あしたはうんと遠くへいこう の商品レビュー
おもしろかった 恋愛至上主義のいずちゃんのはなし 学生の頃からずっと好きになる人に影響された人生でそういう人がいなくなるたび自分がわからなくなる女の人 結婚願望特にない、仕事でやりたいことも特にない、なにをしてても行き先がない私的に結構刺さった フラフラと突然海外にいって帰って...
おもしろかった 恋愛至上主義のいずちゃんのはなし 学生の頃からずっと好きになる人に影響された人生でそういう人がいなくなるたび自分がわからなくなる女の人 結婚願望特にない、仕事でやりたいことも特にない、なにをしてても行き先がない私的に結構刺さった フラフラと突然海外にいって帰ってきたら彼氏に新しい女がいて住む場所がないから、クラブに行って男の家に泊まるのを繰り返したり、CD屋のバイト先の年下の男の子と付き合ってすぐ縁もゆかりもない場所に二人で引っ越したり、浮気してその人からストーカーされたり、平凡なようで割と波瀾万丈な人生で読んでて楽しかった 年下彼氏のポチと同棲してる時にいずちゃんが浮気してた年上のジムのトレーナーを二人の間に挟むといずちゃんがポチに優しくできることで喧嘩が減り平和に過ごせるってなんかへええ、そんなこともあるのかぁとなんか考えさせられた 浮気はバレたら相手を傷つけるしほとんど元のようには戻れないけど、それをすることによって恋人との関係が良好になるってなんか複雑だけどあり得ることなんだろうなって思ったら何が正しいのかわからなくなった 話の中でアーティスト名、曲名がよく登場するけど全然知らないのばっかりなのが寂しかった、、 もし自分が好きなジャンルと被ってたりしたらもっとどハマりしてたんだろうなぁ
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「だれかを好きになるという、ささやかな、無邪気で罪のない、こどもみたいにまっすぐで役たたずの感情が、突然私たちの日々に入りこんできて、信じがたい腕力でいくべき方向を捩じ曲げる。」 あーーー、よくわかる。 その時はどうしようもなく楽しいんたけど、やめたい。けど、離れようと思った辛...
「だれかを好きになるという、ささやかな、無邪気で罪のない、こどもみたいにまっすぐで役たたずの感情が、突然私たちの日々に入りこんできて、信じがたい腕力でいくべき方向を捩じ曲げる。」 あーーー、よくわかる。 その時はどうしようもなく楽しいんたけど、やめたい。けど、離れようと思った辛くなる。 誰にも相談できなくて苦しかったなぁ。 あの頃のどうしようもない気持ちを思い出して、やるせない気持ちになると同時に、今の穏やかで幸せな暮らしを愛おしく思えた。 音楽を聴きながら移動するのが大好きだったから、MDと最低限の荷物だけ持って旅に出る最後のシーンがとても好き。 作中に出てくる曲でプレイリスト作りたいなー。
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旅先で読みたいと書いてあったので、旅先でも読んでみた。 ここまで恋に溺れる事は脳内ではあっても行動としては無いんだよな。 一度でいいから、こんな風にどうしようもなくなってしまいたい気持ちもある。 どっか脳内でわーってなってても、心が苦しくても、日常を送れているし。 多少の...
旅先で読みたいと書いてあったので、旅先でも読んでみた。 ここまで恋に溺れる事は脳内ではあっても行動としては無いんだよな。 一度でいいから、こんな風にどうしようもなくなってしまいたい気持ちもある。 どっか脳内でわーってなってても、心が苦しくても、日常を送れているし。 多少の行動はあっても衝動みたいなものにまではなってないような。 いつまでも脳内恋愛してる場合じゃないんだよな。
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表紙の感じや題名から想像してたのとは、だいぶかけ離れた内容だけど、映画を見てるように光景が浮かんできて、面白かった。 ここまで激しくはないけど、好きな人に夢中になって演じてみたり無理してみたりって言うのは共感出来る。 この後何年後か、ちゃんと幸せになってて欲しいな。
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角田さん旅慣れてるだけあって、旅前の描写に共感しかない。あとたすけてって思う気持ちも、すごくわかる。なにもなくてもたすけてほしいって思う気持ち。
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Kindle Unlimited(9冊目) 高校をでてから32歳までの栗原泉の人生を描いた物語。 簡単に言うと、全編中二病のお話。 なんか、角田さんの小説で海外に行くと(特に東南アジア)村上春樹を彷彿とさせる。 リアルに描いているけど絶対に現実でない世界。そんなことを感じて、...
