県庁がなくなる日 の商品レビュー
同書は決して地方政治を否定するものではありません。むしろ主張はその真逆といってもよく、地方に権限を委譲してこそこの国の反映があることに主眼が置かれております。県庁がなくなる、とは、道庁・州庁による地方政治がおこなわれなければならないという意味で用いられているタイトルです。本書にお...
同書は決して地方政治を否定するものではありません。むしろ主張はその真逆といってもよく、地方に権限を委譲してこそこの国の反映があることに主眼が置かれております。県庁がなくなる、とは、道庁・州庁による地方政治がおこなわれなければならないという意味で用いられているタイトルです。本書においてはそうした真の地方分権が実際に為されるためのいくつかのプロセスが提示されています。また、地方分権推進委員会でのやりとりにおける総務省VS財務省&他の省庁の対立関係が政治家とともに描かれていてとても面白いです。 1993年、国民に代表された国会において党を超えて決定された地方分権の意思は、着々と現在も進行しているのです。
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