さよならの空 の商品レビュー
寓話の類と理解はしても、科学的にあり得ない設定や描写が多く、ずっと違和感を感じながら読んだ。もう少しファンタジー寄りにすれば良かったのに中途半端に現実的だからおかしくなる。
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先日読んで「かたみ歌」がなかなか良かったので別の作品も、と思って読んでみました。うん、いいですね、結構好みかも。何度か涙腺が緩みました。この方の作品はもっと追いかけてみましょう。
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読み終わって思ったことは「誰もが、自分の力で自分と向き合って生きていくしかないんだな」ということ。ストーリーとはかけ離れているようで、こういう要素がチラホラ散りばめられている。なんとなく切ないのはやっぱり朱川さん。今回の題材は「オゾンホール」「ウェアジゾン」「夕焼け」だったけど、...
読み終わって思ったことは「誰もが、自分の力で自分と向き合って生きていくしかないんだな」ということ。ストーリーとはかけ離れているようで、こういう要素がチラホラ散りばめられている。なんとなく切ないのはやっぱり朱川さん。今回の題材は「オゾンホール」「ウェアジゾン」「夕焼け」だったけど、それを変えれば他のことでもあてはまる。
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ファンタジーなのに科学的っぽくて、舞台があちこちで、登場人物もいろいろで、頭の切り替えにちょっと苦労しますが、面白い。 死者との会話は、心に強く思っている人とだけ、というところが とても印象的。 わたしにとっては誰だろうか、と思わず考えてしまった。
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何度も途中で寝てしまった。もっとギュッとして短編か中編にしてほしかった。 オゾンホールの拡大を防ぐ化学物質リアディゾン、いや、ウェアジゾン。このウェアジゾンの副作用で夕焼けが無くなる。「夕焼け」が無くなるって事は地表に近い場所で化学反応をおこしたら地球上の赤色が見えなくなるって事...
何度も途中で寝てしまった。もっとギュッとして短編か中編にしてほしかった。 オゾンホールの拡大を防ぐ化学物質リアディゾン、いや、ウェアジゾン。このウェアジゾンの副作用で夕焼けが無くなる。「夕焼け」が無くなるって事は地表に近い場所で化学反応をおこしたら地球上の赤色が見えなくなるって事かなぁ? キャラメルマンが感じた視線とか伊達さんとか結局謎が残ったままやもんなぁ・・・。やっぱ短編で良かった気がするなぁ・・・。
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帯に「現代の寓話」という言葉がある。 寓話というのは、比喩によって人間の生活におこる出来事を描き、それによって何かを指し示したり諭したりすることを目的にした物語のことである。 主人公たちが何かの出来事に遭遇し、なんらかの結果を残す過程を語ることで、ある種教訓のようなものを読者に伝...
帯に「現代の寓話」という言葉がある。 寓話というのは、比喩によって人間の生活におこる出来事を描き、それによって何かを指し示したり諭したりすることを目的にした物語のことである。 主人公たちが何かの出来事に遭遇し、なんらかの結果を残す過程を語ることで、ある種教訓のようなものを読者に伝える意図を持つものが多い。 そういう視点から見るとこの作品は、「オゾンホールを塞ぐための手立てが、夕焼けという現象を消滅させてしまう」というあたりに寓話性を見ることができる。 SFの手法で描かれているから科学的な説明はされているが(それが真実かどうかは別問題)、作者が言いたかったことはきっとそこにはないのだ。 人間の科学の歩みが、次々と不都合を生み出してしまう。それを解決する手段を開発すればまた次の違う不都合につながる。 「夕焼けが消滅する」ということがどれくらいの不都合なのか、ということをどうしても考えずにはいられない。 確かに夕焼けは美しい。1つとして同じ夕焼けはなく、見る人の数だけ夕焼けの思い出が存在する。 でも、別に夕焼けなんてなくても全然困らない、という側面だってあるのだ。 心をなくしている人(忙しい人)は夕焼けなんて見ない。気にもしない。 「ほら、あんなにきれいな夕焼けが」と指し示しても、ちらっと目をやって「そうだね、だから?」