Kindle Unlimited(9冊目) 高校をでてから32歳までの栗原泉の人生を描いた物語。 簡単に言うと、全編中二病のお話。 なんか、角田さんの小説で海外に行くと(特に東南アジア)村上春樹を彷彿とさせる。 リアルに描いているけど絶対に現実でない世界。そんなことを感じて、ふと、(角田さんってサラリーマン経験ないよね?)と思った。あ、いや、山本文緒をパラで読んでいたので、それがとても顕著に見える。どっちが良いとか悪いとかではなく。随分と大人の年齢になった自分には、この物語は嘘っぽく、気恥ずかしいんですよね…
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恋をあんまり経験したことない私からしたら行動力的にはすごいと思った。男の人に惚れやすいところもめちゃくちゃいいと思います。きっとまた恋をするんだろうっていう確信が自分の中にあるのも羨ましい。どうせ死ぬならこんな感じの恋愛を1回くらいは経験してみたいです。
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旅がお好きな角田さんならではのストーリー展開かな、と思いました。 恋愛に、男に夢中になって、そしてふとしたきっかけで喧嘩して。 そこでリセットして旅に出る。 リセットはどうやるかというと、住み替えだったり、旅だったりするのです。 世間一般にはなかなかリセットに踏み切ることはでき...
旅がお好きな角田さんならではのストーリー展開かな、と思いました。 恋愛に、男に夢中になって、そしてふとしたきっかけで喧嘩して。 そこでリセットして旅に出る。 リセットはどうやるかというと、住み替えだったり、旅だったりするのです。 世間一般にはなかなかリセットに踏み切ることはできないけれど、いずちゃんは家財すべてを捨ててリュックひとつで踏み出します。 今住んでいるところをすべて捨てるので、戻るところはとりあえずなくなっています。そこまでリセットして大丈夫か? と不安になるくらいのリセットなのですけれどある意味潔い。 こうやってときどきリセットする人は世の中に結構存在しているのかもしれない。 でも、リセットにはお金と行動力が必要。できるひとは限られます。 断捨離もそこまでとはいわないけれど、生きていくために必要なものって、そんなにないし、あの世にもっていけるもの、そんなモノなんてなにもないわけだから、そう捨てちゃっていいんだよな~、と別な視点で読んでいました。
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恋愛至上主義になると、こんなふうに、自分でダメだとか思わないまま突っ走ってしまうんだろうか。 多くの人が味わいたくない失敗、相手のことばかり見てしまってアホになる感覚。 自分のこと大事にしなよって言われても、恋愛が突き動かしてくる衝動ってすごいものがあるし、なかなかそうはできない...
恋愛至上主義になると、こんなふうに、自分でダメだとか思わないまま突っ走ってしまうんだろうか。 多くの人が味わいたくない失敗、相手のことばかり見てしまってアホになる感覚。 自分のこと大事にしなよって言われても、恋愛が突き動かしてくる衝動ってすごいものがあるし、なかなかそうはできないよね。 苦い思いばっかりして、自分が悪かったんだって思って、自分のこと嫌いになって、ますますいい恋愛なんか程遠くなっていく。 苦い恋愛なんて、誰だってしたくはない。 頭の中が男のことばっかりになっているそんな自分にも、OKが出せるようになる小説でなんじゃないかと思う。 いつも満たされなくて、誰かを好きになってしまうと後先考えない、ダメ女な泉が主人公。 高校時代から始まり、1年から2年くらい次々と時代が進んでいく小説。 いっときはラブラブだった男子ともひどい別れ方をしていたり、恋人との関係をやり直したくて旅に出たり、愛した人がストーカーになっちゃったり。 恋に溺れてここまで行動力を示せるのがすごい。 昔読んだ「ハッピーマニア」という漫画ばりにいきすぎた女性目線。 自分自身も好きな人ができてアホみたいになっちゃったことがあったので、恋愛至上主義な人にちょっと軽蔑する気持ちがある方なんだけど、 恋愛至上主義な人たちも、男の人が自分の価値観を作ってしまっていることに悩んだり、逃れようとしたり、自分に言い訳してみたり、そんな堂々回りを繰り返すことがあるんだろうと思う。 そのときそのときでダメな男を好きになったり、恋愛に失敗したり、何度同じことを繰り返してしまうんだろうって、怖くなる気持ちはわかる。 ダメならダメで突っ走ってみればいい。 こんな恋愛したいと思わせる小説も素敵だが、世の中には上手くいかない恋愛の形の方が多いように思う。 恋に溺れたら、その方がドラマチック。 恋に溺れても、少しずつ成長できる。
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純粋な恋愛小説という感じとは程遠いように思えた。が、恋愛に於いて起きる不安とか葛藤とか考える部分はあった。他者と関わる事で新たに認識する自分の姿の描写が、なるほどなって思った。 たまたま映画愛はなんだを見た直後だったので著者の恋愛の描き方を想像した状態で読みはじめたが、熱帯夜の様...
純粋な恋愛小説という感じとは程遠いように思えた。が、恋愛に於いて起きる不安とか葛藤とか考える部分はあった。他者と関わる事で新たに認識する自分の姿の描写が、なるほどなって思った。 たまたま映画愛はなんだを見た直後だったので著者の恋愛の描き方を想像した状態で読みはじめたが、熱帯夜の様なあつさ、と、だるさを主人公から感じてしまい読み進めるのにとても時間を要してしまった。
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