幸福論 改版 の商品レビュー
優しさのある分、いつもの修司らしさである毒気に欠けるが、小さな幸せの見つけ方を教えてくれる一冊。数々の著書中、わりと女性向き。アラン、ラッセルなどいくつかの「幸福論」の中、椎名林檎のそれはここからのテイストであろう。
Posted by
眩しい。 昔を思い返すスタイルを割とよく取るけども、この人の本質はきっと広くて真っ青な空の下にあるんだろう。
Posted by
「幸福とは決して一つの状態ではないと知ったとき、『幸福になってしまったあと』などという言葉は失くなるはずである」 ジュール・ルナアルの言葉を思い出させる一文。 寺山修司は出会いを勧める。ときには家出を、変身を、快楽を奨励する。それは常に動的である。 「幸福の相場を下落させている...
「幸福とは決して一つの状態ではないと知ったとき、『幸福になってしまったあと』などという言葉は失くなるはずである」 ジュール・ルナアルの言葉を思い出させる一文。 寺山修司は出会いを勧める。ときには家出を、変身を、快楽を奨励する。それは常に動的である。 「幸福の相場を下落させているのは、幸福自身ではなく、むしろ幸福ということばを軽蔑している私たち自身にほかならないのである」
Posted by
う〜ん、難しい。 僕にはきっと寺山さんの言いたいことの10のうち1も理解できてないのかも。 でも、途中まで投げ出さずに読めたのはどこかに魅力を感じているからなのか。 また時が経って読んだとき、その時は今より理解できるといいな。
Posted by
奈何せん予備知識が足りないから完全に楽しめたとは言えません。 だけど思考のやり方はこの度も素敵ですね。 「出会い」と「性」の章が好きだな。 取り上げられている題材についてもう少し理解出来たらいいなと感じた。 ので、評価は四つですのよ
Posted by
書物はあくまで、時という名の書斎と、教養という名の椅子、それにいくばくかの金銭的余裕をもちあわせている人生嫌いの人たちに、代理の人生の味わいを教えてくれるだけである。 好かれるに値する人間の条件:いつも朗らか、表裏がない、さっぱりした気性、活発に行動する、はっきりした態度をとる、...
書物はあくまで、時という名の書斎と、教養という名の椅子、それにいくばくかの金銭的余裕をもちあわせている人生嫌いの人たちに、代理の人生の味わいを教えてくれるだけである。 好かれるに値する人間の条件:いつも朗らか、表裏がない、さっぱりした気性、活発に行動する、はっきりした態度をとる、心が広くこせこせしない、物事に沈着冷静、不平や愚痴をこぼさない、人のことも詮索しないが、自分のこともくどくど話さない。
Posted by
私の精神の大半を形成している書物です。 寺山修司の幸福論です。この本は他の幸福論と一味もふた味も違う。 マッチ箱の中のロビンソン・クルーソー 肉体 演技 出会い 性 偶然 歴史 おさらばの周辺部 解説(佐藤忠男)
Posted by
ごめん、駄目だった…。 数年後読めば感想変わるのかもしれないけど、今の私にはまるで合わない。引用無しに文を書けないものか、と思ってしまった。 夏休み一日一冊計画、三冊目。
Posted by
この人の文の後ろに見え隠れする あまりにも膨大な知識や思想に、圧倒される。圧倒されて何も言えないし、まして自ら幸福について考えるなんて 思いも及ばない気分にさせられる。幸福について本当に真剣に考えた人は、星の数よりいるだろう。「幸福」という言葉の解釈は、そういった頭の良い人たちに...
この人の文の後ろに見え隠れする あまりにも膨大な知識や思想に、圧倒される。圧倒されて何も言えないし、まして自ら幸福について考えるなんて 思いも及ばない気分にさせられる。幸福について本当に真剣に考えた人は、星の数よりいるだろう。「幸福」という言葉の解釈は、そういった頭の良い人たちに任せればいい。私は、その人たちと同じかそれ以上に存在したはずの、「幸福」を頭で考えたりしなかった人たちと同じに生きたい。 と つい、思ってしまう。こんなに頭脳を酷使してたら 幸福になれるもんもなれなくなっちゃうよ
Posted by
寺山修司に触れる 理解できなくても共感できなくても ちょっとでも良いなと思うところを探す幸福 そこを繰り返し読む幸福
Posted by