というだけのことだ。 そういう位置づけにある夕焼けが地球規模で消滅してしまったら、という設定は、だから読む人にもやもやした感情をもたらす。 「オゾンホール?それは大変だ。ウェアジゾンをばらまくことで防げるなら、夕焼けぐらい見えなくなったって困ることはないよ。死ぬわけじゃないし。オゾンホールからの紫外線は命に関わるのだから、そちらの対策のほうが重要だよ」 こういう議論は「オゾンホール」や「夕焼け」や「紫外線」を他の言葉に置き換えると、どこにでも見られる対立だということがわかる。 「夕焼けが見られなくなる」ことへの哀惜はただの感傷に過ぎないけれども、じゃあ人間はそういう感情を抜きにして生きていけるのか、という問いかけがあるように思う。 非常に読みやすい文章で書かれているから、すらすらと読んでしまえるけれども、読み終わったあとに、ふと小さな違和感というか疑問が残るようになっている。 ハートウォーミングでいい話だったなあと思いつつも、「いやでもそんなに夕焼けが大事か?」とか「なくなるとわかると大騒ぎするのは、閉店セールに殺到するようなもんじゃないのか?」とか、「どんなことにも100%有益なだけということはないのだな」といった疑問が残る。 さらにはあの副作用というのは、どういう意味があったのだろう、とも思う。 宗教の意味、死後の世界、そういうものが本当にあったとしたら、とか、いややはりあれは幻覚なのだ、とか、答えのない問いが次々に生まれる。 そういうことを読み終わったあとも考えさせてくれるところが、私は好きだ。
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夕焼けがなくなってしまったら寂しいなぁと思う。なくなっても困ることはないから結局受け入れて普通に過ごしていくんだろうけど。 最後の死んだ人たちとの再会はやっぱり幻覚として考えたほうがしっくりくる。そうじゃないと死んだままの姿でずっと別世界(あの世?)で過ごしてるとか、ちょっと無いなぁと。伊達のおじいちゃんは自殺ですかね・・・変な塔は説明つかないけど
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残念です。期待は180度違う方向に曲がって行ってしまった。 温かな感動の余韻を残すホラーの旗手。 それがわたしの中の朱川氏の代名詞だったのに。陳腐なSF話でした。 世界最後の夕焼けを見ることと、 それ付随して死者と会うことと、 どうもその感動がうすっぺらく感じてしまうのは、 お涙頂戴的な三流ドラマ仕立てのストーリー展開にあるのか、 それとも、根本的に主要な登場人物に愛着も共感も感じにくいからなのか。
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拡大を続けるオゾンホールを食い止めるために開発された化学物質が放出された。 しかしその副作用で、空から夕焼けが消えてしまうことがわかった。 日本の夕焼けが最後となる日、 開発者であるアメリカ人老女は来日し 小学3年のトモル君とひょんなことから行動を共にする。 伊坂作品に似通った...
拡大を続けるオゾンホールを食い止めるために開発された化学物質が放出された。 しかしその副作用で、空から夕焼けが消えてしまうことがわかった。 日本の夕焼けが最後となる日、 開発者であるアメリカ人老女は来日し 小学3年のトモル君とひょんなことから行動を共にする。 伊坂作品に似通った乾いた世界観で始まったけれど 後半はグングン朱川さんらしい心温まる世界へ。 予想を超えた展開に魅了された。 【図書館・初読・6/1読了】
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はじめての作家さんの本。 他の方の本棚を参考にして選ばせていただきました。 オゾンホールの破壊を防ぐ物質が夕焼けを消す作用を持っていて、そのほかにも別の作用が・・・ 全体的なストーリーは、まぁまぁです。科学者の老女、少年、キャラメルボーイ、女性警官、登場人物が魅力的に描かれてい...
はじめての作家さんの本。 他の方の本棚を参考にして選ばせていただきました。 オゾンホールの破壊を防ぐ物質が夕焼けを消す作用を持っていて、そのほかにも別の作用が・・・ 全体的なストーリーは、まぁまぁです。科学者の老女、少年、キャラメルボーイ、女性警官、登場人物が魅力的に描かれている1冊でした。
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