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れんげ野原のまんなかで の商品レビュー

3.5

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    29

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2012/02/14

日本のコージーミステリって、いつからこんな「ヒロインの定型」が幅を利かすようになってしまったんでしょう。 「好奇心旺盛で、不思議に思ったことはとことん追求しなきゃ気が済まない、ちょっとでしゃばりでおせっかい、おっちょこちょいな一面もあり、でも憎めない(と意図されているが実際は失敗...

日本のコージーミステリって、いつからこんな「ヒロインの定型」が幅を利かすようになってしまったんでしょう。 「好奇心旺盛で、不思議に思ったことはとことん追求しなきゃ気が済まない、ちょっとでしゃばりでおせっかい、おっちょこちょいな一面もあり、でも憎めない(と意図されているが実際は失敗して憎たらしくなっている)」そんなヒロイン像、一体何作思いつくでしょうか。 大崎梢、坂木司、青井夏海… 創元社が輩出するコージーミステリ作家はもうこのタイプのオンパレードで、読むたびに「またこれか」と思ってしまいます。 そういうヒロインはミステリにおいて探偵ではなくワトソン役ですよね。で、ワトソン役って、読者をおいてけぼりにしないうように「ちょっと頭悪く」作られていますよね。 でも、ちょっと読者を舐めすぎじゃないですか? ミステリ読みはそこまで無知でも馬鹿でもないはずです。 この作品のヒロインは「図書館員」という仕事への気概と情熱とプライドは人一倍のくせに、知識も知恵も知性もないんですね。 それなら、「図書館でバイトする女子高生」くらいの設定にしておけばよかったのに。 「仕事柄大量の本を読んでいる」とかいう設定なのに無知で想像力もなさすぎで、そのせいで「謎解き」がおおげさになりすぎです。「事件」自体が「そんなに騒ぐような謎か?」という程度のもので、真相もやっぱりその程度どまり。 コージーミステリーって、以前はもっとわくわくして、謎が魅力的で、読後感はさっぱりとかほっこりとかしみじみとか、とにかく充実感を与えてくれるものでした。 創元社ミステリ・フロンティアから出ているので、いずれ創元文庫になるんでしょう。 創元文庫のクオリティがどんどん下がっていくのが悲しいです。 中高生向けのレーベルを作って、そこに入れたらいいのに。 創元ジュニアミステリ文庫、みたいなね。中高生が「児童書の次に初めて接するミステリ」として読むなら、楽しめるような気もします。

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2012/01/21

図書館で起こる問題を解決していく話。 ミステリーというほどミステリーではありません。のんびりした話が好きな人には向いているかもしれません。

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2011/12/21

日常の謎系は結構好きなんだけど、これはなんでだかダメだった。単に合わなかっただけかも。女性作家が書く、図書館が舞台の短編連作…というにはなんだか優しい雰囲気に欠ける気がしました。

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2012/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【ネタバレ注意報】 図書館を舞台にした、ミステリ。読了しましたー。 「日常の謎」系のほんわかした作風がいい。 *  *  *  *  *  * 以下、ネタバレ。 主人公の探偵役である先輩司書に対するほのかな恋心が、切ないです。 あと、ちょっと気になったのが、その街で働いてる人って、図書館で本、借りれないのかなーってところ。 住んでるか、通勤か通学してたら貸出券つくれるんじゃないか、と思ったんだけど、どうなんだろう。 住んでる人しか認めないっていうところが多いのかな……。

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2011/10/28

んー、お話は面白かったけれど、 主人公にはあまり共感できなかったなぁ。 文子目線はバイトや清掃の人を上から目線で見てて 穏やかそうに見えて、線引きも駆け引きも上手そうで、 ちょっと友達にはなれないなぁ。 4話目と5話目、特に5話目がよかった。

Posted byブクログ

2011/07/07

舞台は図書館で探偵役が司書。図書館が舞台という日常の謎ミステリーはいくつか思い出したが、ここまで図書館に特化したミステリーは初めて。閉館後になぜか集まってくる小学生、並び替えられる洋書、勝手に作られた貸出票など、図書館ならではの謎がずらり。そのまま押し切れればよかったのだが、最後...

舞台は図書館で探偵役が司書。図書館が舞台という日常の謎ミステリーはいくつか思い出したが、ここまで図書館に特化したミステリーは初めて。閉館後になぜか集まってくる小学生、並び替えられる洋書、勝手に作られた貸出票など、図書館ならではの謎がずらり。そのまま押し切れればよかったのだが、最後は少し路線が変わってしまった。ミステリーの質自体はハイレベルだったのでかなり惜しい。恋の行方はどうなったのかも気になるところ。

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2011/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小さな町のれんげ畑に囲まれた図書館を舞台とした日常ミステリ。 春から始まり季節をひとめぐり、次の春で終わる連作短編集。 日ごろ図書館にとてもお世話になっている身としては、その舞台設定だけで惹きつけられます。 最初の一、二編はほのぼのとしたミステリですが、終盤のお話は小さな悪意がもたらすほろ苦い読後感が印象的です。 綺麗ごとに終わらない感じが、とても良かった。

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2011/04/20

とある地方都市「秋庭市」のはずれにつくられた図書館。 利用者もまばらなこの秋庭市立秋葉図書館で起こる日常ミステリ。 うーん・・・・悪くはないんですが、なんか文章がちぐはぐというか。登場人物もなんか性格がブレていて若干読みにくさを感じました。ほのぼの、ではあるんだけどそれが悪い方...

とある地方都市「秋庭市」のはずれにつくられた図書館。 利用者もまばらなこの秋庭市立秋葉図書館で起こる日常ミステリ。 うーん・・・・悪くはないんですが、なんか文章がちぐはぐというか。登場人物もなんか性格がブレていて若干読みにくさを感じました。ほのぼの、ではあるんだけどそれが悪い方にでちゃったような印象。読んでいて「この話の真相は?!」とか「これいったいどうなっちゃうんだろう?!」みたいに読み進めたくなる求心力みたいなものがあんまりないように思いました。 いや「つまらない」と切り捨てるほどではないんですけども。

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2010/11/22

図書館が舞台で、主人公は新米司書・文子。 図書館好きな私にはそれだけでわくわくでした。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-120.html

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2010/09/17

ゆっくり、まったりと読み終えた。 自分の気持ちを外に出すのが下手な人たちが、いとおしげに本をかかえるのが見えるような。 …夜中の図書館に隠れたい。

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