三百年の謎匣 の商品レビュー
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読んでて楽しかった。薄い方だし、さくっと読み進めます。 何となく分かった謎もあり、分かんなかったのもあり。 作者も後書に触れてたけど、昔の娯楽映画のような。 最初の都市がまさか、あそこだったなんて……
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謎めいた作中作の数々が、非常に魅力的。それぞれに謎を残したまま完結?してしまうのでどうなるかと思ったけれど……その点は大丈夫。きっちり解決されています。そして「現代」のメイン事件の方もしっかりと。面白かったんだけど、歴史に疎くなければ(苦笑)もっと楽しめたかな? てのが少々残念。
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森江春策シリーズ。 森江弁護士事務所を訪れた玖珂沼老人。全財産を孫の神山美奈穂と神山悠介に残すと遺言を作成した玖珂沼老人。その帰宅途中に何者かに殺害される。袋小路の現場には玖珂沼老人の足跡も残っていない密室状態。何者かに狙われていると訴える神山姉弟。玖珂沼老人の弟の失踪。玖珂沼老人が残した謎の本。内容はある人物の異国での滞在と殺人事件から始まり、海賊、アフリカ、西部劇などの物語。本の内容から事件を紐解く森江春策。
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趣向や構成が非常に凝っている。三百年前に作られた本に記された様々な物語。時代劇、西部劇、海賊物あり……一つ一つが時代も登場人物も場所も全然違うもので、その中でミステリが成立しているという面白さ。もちろん舞台設定もしっかりとされており、手抜き感ややっつけ感はない。ミステリ以外の面で...
趣向や構成が非常に凝っている。三百年前に作られた本に記された様々な物語。時代劇、西部劇、海賊物あり……一つ一つが時代も登場人物も場所も全然違うもので、その中でミステリが成立しているという面白さ。もちろん舞台設定もしっかりとされており、手抜き感ややっつけ感はない。ミステリ以外の面でも、古き良き冒険小説という感じでとても面白かった。 それを挟む形で書かれている現代の話。こちらは古典的なトリックをうまく使っていると思う。だけど、やはり間の短編郡のほうがワクワクするし、全編を通しての謎から解かれていく過程は、正直こじつけだろうと感じてしまった。それぞれが十分に面白いだけに残念。
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