 スモレンスク攻略
09月07日 ポロディの戦勝

2011/03/03

これが権力の最高位につくものを待ち構える運命なのか。
こうやってたったひとりぼっちで疑心暗鬼と戦うのか。
タレイランとフーシェの解任はナポレオンにとって両輪であった二人を解任することになってしまい、大きな敵を作ることになった。
祖国防衛の思いが強い程、兵士たちは強くなれる。ロシアにはあって、フランスにはもうなくなっていた。