砂漠の国からフォフォー の商品レビュー
アフリカとそこに暮らす人々を知りたい人向け。 読みやすく、文量も少ないので、アフリカを知るとっかかりとして、本書はオススメです。 主人公は24歳、幼稚園教諭の女性。 青年海外協力隊員として、アフリカ最貧国のひとつニジェールへ向かう。 児童書ゆえ、物語も人物造形もありふれたもの...
アフリカとそこに暮らす人々を知りたい人向け。 読みやすく、文量も少ないので、アフリカを知るとっかかりとして、本書はオススメです。 主人公は24歳、幼稚園教諭の女性。 青年海外協力隊員として、アフリカ最貧国のひとつニジェールへ向かう。 児童書ゆえ、物語も人物造形もありふれたもの。 しかし、五感に訴える数々のエピソードは、アフリカの暑さを、人々の生活を色鮮やかに伝えてくれる。 ◇◆◇◆◇◆◇ 書き出し あゆらは先月二十四歳になったばかり。幼稚園の先生になって四年目の冬をむかえた。 首にマフラーを巻きつけてから通勤用のバイクにまたがり、キイを差しこんだときだった。 目の前をひらっと、花びらのような雪が舞い降りてきた。
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光村の中学国語の教科書の「読書の世界を広げよう」に載っていた本だと思うのだが…。 幼稚園教諭をしながらも、何か空虚な気がして、もっと自分を生かせるものがあるのでは?と思うあゆら。 ある日雑誌で目にした「青年海外協力隊」の記事に、これだ!と幼稚園を辞め、協力隊の採用試験を受け...
光村の中学国語の教科書の「読書の世界を広げよう」に載っていた本だと思うのだが…。 幼稚園教諭をしながらも、何か空虚な気がして、もっと自分を生かせるものがあるのでは?と思うあゆら。 ある日雑誌で目にした「青年海外協力隊」の記事に、これだ!と幼稚園を辞め、協力隊の採用試験を受ける。 が、これが厳しい!3回目でどうにか合格し、アフリカの最貧国ニジェールへと赴き、現地の幼児教育に従事することになる…。 かなり前向きなあゆらだが、 ●40度以上の高温&極度の乾燥(大量に汗をかくが、すぐに乾くため肌が塩を吹き、その塩で肌が傷つき、ひび割れる)という過酷な環境。 ●男尊女卑が明確なイスラム教、物乞いもすごい。 ●マラリヤや寄生虫、子どもが生まれてもすぐ亡くなる衛生状態、貧困。 など、日本では想像もできない世界にげっそりと痩せ、マラリヤにもかかってかなり危険な状態になってしまう。 それでも彼女を奮い立たせるのは、月並みだが、人々の優しさや逞しさ、役に立てた時の喜びなのだ…。 この小説はフィクションであるが、実際に青年海外協力隊でニジェールに行った、著者の中川なをみさんのお嬢さんをモデルとしており、半ノンフィクション作品と言えるのではないだろうか。 活動内容をあまり世に知られていない「青年海外協力隊」。 彼らの厳しくも充実した日々を物語を通して知ることができる。2021.8.19
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純粋に文学作品として評価すれば、欠点はたくさんある。 でも、ニジェールを舞台にした小説ってないから、興味深かった。 ナイジェリア人のアディージェは読んだことあったけど、ナイジェリア人にとってはナイジェリアが当たり前だから、日本人がどう感じるかはわからない。 これは日本人女性を主人...
純粋に文学作品として評価すれば、欠点はたくさんある。 でも、ニジェールを舞台にした小説ってないから、興味深かった。 ナイジェリア人のアディージェは読んだことあったけど、ナイジェリア人にとってはナイジェリアが当たり前だから、日本人がどう感じるかはわからない。 これは日本人女性を主人公にしているので、日本人がどう感じるかが伝わってくる。 何事も日本の常識の通じない国。人間同士はいずれ分かりあえると思うけど、気候と食べ物に慣れることができるかは結構大きい。 アフリカに一週間ほど行ったけど、ずっと住むのは難しいなと感じた人間としては、主人公の前向きさに胸打たれるものがあった。
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「フォフォー」とは西アフリカのニジェール共和国サイという村で使われる言葉で挨拶の意味があります。この物語の主人公あゆらは自分にもっと出来ることがあるはずだ!と感じ、青年海外協力隊の幼稚園教諭としてニジェール共和国に赴任します。目標は貧しい子供たちも学ぶことが出来る野外学習を行うこ...
「フォフォー」とは西アフリカのニジェール共和国サイという村で使われる言葉で挨拶の意味があります。この物語の主人公あゆらは自分にもっと出来ることがあるはずだ!と感じ、青年海外協力隊の幼稚園教諭としてニジェール共和国に赴任します。目標は貧しい子供たちも学ぶことが出来る野外学習を行うこと。日本とは気候も文化も異なる国で、あゆらは持ち前の明るさと前向きな気持ちで困難を乗り越えていきます!
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アフリカ、ニジェール。 激しい暑さと乾燥。辺りは一面砂。家の中にもカメラの中にも侵入する砂。 汗は瞬時に乾くけれど、皮膚には塩が残り擦ると肌を痛めてしまう。 どんどん低下する食欲。そりゃそうなるな。 しかし、雨期がやってくる。 潤った地面が見せる表情は、とても感動的。 この一瞬の...
アフリカ、ニジェール。 激しい暑さと乾燥。辺りは一面砂。家の中にもカメラの中にも侵入する砂。 汗は瞬時に乾くけれど、皮膚には塩が残り擦ると肌を痛めてしまう。 どんどん低下する食欲。そりゃそうなるな。 しかし、雨期がやってくる。 潤った地面が見せる表情は、とても感動的。 この一瞬の為にいつかニジェールに行きたいと思った。 人々の様子は、いつか行ったインドを思い出す。
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