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駿河城御前試合 新装版 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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2014/02/20

剣士達のバリエーションが富んでいて一戦一戦が熱い!藤沢周平の隠し剣シリーズみたいな秘剣・剣豪の話好きにはたまらなかった。 ストーリーは兎に角無残、その一言に尽きる…。一冊の本の主人公になれるくらい魅力的なキャラ達が次々と散っていく迫力はちょっと他にはない。

Posted byブクログ

2013/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シグルイの原作と聞いて読んでみた。 わずか40ページ足らずの1章「無明逆流れ」が、該当する部位のようだ。 だいぶすっきりと話がまとまっていて、虎眼先生は健康だし伊良子はただの色男みたいな感じだった。 それでもやはりあの異様な剣の構えはそのままで、文章においても奇怪な雰囲気が存分に伝わってくる。 御前試合11番ということで一つ一つの話は短いけれど、その他の章に関してもドロドロした女絡みの愛憎が物語を引き立てる。 句点がくどいほど多用されていたのは少し気になりつつ、読みやすいとは思った。 思っていたよりもずっと救いのない結末だったな… 。 美人に斬りつけられるのが気持ち良すぎて、とか。 とどめの一手を峰打ちにしていたはずなのに、とか。 けっこう皮肉な展開が多く、 しかも女に惑わされ道を踏み外す男も多くて「やめろー」と言いたくなる。 「無残卜伝流」から「剣士凡て~」にかけては、 ラストスパートともいえる見事に無残な展開が押し寄せてきて、最後は「ほぅ」っと溜息をついて本を閉じることになった。 藤木さん報われなさすぎ。

Posted byブクログ

2013/03/30

ネットで見かけて。シグルイを読みたくなった。 ●面白かった点 バンバン死ぬところ。 ●気になった点 話が類型的。悪い山田風太郎っぽい。

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2013/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて駿河城(駿府城)徳川忠長公の御前で催されたとされる、漫画「シグルイ」の原作である「無明逆流れ」を含む真剣勝負11試合を描いた短編集。 武技を究めたる剣気盛んな剣士が対峙すれば、血沸き肉踊り、互いの奥義の交錯の果てに残るは血煙と血だまりに浮かぶ酸鼻極まる骸のみ。 鍛錬に心血を注ぐ屈強な剣士たちがたった数ページで凄惨に破壊される様はとても暴力的であり、最後まで徹底した容赦のなさは 登場人物たち武芸者が封建社会の駒であり君主の娯楽の一部でしかない悲惨さを強調します。 登場人物たちは破滅的な結末を演出するがために個性豊かで多種多様な剣術とドラマを持つ魅力的なキャラクターとして描かれているのです。 あまり人に薦められる作品ではありませんがとても刺激的で面白い作品でした。 登場人物の中では「被虐の受太刀」に登場する美形の対手(男女問わず)に斬り付けられるのが性癖のド変態剣士が印象に残っています。

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2013/02/17

マンガ『シグルイ』はかなりの名作。 あの「どうしようもなさ」が大好きなんで、原作はどんな感じかのう、と思って読んでみた本。 いや原作はさらっとした記述である分、マンガほどの悲壮感がないのだけど、それでもあの最後は・・・・・。 てことで、マンガも小説も「どうしようもない」という...

マンガ『シグルイ』はかなりの名作。 あの「どうしようもなさ」が大好きなんで、原作はどんな感じかのう、と思って読んでみた本。 いや原作はさらっとした記述である分、マンガほどの悲壮感がないのだけど、それでもあの最後は・・・・・。 てことで、マンガも小説も「どうしようもない」ということで(褒め言葉)。よくできた作品です。

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2012/07/11

漫画「シグルイ」の原作ということで読んでみました。 流石原作というだけあって非常に面白い作品でした。 それぞれの登場人物や話に細かい設定が存在し、読んでいてあまりダレること無く読み終わらせることが出来ました。 この小説の様な剣劇小説は初読みでしたが、非常に楽しんで読むことが出...

