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終着の浜辺 の商品レビュー

2.6

6件のお客様レビュー

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2014/12/02

面白かった;『時間の墓標』『甦る海』 SF的に好き;『ヴィーナスの狩人』『識閾下の人間像』 要再読;『終着の浜辺』

Posted byブクログ

2013/05/16

ここのところスタージョン、R.C.ウィルソンの孤独がテーマのSFが続いているが、そのどれとも孤独が違う。もっと硬質で何かの破片のよう。まさに結晶世界の終末感を短編にまとめあげたような。他者との距離、孤独、はSFの大きなテーマだけれども、それを見つめて見つめて、落としどころがなかっ...

ここのところスタージョン、R.C.ウィルソンの孤独がテーマのSFが続いているが、そのどれとも孤独が違う。もっと硬質で何かの破片のよう。まさに結晶世界の終末感を短編にまとめあげたような。他者との距離、孤独、はSFの大きなテーマだけれども、それを見つめて見つめて、落としどころがなかったのだろう。

Posted byブクログ

2013/04/07

これまで読んだバラードの短篇集の中では一番文学寄りの内容だった。 『ゲームの終わり』と『マイナス 1』、そして表題作『終着の浜辺』が良かった。 ところで、『終着の浜辺』で安部公房を連想したんだけど、自分でも理由がよく解らない……。

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2012/04/22

SFというジャンルを超えたワン・アンド・オンリーの鬼才バラードの面目躍如、「一番濃い」作品を集めたような短編集。正に濃縮小説。最初に読むバラードがこれじゃなくて良かった(^_^;最初にこれ読んでたら、絶対その後バラード読む気になれなかった(^_^; まず、SFとは言えない話が多...

SFというジャンルを超えたワン・アンド・オンリーの鬼才バラードの面目躍如、「一番濃い」作品を集めたような短編集。正に濃縮小説。最初に読むバラードがこれじゃなくて良かった(^_^;最初にこれ読んでたら、絶対その後バラード読む気になれなかった(^_^; まず、SFとは言えない話が多いです。また、オチのない話も多いです。美しくて硬質な世界の断片がとぎれとぎれに提示され、登場人物たちはその中を目的意識もなくただ彷徨う、そんな掴みどころのない世界観。なんというかこぅ、他のSFとは、というか他の小説とは、物語の土俵が違うなぁという感じ。他を寄せ付けない圧倒的な存在感があります。が、ダメな人は多分とことんまでダメだろうなぁ。鴨の場合、「時の声」も「ハイ-ライズ」もすごく面白く読み進められたんだけど、この「終着の浜辺」は何度か置いてかれそうになりましたね。むぅ。

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2010/05/12

短編集。読みやすかった。軽かった。 最後の話は安らぎについての話。結果的に感情を浮かび上がらせる力こそ、僕が求めるもの。 しかし、本当に破滅的な状況になった時、人はどんなことに喜びを見出すのだろう。いわゆる普通の人生や当たり前の日常すら期待できず、あらゆる打破や打開の可能性が不...

短編集。読みやすかった。軽かった。 最後の話は安らぎについての話。結果的に感情を浮かび上がらせる力こそ、僕が求めるもの。 しかし、本当に破滅的な状況になった時、人はどんなことに喜びを見出すのだろう。いわゆる普通の人生や当たり前の日常すら期待できず、あらゆる打破や打開の可能性が不在となった、そんな時が来るとして。そんな時に感じる心の平穏に、何も惹かれないなんて嘘だよな。

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2009/10/04

 短編集。  預言者の末裔たち、いわば近未来のカッサンドラたちの話。人々が共有している世界とは、少々異なった姿で世界が見えるゆえ、理解されず孤独な人の姿。その孤独な人に振り回され、そちらの世界に巻き込まれていく人の姿。

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