YAWARA！(文庫版)(1) の商品レビュー

浦沢直樹(著者)

2010/12/25

３歳の時から柔道一筋の祖父に柔道を鍛えられた小柄な天才柔道少女、猪熊柔とその周りにいる熱血スポーツ記者の松田、柔のライバルお嬢様のさやか、さやかのコーチで美形の女たらしの風祭、元バレリーナで長身の富士子、たくさんの登場人物の繰り広げるスポコン＆恋愛漫画です。

浦沢先生といえば２０世紀少年とかキートン、モンスターなどのシリアスなサスペンス(？)物が結構多いですが、YAWARA！は少しそれらとは毛色の違う漫画です。
普通の青春や恋に憧れる普通の少女の柔ですが、その天才的な柔道の才能でどうしても「普通」にはなれません。(もちろん３歳から欠かさなかった特訓の努力の賜物でもありますが)
どんどん強く、活躍していく柔とその周りの柔道少女＆少年のスポコン物だけでなく、二人の男性の間で揺れる柔の恋の話でもあります。

ただ、主人公の柔が元々天才的な柔道の才能を持っていることと、ずっと鍛え上げた実力があるので、はじめは弱く、だんだん強くなっていくタイプのスポコンを求める人には向かないかもしれません。
柔道のライバル役も恋のライバル役も出てくるこの漫画ですが、そのライバルもいわゆる卑劣でドロドロとした女性ではなく、ライバル達によってそこまで不快感を感じることもないと思います。
スポーツや恋愛を爽やかに読むことができるので、何か落ち込んだ時に読むといいかもしれません。

2009/10/04

登場人物の絶妙な関係と個性の際立ちかたが、『YAWARA!』の物語を鬼の名作に仕上げているなあと、改めて読み返すにつれ思うわけです（全巻一気に読んだら読み応えあった…）。絵も綺麗☆

松田さんの熱さ…。さやかの傲慢さ…。柔ちゃんと富士子さんの友情…（その横で展開する松田さんと花園くんの励まし合いもさりげに良い…）。あの名作『柔道部物語』の対極にありすぎる、お洒落な柔道物語と言えましょう。総じて、僕の最も好きな漫画の中の1冊です。

2009/10/04

谷亮子の愛称にもなった漫画。
しかし、この本を読んだ後で「谷亮子」をまだ「ヤワラちゃん」と言えるだろうか。私は言えない。
だって本物、可愛すぎだぜ？

2009/10/04

柔道を題材にしながら、スポーツ漫画らしくない作品（笑）
柔道の変わりに歌手やタレントで話を薦めても、きっと同じような展開ですすめられる。良い意味で根幹が王道を形成している証。さすが浦沢直樹と思わせる作品。

2009/10/04

YAWARA!シリーズ。柔道が嫌で仕方ない少女、猪熊柔がライバルや友人に励まされ(?)ながら日本スポーツ界のスーパースターにかけのぼってくお話。

2009/10/04

浦沢直樹の不屈の名作。最初は普通かな？てな感じで読んでましたがどんどんはまる！はまる！！(笑)
柔道最高です。