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駿河城御前試合 新装版 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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    7

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    11

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2011/01/19

漫画「シグルイ」の原作ということで読んだ。15巻くらいあったシグルイと違い、原作の「無明逆流れ」は短編。これを含めて11の御前試合の顛末が描かれるのだが、様々な人物が様々な事情で戦う過程が面白い。ネットで「車大膳」を調べたのは私だけではないはず。

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2010/11/06

駿河城で開かれたとされる残酷で 極めて異質な殺し合いのお話です。 まあ、基本的に女性が何かと関わって男側が剣を極める というストーリーなのですが実はまだ読破してません。 時代物にめっぽう弱いんだなあと 痛感させられつつも、「シグルイ」という漫画の元であることを知ったので、とり...

駿河城で開かれたとされる残酷で 極めて異質な殺し合いのお話です。 まあ、基本的に女性が何かと関わって男側が剣を極める というストーリーなのですが実はまだ読破してません。 時代物にめっぽう弱いんだなあと 痛感させられつつも、「シグルイ」という漫画の元であることを知ったので、とりあえず原作だけでもなんとなく読んでみようと。 (シグルイは読んでないですが、一時期話題になってた気がしたので)

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2010/06/12

理性的な人々と野蛮な人々は互いに軽蔑を向けあう一方、秘かに劣等感も抱えていて、なおかつそこに男と女の感情的なものが絡むのでたいへん話がこじれておもしろい しかも、結局は斬りあいで話が決着するという安心感がある

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2010/06/09

「シグルイ」ではまだ描かれていない死戦の数々と、生き残った者たちのその後。すっきりとはしないが、狂ったものたちの性(さが)を感じる。

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2010/04/15

2010 4/14読了。WonderGooで購入。 『シグルイ』原作・・・と言っていいのか、まぎれもない原作なんだけど山口先生が加筆し過ぎで何がなんやらという。 全11試合は最後の『無残卜伝流』を除いてはそんなに長くもなく、試合展開も非常にサクサク進む。剣士同士の因縁について多く...

2010 4/14読了。WonderGooで購入。 『シグルイ』原作・・・と言っていいのか、まぎれもない原作なんだけど山口先生が加筆し過ぎで何がなんやらという。 全11試合は最後の『無残卜伝流』を除いてはそんなに長くもなく、試合展開も非常にサクサク進む。剣士同士の因縁について多くのページを費やし、勝負は2~3ページで決着、と言った感じ。しかしそれがかえって真剣勝負の一瞬で決着がつく感じを的確に表しているのかも。 そして全体を通して見るとやはり『無明逆流れ』は一段吹っ飛んでいる、と言う気もする・・・漫画版は第1試合が終わったらどうするんだろうか・・・(第4試合はきっとやるだろうが)。

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2009/10/04

言わずと知れた「シグルイ」原作です。 表紙も伊良子と藤木だね!ドオンドオン! より変態なほうが負けて死ぬんだな… と、気付いてしまってもおもしろい! 残酷物ということですが、描写は割とさっぱり目。 最後は無常の風に吹かれることでしょう。 なまくらと申したか

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2009/10/07

シグルイの原作。シグルイのエグイほどの濃さはないが、普通に面白い。11試合あるが、全部面白かった。ただラストが全部同じ様な結末だったのが残念。最後も無理矢理まとめてる感じだった。でも漫画の方が大好きなんで、星5つ。

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2014/09/18

シグルイの原作と言う事で(ミーハーだなぁw).シグルイと違って普通の時代劇物並みに淡々としてますね。どうやったらあんなにグロテスクな描写に展開できるのか不思議でならない

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2009/10/04

シグルイの原作、といっても漫画とは別物で割とまともな小説。虎眼先生がボケ老人だったり、右手の指が常よりも一指多かったり、牛股の口が耳まで裂けてたり、いくが乳首ちぎられてたり、そのちぎれた乳首を牛股がチューインガムみたいにプギュプギュ噛んでたり、虎眼流の門弟にセルフフェラを...

シグルイの原作、といっても漫画とは別物で割とまともな小説。虎眼先生がボケ老人だったり、右手の指が常よりも一指多かったり、牛股の口が耳まで裂けてたり、いくが乳首ちぎられてたり、そのちぎれた乳首を牛股がチューインガムみたいにプギュプギュ噛んでたり、虎眼流の門弟にセルフフェラをたしなむヤツがいたり、かじきという全長2メートルくらいある素振り用の木剣があったり、舟木一伝斎の息子にホモの双子がいたり、藤木と伊良子の決闘をガマがうんこしながら見ていたり、は全然しないのでそういうのを期待してはいけない

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2009/10/04

祝!復刊!! 三代将軍徳川家光の実弟忠長が執り行った真剣勝負による「御前試合」の顛末だが、これが実に面白い。対戦者間にわだかまる情念、執念、怨嗟、等等を過不足なく綴り、刹那の勝負に全ての因果を収斂させる構成なのだが、これが十一篇続いても、まったく飽きさせることが無い。 相対する...

祝!復刊!! 三代将軍徳川家光の実弟忠長が執り行った真剣勝負による「御前試合」の顛末だが、これが実に面白い。対戦者間にわだかまる情念、執念、怨嗟、等等を過不足なく綴り、刹那の勝負に全ての因果を収斂させる構成なのだが、これが十一篇続いても、まったく飽きさせることが無い。 相対する剣士をそれぞれに、ある意味追い詰めている武家の論理は前近代的なものであるが、その根底に流れるさまざまな感情は普遍の原初的なものであり、今日読んでもあまり古びた感じはしない。。。。。のは、やはり俺が時代劇が好きだからかも知れない。 むしろ今日的と言えるのは、その残酷描写であろう。腕が飛び、脚が飛び、体が両断される剣の破壊力は対峙する双方を無傷では終わらせない。『キル・ビル』や『シスの復讐』などが剣豪小説の映画化作品へのリスペクトとして残酷描写を描いており、そういうものと呼応している「愉しみ」であることは否定しない。が、今日的とはそうした表層的な意味合いのみを指すものではない。 駿河城南庭の白砂の上に繰り広げられる凄惨な殺し合いは、生き残った者の魂を更に深く傷つける。酸鼻を極める試合の描写は、達人ゆえの凄みと業を漂わせながら、「無情」の二文字を読む者の心にも刻み込むのだ。だがこれは、血で血を購う事の空しさを説教臭く語り、半端な悟りを錯覚させるものでは断じて無い。むしろ生の業苦とも言える、足掻いて足掻いて生き続ける様を、十一の試合は描いている。だが、十二編目では、いともあっさりと終焉を迎える生の空しさを突きつけるのだ。 「命は等しく無価値」というテーゼが今日的なのか?そうかもしれない。だが、その結論に至る醜いまでのバイタリティがあるから、ニヒリズムは「破滅の美学」に昇華するのである。

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