象の消滅 の商品レビュー
すべて既読だったが、装丁に惹かれて入手。『納屋を焼く』が一番好きで、他は『パン屋再襲撃』『四月のある晴れた朝に〜』あたり。『レーダーホーゼン』は逆輸入ver.とのことだが、私はオリジナルの方が好き。
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村上春樹の初期の短編集を集めた一冊。 まず、装丁がかっこいい。 多分、一度すべて読んでいるんだろうけど、 当時は学生だった事もあり、 視点が変わっている部分や、 気になる部分が変わっているなと 強く感じた。 「夫婦」という設定が何作かあり、 それが妙に印象的だった。当時は、「...
村上春樹の初期の短編集を集めた一冊。 まず、装丁がかっこいい。 多分、一度すべて読んでいるんだろうけど、 当時は学生だった事もあり、 視点が変わっている部分や、 気になる部分が変わっているなと 強く感じた。 「夫婦」という設定が何作かあり、 それが妙に印象的だった。当時は、「夫婦」と いうものが遠い存在であり、ぴんとこない ものだったのだが、年を取り、その生活が、 なんだか想像できるようになっているからかも しれない。 読みやすくてすっと入ってくる短編も あれば、全く受け付けない作品もあった。 一番気に入っているのが、 「四月のある晴れた朝に100パーセントの 女の子に出会うことについて」 あとは、 「ねじまき鳥と火曜日の女たち」 「パン屋再襲撃」 「ファミリー・アフェア」 ぐらいかな。 「眠り」は「アフターダーク」を思わせる 作品。まあ、こちらが先なのだが。 英語の題名について。どれもわりとそのまま シンプルに訳されているが、 「パン屋再襲撃」 The second bakery attack 「カンガルー通信」The kangaroo communique 「納屋を焼く」Barn burning なんかがいーなーと思った。 彼の作品はひどくきっちりしていて、落ち着いているのだが どこか奇妙にずれていて、不思議な気分を味わえるところが 好きだ。
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村上春樹さん読んだ事無かったのでとりあえず短編から!読んでみたのですが、ありそうでありえない話の連続にくらくらしてどきどきして大変でした。他の本も読みたい!短編ものだいすきなのですげぇよかった。
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もう何度となく読んだ話でも、読むたびに面白い。そしてこんな短編集のこと、思い出すだけで涙が出そうになる。(大げさじゃないんだよ。)村上春樹っていう作家さんが自分の中で特別な意味を持ってるって再度実感。 装丁もすてき。本棚の目立つ位置にきれいに入れておいてあげたい本。
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村上春樹の短篇のベスト版といった感じ。「パン屋再襲撃」は何度読んでもいいし「納屋を焼く」はやっぱりぞっとする。ただこの本のサイズ、電車で読んでるとちょっと手が疲れる。
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アメリカからの逆輸入版短編集。 ふと読みたくなったときのために常に机の上に載っている。 字が小さめのレイアウトが個人的にはツボ。
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レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/6973123.html
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大好きな話が入っていたので購入。「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」大好きだ。 「眠り」と「沈黙」も好きだ。 分厚いけど紙質が薄くて読みやすい。
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1980年代の村上春樹はすばらしい。 Hな描写もあるけれど、ここ何年かの作品みたくギラギラしていない。 皮をはいだり内臓を取り出したり、おどろおどろしいこともない。 全てがさわやかで、平和なのです。 一見、もしかしたら私も小説が書けるかも、と思わせてくれるような簡単な文章。 でも...
1980年代の村上春樹はすばらしい。 Hな描写もあるけれど、ここ何年かの作品みたくギラギラしていない。 皮をはいだり内臓を取り出したり、おどろおどろしいこともない。 全てがさわやかで、平和なのです。 一見、もしかしたら私も小説が書けるかも、と思わせてくれるような簡単な文章。 でも夢の中の出来事のように、不思議な世界へ引っ張っていってくれるのは、やはり村上マジック。 象工場で働く男がいた。 一体まるごと作るのではなく、一ヶ月ごとに今月は頭、来月には足、とセクションを移動していく。 セクションは色分けされていて、工場の中も作業服も、たとえば頭セクションなら全て緑なのだ。 工場の中でも耳セクションが一番楽で、耳セクションの一ヶ月は「耳休暇をとる」という。 ・・・こんなセンス、誰が考えつく? 彼の夢の中には時々おそろしくダンスの上手な小人が現れるんですよ。 突飛な発想ができても、それをまったりのんびりと、そして気持ちよく説明するのって むずかしいですよね。 それを簡単そうに見せているところが、村上氏のすごいところです。 80年代の作品には多くの料理が効果的に使われている。 スパゲティやサンドイッチを上手に作ってうまそうに食べる。 スパゲティを上手に茹でることはとてもおしゃれなことなんだと教えてくれました。
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今まで、読んだ短編がたくさん載っています、読み直す意味でも、読み始めたら、やはり面白いです。言葉が輝いています。
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