武田信玄 風の巻 新装版 の商品レビュー
武田家に視座を置いた大河小説
作者の故新田次郎氏は、大の信玄好き。信玄に最も因縁深いのが越後の上杉謙信で、川中島の血戦の模様も描かれる。「風の巻」「林の巻」「火の巻」「山の巻」の四巻構成。 山梨県と南信(長野県南部)は武田贔屓、北信(千曲川以北)から新潟県全域にかけては上杉贔屓が地元ということもあって多い。...
作者の故新田次郎氏は、大の信玄好き。信玄に最も因縁深いのが越後の上杉謙信で、川中島の血戦の模様も描かれる。「風の巻」「林の巻」「火の巻」「山の巻」の四巻構成。 山梨県と南信(長野県南部)は武田贔屓、北信(千曲川以北)から新潟県全域にかけては上杉贔屓が地元ということもあって多い。 新田さんは、本書のほか、生前に姉妹編『武田勝頼』も上梓し、近年再刷されたので、これをきっかけに併せて読まれてはいかがだろうか。武田家の顛末と作者の思い入れのすべてを窺い知ることができる。 また、現在入手はとても困難だが、やはり新田さんの『新田義貞』も良書なのでお勧めします。
聖熟女☆ミ
中井貴一主演の大河ド…
中井貴一主演の大河ドラマの原作。甲斐の虎と恐れられた晴信とその家臣団を熱く描いてます。男なら読め!
文庫OFF
2026.01.05記 これを読まずして武田信玄は語れない。 武田信玄の理解の傑作! 武田信玄の生涯は大きく分けることができる。 ①父、信虎を追い出し、砥石崩れまで。 ②山本勘助の活躍する川中島の戦い。 ③長男、義信の裏切りと後継者勝頼まで。 ④病気を押して戦をする三方原の戦い...
2026.01.05記 これを読まずして武田信玄は語れない。 武田信玄の理解の傑作! 武田信玄の生涯は大きく分けることができる。 ①父、信虎を追い出し、砥石崩れまで。 ②山本勘助の活躍する川中島の戦い。 ③長男、義信の裏切りと後継者勝頼まで。 ④病気を押して戦をする三方原の戦い。 この絶妙な流れを風林火山として四冊にまとめ上げ、天才的文章で、今まさに同時代に生きているかのような錯覚に陥らせるほどの内容となっている。 小説家井上靖氏も、 武田信玄を書くことに試みているが、どうもそちらは単なる恋物語にしていて、歴史的深みのような重みを 感じさせなかった。 新田次郎氏は、まさしく、この『武田信玄』を書くためだけに生まれ、そのために死していったのではないかというほど、生涯を掛けた魂の結晶化したものに感じさせる。 個人的には「あとがき」での著者の感想がとても面白かった。 小説に出した登場人物の子孫から、批判を浴びたり、もっといいようにかけと言われたりもしていた。 「もし、武田信玄が生き残っていたらどうなったか?というようなものを書いて欲しい」など、めちゃくちゃな要求もされていたようだ。 初めのうちは、人物名、地名なのに読めないというところが多いかもしれない。 その場合、今一つ没入感のようなものが得られないが、配下の名前や地名の場所などが認識できてくると、徐々にタイムスリップしたような感覚になる。 読み終えた後の聖地巡礼は、とても感慨深いものになった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名前しか覚えてない武田信玄の本を手に取ることになるとは、歴史小説の中毒性はすごい...。 信虎を追放して国主となった晴信が信濃国を取りに行く話。「甲斐の虎」と名高いから凶暴な人なんだろうと思っていたけど、意外と分別のある人なんだなという印象を受けた(発熱している時以外は)。 あと無闇矢鱈に攻めず、死なずに済むならその方法を積極的に選ぶ戦術に利口な人だな〜と思った。当たり前だけど、当たり前じゃない時代だろうから。 新田次郎が諏訪出身ということもあって、可能な限り史実に基づいた内容でありながらどことなく心が入っている書き方が好きだなと思った。 次は上杉謙信やら織田信長やらが登場するっぽい。楽しみすぎる。 最後に、あとがきの後ろにあった地図は最初に載せてもらえると助かる。Google map片手に読んでたから笑
Posted by
戦国時代を代表する大名武田信玄一代記。風の巻はまだ晴信だった頃のお話。凶悪な信虎を追放、今川家とのダブルスパイ山本勘兵衛登場と始まりから争いが描かれている。当然というか時代小説だと主役以外は悪党か小物に成り下がるのが多いですが本書は割合に穏当な印象。ただ初めは凄い奴扱いされてたの...
戦国時代を代表する大名武田信玄一代記。風の巻はまだ晴信だった頃のお話。凶悪な信虎を追放、今川家とのダブルスパイ山本勘兵衛登場と始まりから争いが描かれている。当然というか時代小説だと主役以外は悪党か小物に成り下がるのが多いですが本書は割合に穏当な印象。ただ初めは凄い奴扱いされてたのが信玄よりやっぱり格下というパターンが見受けられる。
Posted by
1550年あたりの話。当時の名前が長すぎて覚えられず、読み進めるのが困難だ。でも、読み始めてしばらくすると文章に慣れるものである。聞き覚えのある湖衣姫や上杉景虎が出て来た。
Posted by
長い間、積読になっていた、新田次郎の「武田信玄」を読み始めました。 父、信虎を追放し、甲斐の領主となった晴信。愛妾に対する情熱や、甲斐に抵抗する佐久に対する非情な対応など、若き日の信玄の様子が伝わってくる。 歴史小説ですが、きちんと史実を辿ろうとする姿勢が伝わってきます(あとがき...
長い間、積読になっていた、新田次郎の「武田信玄」を読み始めました。 父、信虎を追放し、甲斐の領主となった晴信。愛妾に対する情熱や、甲斐に抵抗する佐久に対する非情な対応など、若き日の信玄の様子が伝わってくる。 歴史小説ですが、きちんと史実を辿ろうとする姿勢が伝わってきます(あとがきにあるように、山本勘助だけは別)。新田次郎の文章は、しっかりと骨太かつ読みやすいですね。
Posted by
そうなのかと思う部分とちょっとここはねと思う部分あり 信玄も神様ではなかったんだ 織田信長も非道 信玄もまた然りだったのは戦国の世の習いと教えてもらった風の巻 次巻 信玄の人間としての成長如何に?
Posted by
2020.65 一年に一人したい、ライフジャーニー読書。 今年は武田信玄!(コロナショックなどから四冊中、一冊しか読み終わらず!) 信玄の青年期。 「人は斬れても、人の心は斬れまい」
Posted by
甲斐の虎、武田信玄(晴信)の若き日々。父との軋轢に悩み苦しんだ末に、自分を押し潰す父を跳ね除ける晴信の雄飛が清々しい序章。晴信が父を追放する駆け引きは手に汗にぎるほどスリリング。史実を調べ尽くした上で、人間を軸にドラマチックに読ませる新田次郎の小説ならでは。 厳しく育てられた晴...
甲斐の虎、武田信玄(晴信)の若き日々。父との軋轢に悩み苦しんだ末に、自分を押し潰す父を跳ね除ける晴信の雄飛が清々しい序章。晴信が父を追放する駆け引きは手に汗にぎるほどスリリング。史実を調べ尽くした上で、人間を軸にドラマチックに読ませる新田次郎の小説ならでは。 厳しく育てられた晴信の猛々しさと知性、凛とした佇まいが目に浮かび、主人公の虜になってしまう。読み終わる頃には、これからの晴信の成長と野望をともに歩みたい、とどっぷりハマってしまう面白さ。
Posted by
