BANANA FISH(文庫版)(4) の商品レビュー
3巻から真に迫ってきました。恐るべき正体がわかり、 4巻では自我の破壊が、とてつもなく恐ろしい。 強烈な個性の登場人物で過激ですが、一気に読まされるので先が気になります。が、途中優しい物語で休憩します。
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ショーターの最期はひたすらつらい。 そして束の間の休息に男子高校生みたいに無邪気にじゃれあうアッシュと英二に泣きそうになる。 どんなに重い境遇や過去を背負っていてもアッシュは十代の男の子なのだ。生まれた場所が違ったならアッシュはこんなふうに気のおけない友人と笑って話せていたかもしれない。そう思うとたまならく切ない。 英二くんがアッシュに「ずっとだ(側にいる)」って言ったとき、アッシュは「ああ、もう何もいらない」と思ったんじゃないかな。 なぜかふっと「ベルサイユのばら」でオスカルとアンドレが抱き合うシーンを思い出した。 精神で繋がった強い繋がり、永遠と呼べるような。 アッシュは英二くんという存在がこの世界にいる限り、何も怖くなくなるんだろう。そのアッシュが到達した場所が、読者にとっては救いでもありいずれ彼はいなくなるのだという哀しい予感を感じさせる。
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ショーター。。ここまでで既に一本映画観たような気分。ひどく悲しい。この時のアッシュのそばに英二がいて良かった。微笑ましいやりとりにホッとします。この辺からアッシュが「美少年」らしくなってかっこいい。
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この物語の最初のクライマックスとなる、ショーターの死。アッシュがマンハッタンに戻って、新たな展開。 アッシュと英二の、つかの間の安らぎ。でも、それが、ショーターの死を挟んで微妙な緊張の上に成り立っていることが悲しい。「そばにいてくれ」というアッシュに「ずっとだ」と答える英二。...
この物語の最初のクライマックスとなる、ショーターの死。アッシュがマンハッタンに戻って、新たな展開。 アッシュと英二の、つかの間の安らぎ。でも、それが、ショーターの死を挟んで微妙な緊張の上に成り立っていることが悲しい。「そばにいてくれ」というアッシュに「ずっとだ」と答える英二。この2人の関係が、ようやく物語の前面に現れてくるシーンだといえる。 マーディアが新たな魅力を持って控えているのがいい。彼女みたいになりたい、と思ったのを思い出した。
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