漫画「シグルイ」の原作ということで読んでみました。 流石原作というだけあって非常に面白い作品でした。 それぞれの登場人物や話に細かい設定が存在し、読んでいてあまりダレること無く読み終わらせることが出来ました。 この小説の様な剣劇小説は初読みでしたが、非常に楽しんで読むことが出来ました。

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2012/05/31

「無明逆流れ」朗読:若本規男 このデータ、わたしのXアプリさんとすこぶる相性が悪くって、まだ途中までしか聞いていなかったけど、消しちゃった。 退屈だったし、このデータのために何度Xアプリが応答無しになったことか……。 若本さんの朗読は悪くなかった。

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2012/04/05

江戸時代の講談寛永御前試合の原型になったといわれる、「徳川忠長公秘書」を基に駿河御前試合を描いた作品。 駿河御前試合に出場する11組22人の剣士たちの凄惨な闘いを12の短編で綴る。 江戸時代の初期、駿河の国に冷酷な君主徳川忠長あり。 将軍家の次男でありながら、密かに天下を狙っ...

江戸時代の講談寛永御前試合の原型になったといわれる、「徳川忠長公秘書」を基に駿河御前試合を描いた作品。 駿河御前試合に出場する11組22人の剣士たちの凄惨な闘いを12の短編で綴る。 江戸時代の初期、駿河の国に冷酷な君主徳川忠長あり。 将軍家の次男でありながら、密かに天下を狙っていた。 天下に号令せん日を望んで名だたる豪傑たちを集めていたが、あるとき余興に真剣での御前試合を思いつく。 様々な遺恨をもった十一組の剣士たちが繰り広げる血の饗宴。 読みどころは、人間離れした剣士たちの卓越した技! 一瞬にして抜く、斬る、鞘に戻すといった目にも止まらぬ技の応酬に慄然となった! また、十一組の試合が全てに闘うに至った経緯から試合に勝たなければならない理由がはっきりしており、叙情感たっぷりの展開。 特に面白かったのが、どMな剣士が主人公の「被虐の太刀」。 美しい青年・女性に斬られることで快楽が極度に高まるという天才剣士が巻き起こす泥沼劇。 どんな剣の使い手にも勝る腕を持ちながら、美しい男女に斬られことを楽しむあまり、血みどろになりながら斬られ続ける下りは爆笑でした。 全編を通して飽きのこない小説でしたし、笑いと凄惨な描写のコントラストが非常に上手いと思いました。 予想以上に楽しめたのと、南條範夫という作家ともっと早く出会っておけばよかったと、いい意味での後悔をさせてくれた作品でした。 男女の粘着質なドラマとサムライが好きな方にはオススメしたい一冊です。

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2012/01/03

漫画シグルイの原作であるが、十一試合ある真剣勝負のうち漫画は第一試合だけであるが、戦った剣士と関係者が全て死んでしまうのと、ほとんどが痴情にまつわる物語であるところが面白い。全てを漫画で描いていたらあと10年以上かかるだろう。

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2011/03/07

 ぬふぅ!!  知る人ぞ知る、残酷時代劇画「シグルイ」の原作本。原作にあたる「無明逆流れ」では十数ページしかなかったのに漫画では十五巻という長編ぶり。  原作者も推挙しているのでシグルイの方も見ていただけると幸いである。  しかし、この作品でも残酷描写は簡潔ながらもえぐい部分...

 ぬふぅ!!  知る人ぞ知る、残酷時代劇画「シグルイ」の原作本。原作にあたる「無明逆流れ」では十数ページしかなかったのに漫画では十五巻という長編ぶり。  原作者も推挙しているのでシグルイの方も見ていただけると幸いである。  しかし、この作品でも残酷描写は簡潔ながらもえぐい部分が多々あり、焼肉を食べながら読むのも一興である。  ちなみに朗読verも存在し、若本則夫氏が務めているところにも一聴の価値はあると思える。

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