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アマゾン河の食物誌 の商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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アマゾン河流域の食物…

アマゾン河流域の食物について書かれた本。珍しく興味深いです。

文庫OFF

2012/09/06

 著者はブラジルに住む作家で、かつて巨匠・開高健をアマゾンへ案内した人物。彼がいなければ、あの傑作冒険釣行記『オーパ!』は生まれなかったのかもしれない。心して読みました。  一口にアマゾンといっても広い。面積は日本全土の10倍以上だ。著者が旅をしたアマゾン川流域各地を、近代的な都...

 著者はブラジルに住む作家で、かつて巨匠・開高健をアマゾンへ案内した人物。彼がいなければ、あの傑作冒険釣行記『オーパ!』は生まれなかったのかもしれない。心して読みました。  一口にアマゾンといっても広い。面積は日本全土の10倍以上だ。著者が旅をしたアマゾン川流域各地を、近代的な都市部と古い流域の集落とに分割して取り上げ、食文化を比較する構成は、分かりやすく飽きずに楽しめる。  若干観光地の料理にも触れているが、ほとんどはアマゾン流域の伝統食の紹介なのでグルメ色は薄い。一通り読んで「アマゾンの食事って健康そう」との印象を受けた。地域に特色はあるのだが、大雑把に見て料理の素材は、川魚、菜っぱ、豆、キャッサバの粉末が基本。事実、都市部は別にして伝統的な食生活をするインディオに、極端に太ったり痩せたりといった体形はないらしい。広大な牧場はいたるところにあるし、牛も売るほどいるが、伝統的に肉食の習慣はないらしい。理由は冷蔵庫のない時代、よほど大量の人間が集まらないと食べ切れないから。  ブラジルには日本人移住者が持ち込んだ日本食文化も根付いていると予想はできるが、現地で大人気なのがソース焼きそばと稲荷寿司というのが意表を突かれる。

Posted byブクログ

2011/08/08

ブラジルのアマゾンに旅行、あるいは住んだことある人なら、おなじみのアマゾン料理や魚の紹介がたくさん。タカカ食べたいです。

Posted byブクログ

2014/10/26

[ 内容 ] むせ返るような、濃密なアマゾン河流域の大自然の恵みを味わう。 世界最大の熱帯雨林を抱くこのユニークな地域が生み出した豊かさは比類ないと著者はいう。 ピラニア、ヨロイナマズの塩焼き、屋台の不思議な香りと味の食物、ゲテモノ一歩手前の怪味、開高健や向田邦子といった食通を唸...

[ 内容 ] むせ返るような、濃密なアマゾン河流域の大自然の恵みを味わう。 世界最大の熱帯雨林を抱くこのユニークな地域が生み出した豊かさは比類ないと著者はいう。 ピラニア、ヨロイナマズの塩焼き、屋台の不思議な香りと味の食物、ゲテモノ一歩手前の怪味、開高健や向田邦子といった食通を唸らせた美味…。 開高健『オーパ!』アマゾン取材時に案内役を務めたブラジル在住の作家が、長年取材と魚釣りで分け入ったアマゾン河流域で出会った食材と料理のかずかずを、ゆったりとした時間のながれとともに描いた、食の博物誌。 [ 目次 ] 第1章 熱帯の街・ベレン(ベレン散策 アサイヤシの実の幸福 ほか) 第2章 森のなかで(森と水の旅 地形の説明、バルゼアについて ほか) 第3章 青き水の町・サンタレン(サンタレン散策 珍味!ヨロイナマズ ほか) 第4章 ふたたび森のなかで(熱帯雨林と水 ピラニアという魚 ほか) 第5章 ゴム景気で栄えた町・マナウス(マナウス点描 マナウス観光 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/12/23

どうも最近は本といえば小説ばかりに食指が動く傾向の強かった私だが、高野秀行氏を除けば、近年読んだ中ではダントツに面白かったノンフィクション作品。 この著者の名前は開高健の「オーパ!」を読んで初めて知った。 テーマに惹かれ、またその名前に見覚えがあったからこの本を買い求めたわけだ...

どうも最近は本といえば小説ばかりに食指が動く傾向の強かった私だが、高野秀行氏を除けば、近年読んだ中ではダントツに面白かったノンフィクション作品。 この著者の名前は開高健の「オーパ!」を読んで初めて知った。 テーマに惹かれ、またその名前に見覚えがあったからこの本を買い求めたわけだが、誠に失礼千万ながら、内容にこそ期待はしたものの、日本語で構築された文章作品としての完成度においては、はいささか疑ってかかっていた、読み進めるまでは。 ところがところが、まず第一に、この著者は日本語を操るのがものすごく巧い。 これは海外における稀有な体験の数々を報告するノンフィクションだが、同時に、素晴らしい文学作品でもあった。 私自身とても興味を持ち、また期待もしていた内容の方も輪を掛けて素晴らしく、登場する料理や食材の数々、また街や人物たちがとてもリアルに感じられる。 それだけじゃなくて、この本は実を伴った薀蓄にも満ちている。 たとえば、アマゾン河から海に注ぐ1日分の水量はテムズ川のそれの1年分に相当する、だとか、ヨーロッパからアマゾンに輸入されたミツバチは、1年目こそヨーロッパに住んでいた時のように冬に備えてせっせと蜜を集めるが、そもそも寒くなる時期などないアマゾンでは頑張って食糧を貯蔵する必要がないので2年目以降は蜜集めに精を出さなくなる、だとか、アマゾンの犬は舌をピラニアに噛まれないように、河の水を飲む時はピチャピチャと少しなめるごとに数メートル移動する、だとか。 そしてそれらの雑多な知識が、どんな教科書や参考書や評論よりもスムーズにスッと脳内に入り込んでくる。 一刻も早くアマゾンに行かなければ。

Posted byブクログ

2009/10/04

ピラニアには黄色いのとか黒いのとか四種類ぐらいあって、一番おいしいのは……とかいう話が印象に残ってます。熱帯の雰囲気&ピラニア資料用なんだけど、船に置いてきちゃったよ。

Posted byブクログ