あらゆる場所に花束が… の商品レビュー
背表紙に三島賞受賞の…
背表紙に三島賞受賞の超問題作と書かれていたので手にとってみたが、世界観や文章がキレまくっていて、正直にいうと理解できず途中で投げ出してしまった。
文庫OFF
うぉぉ、全くもって全然わからなかっただよ、ゾロリせんせ。 どうにか解説(というか文芸評論家の渡部直己先生による《中原昌也小論》という巻末の著述)まで這々の体でたどり着いたけどもこの小論がまた難解というかよくわからないんですよね…。 ラディカリズムとかロブ=グリエの思想とかフラン...
うぉぉ、全くもって全然わからなかっただよ、ゾロリせんせ。 どうにか解説(というか文芸評論家の渡部直己先生による《中原昌也小論》という巻末の著述)まで這々の体でたどり着いたけどもこの小論がまた難解というかよくわからないんですよね…。 ラディカリズムとかロブ=グリエの思想とかフランシス・ベーコンのオマージュとか、私の教養が足りていないことは承知の上で、ひとつひとつ調べながら読み下したけどやっぱり難しすぎるなあと。 そんなに大仰な作品だったの……?…か…。 というか‘わからなかった’がある意味での正解っぽい気もしますが、とりあえずラディカリズムという概念については学びました。 描写としてはp35から始まる〈恵美子〉がチューインガムを「クチャ、クチャ。」する音と〈岡田康雄 〉のペニスを「手品師のような手さばきで慰める。」(p40)音がオーバーラップして淫靡で官能的なシーンが演出されているのは印象に残りました。 残ったもんはしょうがないでしょうが。 今すぐにじゃないけどそのうちに再挑戦したい一冊。 また摂取したい、癖になる狂気。 1刷 2025.6.18
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暴力的に短かった『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』とは違って、『あらゆる場所に花束が…』はまとまった長さがある中編小説だ。長さが変わったからといって、脈略のなさや無意味で理不尽な暴力、紋切り型の表現といった中原昌也の作風は健在である。 一見すると脈略のない小説に見える...
暴力的に短かった『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』とは違って、『あらゆる場所に花束が…』はまとまった長さがある中編小説だ。長さが変わったからといって、脈略のなさや無意味で理不尽な暴力、紋切り型の表現といった中原昌也の作風は健在である。 一見すると脈略のない小説に見えるが、一定の規則性に従って反復を繰り返す小説になっているように思う。理不尽な暴力のイメージをつないでいく手法で小説を展開させていく。共通したイメージを繰り返して展開させる手法は、斬新で面白みがある。フランスの文学運動ヌーヴォー・ロマンに通じるものがある。中原昌也の小説はあらすじにまとめるのが困難で、要約されるのを拒んでいるように思える。文章の流れに身を任せて読むような小説だ。物語的に小説を展開させているのではなく、イメージを連想で繋げて話を展開させていく。どんどん話題がズレていくので、脈略がないような印象を受ける。しかし、ただ脈略がないのではなくて、暴力のイメージや構図が反復されているなど、構造を持った脈略のなさだ。イメージを連鎖させているので、気が尽きた時には全く関係ない話になっていることもしばしば。アランロブグリエの映画のタイトルから拝借すれば、その手法は漸次的横すべり的な小説とでもいうのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
視点がコロコロ変わるので今誰の目線で語ってるのかわからなくなるし、直接的にストーリーと関係するのかよく分からない話が継ぎ接ぎで繋がった感じ。なので、第三者の目線で俯瞰から全体を皮肉った目で読むのがこの小説の読み方だと思った。 暴君・小林なる悪人が出てきていろんな悪事が垣間見えるが、悪人として裁かれないラスト。徹夜や茂も暴力に走りという感じで、最悪なシナリオのキッズ・リターンって感じがした。 小説なのかエッセイなのか詩なのかよく分からない癖になる文章に、非現実的ながら腐った現実を映し出す文章に、なんのオチもないラストを迎える消化不良感含めて何とも言えない読後感があった。 登場人物が何度か繋がって出てくるので同じ世界の出来事だろうが、ここで言う花束とか花ってのは憎しみだとか血とかのことなのか?
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中盤からこれは傑作かもしれないという思いが、火にかけたヤカンみたいにグラグラ沸いてくるのだけど、そのカロリーが爆発寸前まで抱えこまれた状態でヤカンの中の水が蒸発しきってしまう。むしろその蒸発にこそカタルシスはあって、論理とか日本語とか、生活とか、しばらくどうでも良くなるぐらい食ら...
中盤からこれは傑作かもしれないという思いが、火にかけたヤカンみたいにグラグラ沸いてくるのだけど、そのカロリーが爆発寸前まで抱えこまれた状態でヤカンの中の水が蒸発しきってしまう。むしろその蒸発にこそカタルシスはあって、論理とか日本語とか、生活とか、しばらくどうでも良くなるぐらい食らってしまう。
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露骨な性描写が苦手なので、下品に感じて読むのがしんどかった。 最後どうなるのかが知りたい一心で読破した。 意味わからんけど、それに意味があるんだと思った。 何か癖になる感じはある。
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どこまでも自由な小説。ここでも「小説なんか書きたくない、三島賞もらったけど書きたくない、賞金百万円だったからもらったけど」みたいなことをあとがきで書いていて、これはもしかして一種の「まんじゅうこわい」的なものなのかな、という気がしてきた。
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再読ですけれども、まぁまぁですかね…これも面白いっちゃ面白いんですけども、個人的には文春から出ている文庫本…タイトルは忘れた…のが面白いですかねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー ともかく視点がコロコロと行き来して休む暇もないんですなぁ…! 結局、読み終えても何の話や...
再読ですけれども、まぁまぁですかね…これも面白いっちゃ面白いんですけども、個人的には文春から出ている文庫本…タイトルは忘れた…のが面白いですかねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー ともかく視点がコロコロと行き来して休む暇もないんですなぁ…! 結局、読み終えても何の話やら…? 分からないところもあるし、タイトルも意味が分かりませんけれども、登場人物が不意に感じる孤独感…疎外感…やるせなさ…みたいなものはよく表現できてると思います! というか、中原氏の心情を登場人物に吐露させた…? みたいな疑惑が頭をもたげます…。 あとがきが一番ノってていいですかねぇ…解説は長ったらしく読んでません…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー
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又吉さんが紹介していた本。 映画パルプフィクションのような本。 夢を見ているような話の展開。 つじつまがあっていないようで、どこかあっている。 僕にはついて行けなかったけど、賞を受賞しているし、文学会では評価が高いらしい。 解説を読むとなんとなくわかったような気がする。
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反復され重複し、連鎖するイメージの数々が、次の物語を生んでゆく。絶えず浮遊する視点は確かに誰かのものでありながら、同時に何者のものでもあらぬところのものであるような在り方で規定される。ので、ちょっと時間をあけるといま誰が何をしているのかよくわからなくなる。
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