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女学生手帖 の商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2020/08/30

 「女学生」、本書では高等女学校の生徒について書かれている。比較的裕福で、女子教育に理解のある家庭の子女。大正期から昭和初期に彼女らに読まれた少女雑誌から女学生文化を紹介している。  まえがきにある「いつの時代も乙女は美しいもの、愛らしいものに心ひかれる」と。美しい抒情画、時代の...

 「女学生」、本書では高等女学校の生徒について書かれている。比較的裕福で、女子教育に理解のある家庭の子女。大正期から昭和初期に彼女らに読まれた少女雑誌から女学生文化を紹介している。  まえがきにある「いつの時代も乙女は美しいもの、愛らしいものに心ひかれる」と。美しい抒情画、時代の雰囲気あります。麗しの乙女小説(川端康成も書いていた!)、昔の大映ドラマとか「赤いシリーズ」を思わせるものある。乙女の相談室、身の上相談ではエス、恋愛、ストーカー等々、美容相談、太ってる、胸が大きいとか今も同じだな。

Posted byブクログ

2014/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この時代のお嬢さんのもったいぶった喋り方って大好き。気取ってておしゃまな感じ。 当時は普通だったのだろうけれど現代の感覚で読むとあまりに芝居がかってて、所々笑ってしまった。 「綺麗なお花ですこと。お姉様がお生けになりまして?」 「ええ。ほんのいたずらですのよ」 「どういたしまして。お見事ですわ。」 とか。こんな美しいやり取りナマで聞いたことないわ。 あと少女雑誌の投書欄が面白い。 私のお気に入りは身の上相談コーナーの、バスの運転手にたて続けに惚れてしまう子と同級生が好きすぎて身悶えしている子に対する、的確かつ冷静すぎるアドバイス「もう少ししっかりしなさい」「先ず窓を開けなさい。少し心を冷ましなさい」。 助言というより突っ込みに近い。(笑) それから身近なひとをを紹介するコーナーの「化学、数学のK先生、私の好きな好きな、あの先生の為なら硫酸の中にでも飛び込みますわ」というぶっ飛んだ女子にもグッときたね。 「青い山脈」の女学生たちを思いだしました。 思いこみが激しくて結束力が強くて、ひとりが泣けばみんな泣きだす、思春期女子特有のメンヘラ感。(笑) 吉屋信子の小説は確か大学の授業で拾い読みしたことがあったけれど、ここで紹介されてる作品、あらすじだけ読んでもおもしろーい! 女の子だけの三角関係とか友情以上恋愛未満のもだもだした関係とか。 お馴染みの挿絵家によるイラストがまたそれにぴったりで、なるほどこうやって挿絵と文章の両方を楽しんだのかと当時の女学生気分満喫しました。 華宵の便箋を集めたり宝塚のお姉さまに憧れたりビーズで小物を作ったり…今の中高生もキャラクターグッズを持ち歩きギャル字を使い可愛いLINEのスタンプを集めというようなことはするけれど、彼女らと比べると女学生は「子どもでいたい」というより「娘でいたい」という感じ。 嫁に出される前に娘時代を味わい尽くしたい、ロマンティックに耽溺していたいみたいな。 制服の歴史もかなり興味深かった。 跡見女学校の紫袴にガバレット(みつあみを頭に巻きつける髪型)、素敵!全身紫! 十年前に亡くなった私の伯母は戦後すぐの頃鴎友に通ったのでもう洋装だったのだけれど、どんなデザインのセーラー服だったというのを誇らしげに話してくれたのを懐かしく思いだしました。 当時女学校に通ったというのは、誇らしいことだったんだなぁ。 とにかくエス小説と中原淳一の女学生服装帖あたりは、近いうちに開拓しようと思う。

Posted byブクログ

2010/09/11

抒情画の特集に惹かれて購入。 両性具有、アンドロギュノス、半陰陽……。高畠華宵さんはそのデリケートな題材をまっすぐ扱う。絵は相変わらず妖しさがあっていい。 時代考証、とまでいかないでしょうが、大正昭和の雰囲気を知るにはとても良い資料本。 紙質もいい。 蒐集家の方、初版には帯が...

抒情画の特集に惹かれて購入。 両性具有、アンドロギュノス、半陰陽……。高畠華宵さんはそのデリケートな題材をまっすぐ扱う。絵は相変わらず妖しさがあっていい。 時代考証、とまでいかないでしょうが、大正昭和の雰囲気を知るにはとても良い資料本。 紙質もいい。 蒐集家の方、初版には帯があります。

Posted byブクログ

2010/09/02

大正・昭和時代の女学生について、当時の写真などを掲載しつつ紹介した本です。 図版が多く、文章も平易で読みやすいです。 大正時代の女学生について知りたい! という方が、入門的に読むのにはいい本だと思いました。 (もっと詳しく知りたい方は、他にも色々と読んだ方がいいかもしれないですが...

大正・昭和時代の女学生について、当時の写真などを掲載しつつ紹介した本です。 図版が多く、文章も平易で読みやすいです。 大正時代の女学生について知りたい! という方が、入門的に読むのにはいい本だと思いました。 (もっと詳しく知りたい方は、他にも色々と読んだ方がいいかもしれないですが……)

Posted byブクログ

2010/04/04

請求記号:367.6ジ 資料番号:011146438 当時の女学生のライフスタイルが豊富な写真とともに紹介されています。

Posted byブクログ

2009/10/04

大正〜昭和初期の女学生たちの世界。手紙が電話やメールに変わっても、本質的に少女たちの世界は変わっていない。この時代の女学生たちがその後生きた時代のことを思うと切ない。

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2011/07/20

大正時代の女学生さんに何故か昔から激しく憧れをいだいているのですが、そんな私の心を満足させてくれる一冊です。大正・昭和初期(戦前ですね)の女学生の暮らしや文化について詳しく書かれています。はやりの髪型やファッション、流行言葉のリスト、少女小説や、中原淳一の少女画、雑誌に実際掲載さ...

大正時代の女学生さんに何故か昔から激しく憧れをいだいているのですが、そんな私の心を満足させてくれる一冊です。大正・昭和初期(戦前ですね)の女学生の暮らしや文化について詳しく書かれています。はやりの髪型やファッション、流行言葉のリスト、少女小説や、中原淳一の少女画、雑誌に実際掲載された悩み相談など、その当時の女学生さんたちの息づかいが聞こえてくるような本でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

驚愕。シスターの頭文字Sをとってエスと呼ばれた友達以上恋人未満な擬似姉妹関係。今の日本で当時の少女雑誌を発売したら教育委員会からバッシングがくるのではないかということが堂々と書かれてる。だけど清楚で上品!憧れます。

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2009/10/04

「お姉様」の世界が本当にあったとは!エス、おもしろい。 http://cosmo.blog3.fc2.com/blog-entry-474.html

Posted byブクログ

2009/10/04

この「いかにも」な表紙、おそるおそる本に手を伸ばしてページを繰るとそれこそ圧倒される世界観。背筋がむず痒くなる感覚をひしひしひしと味わいながらもレジに向かわずには居られなかった私と同じ感覚を味わいたい人は是非購入をお勧めします。眺めるだけで楽しいから!

Posted byブクログ