銀座開化事件帖 の商品レビュー
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旗本の二男坊、久保田宗八郎がひろとともに、蝦夷から江戸ならぬ東京に戻ってきた、兄を通じ宗八郎が頼まれたのは…ガス灯設置の邪魔をするやからの取り締まり。大家だという大垣藩主の若様、薩摩っぽの巡査、耶蘇教書店を営む元与力。隣人たちはいずれ劣らぬ個性の持ち主であった。近代日本の青春期・明治ならではの珍妙な事件が次々と起こる街・銀座。「幕末あどれさん」を先に読むべきでした、、、次巻「果ての花火」⇒「西南の嵐」。
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黒船来航から、ほんの10年やそこらで身分制度も社会のしくみも急激に変わって行きます。その変化が激しかっただろうその頃の銀座。当時の政治のしくみに社会、人々の考え方や生活様式の移り変わりなども読んでいてとても面白くて、時代考証もきっちりと行われていることを感じさせました。 異文...
黒船来航から、ほんの10年やそこらで身分制度も社会のしくみも急激に変わって行きます。その変化が激しかっただろうその頃の銀座。当時の政治のしくみに社会、人々の考え方や生活様式の移り変わりなども読んでいてとても面白くて、時代考証もきっちりと行われていることを感じさせました。 異文化が入ると、始めは戸惑うけれどだんだんとそれが当たり前になって行くものですが、その後は人々がどんな風に順応して行ったのかも知りたいです。この作品はシリーズ物なので、それも同時に知ることが出来るかしら。そう思うと読破するのが楽しみです。
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さいきんお気に入り松井作品のツヅキモノ。久保田宗八郎シリーズ第一作。うーん。。。。どうもねえ、なんか超悪者が薩摩人だしねぇ。宗八郎の、世を拗ねたかんじとか、比呂がいるのに綾に惹かれる男勝手さとかねぇ。どきどきってよりかぁ、はー、しかたないよねえー。。と渋い心持になるっていうんですか。こういうの。こういうブシドー的な男の生き様っての、戦国時代なら潔くても明治の御世背景だと不器用にみえるのよね。続き2冊も同時に借りてきたんだけどなんか手がすすまないなぁ。。。うっかりぱらぱらしてて比呂が死ぬとこをまたつまみ読みしちゃうっていう運の悪さ。ちょっと別作品はさんでまたいつか続き読もうかな。なんかでもほんとにこんな悪行の限りを尽くしてた薩摩人がいるとは断じて思いたくない。まさかモデルがいるのかな。やだなぁ。
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明治維新直後の銀座が舞台。主人公の宗八郎は,開化の雰囲気にいまいち乗りきれない元武士。とくれば,山田風太郎の「警視庁草紙」の兵四郎を彷彿とさせる。内容も,事件を解決していくスタイルなので,警視庁草紙と似ているといえば似ているのだが,山田風太郎が徹底的にエンターテイメントであるのに対して,こちらは開化になじんでいく主人公と対比して,なじめない人々の切なさが感じられ,やがて訪れるであろう,比呂との別れの雰囲気を感じて胸が苦しくなるのです。あと,終わり方が唐突で,続編を読まざるを得ない形式になってます。
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主人公のキャラクターと背景となる時代の魅力がたっぷり楽しめた。でも、悪役が、作ったような単純な悪役でつまらない。
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読書完了日2007年10月19日。シリーズもののようで、先に後に出た方を読んでしまっていたのですが、改めて登場人物が紹介されていてそれを読むもまた一興ですねー。お話は短編ですが、それぞれつながりがあって「今後はどうなるのだろう」と思わせる節々があります。宗八郎は見事本懐を遂げるの...
読書完了日2007年10月19日。シリーズもののようで、先に後に出た方を読んでしまっていたのですが、改めて登場人物が紹介されていてそれを読むもまた一興ですねー。お話は短編ですが、それぞれつながりがあって「今後はどうなるのだろう」と思わせる節々があります。宗八郎は見事本懐を遂げるのか、最後まで見届けたいと思います(続きで無いかなー)
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直木賞を受賞したばかりの作家さん、読みやすそうな物から読んでみました。明治7年というまだ揺れ動く時期、幕末に起きた事件のためにひっそりと生きている主人公・久保田宗八郎は30歳。次第に仲間が出来ていきます。明治初期の銀座の様子がとても面白い!
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『幕末あどれさん』の久保田宗八郎を、再び主人公としてキャスティングしております。事件と言っても、日常生活の延長のトラブルくらいな事件規模ぽいかなあ。 新政府を揺るがす大事件に発展するわけじゃない。 このへんは、お好みですね。 私は若様がごひいき。眼鏡萌え♪
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