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秘密。 の商品レビュー

3.5

127件のお客様レビュー

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    15

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/02/18

レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。たとえば、宅配便の荷物を届けた男と受け取った男の扉をはさんだ悲喜こもごも、バーで出会った初対面の男女、それぞれに願いを叶え合おうといった男の思惑、応えた女の思惑など…。出来事や出会いが立場の...

レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。たとえば、宅配便の荷物を届けた男と受け取った男の扉をはさんだ悲喜こもごも、バーで出会った初対面の男女、それぞれに願いを叶え合おうといった男の思惑、応えた女の思惑など…。出来事や出会いが立場の違い、状況の違いでどう受けとめられるのか、言葉と言葉の裏にあるものが描かれた不思議な一冊。 (「BOOK」データベースより) 気分が重いときに、重い本を読み続けると、すごく本の雰囲気の影響を受けてしまうのが私の癖。だから、こういうときにはサラッと読める本がいいなと選んだのが本書。選択は間違ってなかった。本当に清涼剤のように爽やかな一冊。心が軽くなるような。作品によっては重いテーマのものもあるのだけれど、長くなく、それでいて短すぎないこのボリュームだからこそ、サラッと読めてしまう。かと言って、心に残らないのかというと、そういうわけでもない。読後感はすごくいいのだ。 帯の文句は「作家12人のA面小説、B面小説」。 さて、レコードやカセットテープをほとんど見かけなくなった今もまだ、この”A面・B面”という言葉が受け入れられていることに、少し驚きを感じる。この言葉はいつまでも受け継がれていくのかな。 12人の作家は次の方々。 吉田修一氏。森絵都氏。佐藤正午氏。有栖川有栖氏。小川洋子氏。篠田節子氏。唯川恵氏。堀江敏幸氏。北村薫氏。伊坂幸太郎氏。三浦しをん氏。阿部和重氏。 全て外れなく愉しめた。お見事です。

Posted byブクログ

2011/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校の授業でやってからずっと探していた作品が入っていました。 嬉しい!! 森絵都さんの『彼女の彼の特別な日』『彼の彼女の特別な日』です。

Posted byブクログ

2011/02/06

こういうコンセプトの本、好きです。 一つのストーリーを二人の視点で2作品一組にしてあり、視点が違うとこうも違う話になるのかと新鮮な感じ。 見開き2ページ分の作品ばかりでちょっと物足りないので★−1。

Posted byブクログ

2010/12/14

めちゃめちゃ短い。12編でこの薄さ、お風呂で一時間ほどで通読。 続きが気になる質なのでちょっと物足りない気がしましたがいろんな作家さんの話があって贅沢。 やっぱり伊坂が一番面白く感じました。 なんだろう、テンポが好き。 ユキとヒロコはなんだか毛色が違う感じで印象に残ってます。

Posted byブクログ

2019/01/16

A面・B面からの視点で描く短編集。 試みがとても面白いと思ったが読んでみて、この試みで各話もう少し長い方がいいと思った。 私には少し物足りない感じがした。

Posted byブクログ

2010/09/21

休日、ふと本棚に手をやって再読。 一つの物事は、見る側によって全く別のものになることの面白さ。 全てが短編で、軽妙な語り口なのも楽しい。 新しく作家さんを開拓したい時、こういうのを読みます。

Posted byブクログ

2010/05/13

どれも二つの視点から展開される物語。 いろんな作家さんの話が楽しめる。 見る立場によって違った表情を見せる出来事が面白い。 個人的には、やっぱり伊坂幸太郎を推します。

Posted byブクログ

2010/07/26

初読:2008年立夏 友達がおもしろいよとBook ●ffでオススメしてくれた本。 一つのお話を二つの視点から書いてます。 想いを共有してたり、全く違うことを考えてたり、 はたまたそもそも何も考えてなかったり、人と交わるおもしろさ。 さりげない行動の裏にどんな想いや考...

初読:2008年立夏 友達がおもしろいよとBook ●ffでオススメしてくれた本。 一つのお話を二つの視点から書いてます。 想いを共有してたり、全く違うことを考えてたり、 はたまたそもそも何も考えてなかったり、人と交わるおもしろさ。 さりげない行動の裏にどんな想いや考えがあるのか 前よりもちょっと気になってしまう今日この頃です。

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2010/03/25

177Pで12人の作家、しかも一つの話ごとにA面、B面とありすごい速いペースで話が終わります。短編でもここまで短いのはなかなかないんじゃないでしょうか。ページ数も少ないので一気に読めます。 北村薫さんの百合子姫と怪奇毒吐き女の落差がひどいですね。同一人物なのに姫と毒吐き女なんて...

177Pで12人の作家、しかも一つの話ごとにA面、B面とありすごい速いペースで話が終わります。短編でもここまで短いのはなかなかないんじゃないでしょうか。ページ数も少ないので一気に読めます。 北村薫さんの百合子姫と怪奇毒吐き女の落差がひどいですね。同一人物なのに姫と毒吐き女なんてw好きなのは森絵都さんの「彼女の彼の特別な日」でもこんなセリフゼッタイ言えないです。

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2010/03/06

一つの話を視点を変えて、A面・B面と2作の掌編で描く、というお題のアンソロジー。 せっかくの着眼点、もう少し面白くなったのではないか、と勿体ない気がします。個人的には、A面B面を読んでようやく事態の全貌が浮かび上がるような話を期待していたのですが、普通の“ちょっといい話”や「え、...

一つの話を視点を変えて、A面・B面と2作の掌編で描く、というお題のアンソロジー。 せっかくの着眼点、もう少し面白くなったのではないか、と勿体ない気がします。個人的には、A面B面を読んでようやく事態の全貌が浮かび上がるような話を期待していたのですが、普通の“ちょっといい話”や「え、ここで終わり!?」というような小説も多く、少し残念でした。 とはいえ、短いだけに個々の作者の作風が表れている点は興味深く思いました。

Posted byブクログ