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第四間氷期 の商品レビュー

4.1

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

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予言機械の仕組みとか…

予言機械の仕組みとか細かいところが気になりだすときりないですが、これはとにかく面白かったです!『砂の女』と並んで好きになりました。

文庫OFF

最近こういうSFを読…

最近こういうSFを読んでいない。硬質な文体も好きです。

文庫OFF

時代的制約(原著19…

時代的制約(原著1959年)もあり、ハードSF的な厳密さに欠けるため、予言機械のリアリティがもうひとつ希薄。予言機械によってつくられた人格と現在の人格の対話という構図も、おもしろいものの、もうひとつの感あり。ただ、なかなかわからない第四間氷期の意味が終盤にかけて明らかになり、未来...

時代的制約(原著1959年)もあり、ハードSF的な厳密さに欠けるため、予言機械のリアリティがもうひとつ希薄。予言機械によってつくられた人格と現在の人格の対話という構図も、おもしろいものの、もうひとつの感あり。ただ、なかなかわからない第四間氷期の意味が終盤にかけて明らかになり、未来社会と現代社会の対峙というテーマがでてくると全体としての面白味がじわじわと増してくる感がある。もう一度読みたい、という気を起こさせる作品。

文庫OFF

 普段あまり読まない…

 普段あまり読まないけど SFは好きデス。これはすんなり世界に入っていけて読みやすかったですね

文庫OFF

2026/03/22

「間氷期」とは、地球の氷期と氷期の間の比較的暖かい期間のこと。現在が「第四間氷期」である。とすると、次の氷期が訪れるという話なのかと思いきや、そうではなかった。未来を予知する「予言機械」の開発者が殺人事件に巻き込まれるところから始まり、人類の未来に関する大いなる謎へと繋がっていく...

「間氷期」とは、地球の氷期と氷期の間の比較的暖かい期間のこと。現在が「第四間氷期」である。とすると、次の氷期が訪れるという話なのかと思いきや、そうではなかった。未来を予知する「予言機械」の開発者が殺人事件に巻き込まれるところから始まり、人類の未来に関する大いなる謎へと繋がっていく。 主人公である予言機械の開発者は、その機械の「使い道」を考えなければならない状況になっている(しかも政府の意向に反しない範囲で)。それは当たり前のように見えて、実はそうでもない。純粋に技術的興味(シーズ)によって開発をしているだけの開発者にとって、用途(ニーズ)などはどうでもいいのである。 そもそも、新しい技術が開発者が望まない形で利用されるということは、それが汎用な技術である限り避けられないのではないだろうか。有名なところではダイナマイトや原子力、現時点(2026年3月)でも、米国防総省のAI利用がまさにホットな話題になっているところである。 しかし、本作で開発者を待ち受けていたのは、戦争利用のような分かりやすい設定ではなかった。未来を知るということは、そんなに単純な話ではないのである(予言機械によって、戦争の勝敗が分かってしまうとしたら、それでも人間は戦争をするだろうか)。 自文化の価値基準によって他文化の良い・悪いを判断すべきではない、という文化相対主義的態度は、「過去の文化」に対しても適用されるべきという話がある(歴史相対主義)。その考え方をそのまま拡張すると、「未来の文化」に対しても同様だろう。 それでは、予言機械によって未来が分かったとして、我々はそれが「良い未来」なのか「悪い未来」なのか、何を基準にして判断するというのだろう? 予言を見た後で未来を変えられるアクションが取れると言われたら、どのように動くべきなのだろうか?

Posted byブクログ

2026/02/11

ひと昔前だったら笑って流せた作品だが、生成AIの時代となった今ではリアルすぎて笑えない。第四間氷期で地上を失うことになった場合、AIも同じように水棲人になれと言ってくるのだろうか?それはもはや生きるための環境選択であり、未来とか地獄とかそういう次元の話ではなくなる。プロンプト力ば...

ひと昔前だったら笑って流せた作品だが、生成AIの時代となった今ではリアルすぎて笑えない。第四間氷期で地上を失うことになった場合、AIも同じように水棲人になれと言ってくるのだろうか?それはもはや生きるための環境選択であり、未来とか地獄とかそういう次元の話ではなくなる。プロンプト力ばかり発達して思考能力を失ったとき、人間はどういう選択肢をとるのか。自分もその一人になるのか。死後の世界を考えるよりも難題だ。

Posted byブクログ

2026/02/06

少し前の世代の作品が読みたくなり、手に取る。 未来予測が可能な機械が、秘密裏に開発された社会の物語。 被験のである男性がトラブルに見舞われてから、物語が動き出す。 非常に読みやすい文体。古臭さは微塵も感じさせない。 ただ、『他人の顔』で感じた文の美しさなどは、若干見劣りするのか...

少し前の世代の作品が読みたくなり、手に取る。 未来予測が可能な機械が、秘密裏に開発された社会の物語。 被験のである男性がトラブルに見舞われてから、物語が動き出す。 非常に読みやすい文体。古臭さは微塵も感じさせない。 ただ、『他人の顔』で感じた文の美しさなどは、若干見劣りするのかも。後期の作品の方が、その意味では好き。 序盤はミステリーのような流れだが、後半はハードsf寄りになっていき、内容が哲学的に。 予想を上回っていく展開で、引き込まれていく。 素晴らしい内容だった。

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2026/02/04

生成AIが世界を変えそうな、このタイミングで読むに相応しい作品。昭和45年にこれを書いている作家としての想像力が素晴らしい。

Posted byブクログ

2025/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺人事件を巡るミステリのような展開から話が変わってきてSFへ(笑)予言する機械や謎の脅迫電話、胎児誘拐事件、水棲人の研究など色々考えるな~(笑)異色なSFとしていい感じですね(笑)

Posted byブクログ

2025/11/02

最初から飛ばしています。ミステリっぽく始まりますがだんだん「これ何の話…?」的展開。とにかくスピード感があって止められません。 諸々の突飛な話が繋がった時は何とも言えない「腑に落ちた〜」感が。 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことが発端となり、とんでもない事...

最初から飛ばしています。ミステリっぽく始まりますがだんだん「これ何の話…?」的展開。とにかくスピード感があって止められません。 諸々の突飛な話が繋がった時は何とも言えない「腑に落ちた〜」感が。 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことが発端となり、とんでもない事が次々に明るみになっていきます。 いやいやまさか…な事が行われているのですが、安部公房の筆致に、思わず私も乏しい想像力をフル稼働させられてしまいました。 あとがきの日付は1959年、ウィキペディアによると「日本で最初の本格長編SF」とのこと。 予言機械にしたって、コレ60年以上前の作品! 第四間氷期が終わろうとする時。そこに、それこそ天地がひっくり返るような未来を描いた安部公房。これはホントに衝撃。

Posted byブクログ