ゼロヨンイチナナ の商品レビュー
『ゼロヨンイチロク』…
『ゼロヨンイチロク』と一緒に読むことをオススメします。文章がきれい。
文庫OFF
あとがきにも書いてあるが、清水マリコさんには珍しく前向きで行動力がある強い主人公で新鮮だった。 とは言え、内容はいつも通りで不思議で切ない。 最後も切ないようでいてハッピーのようにも見える、取り方によって変わる結末だったので、他の人の感想を聞いてみたくなった。 この主人公と一緒...
あとがきにも書いてあるが、清水マリコさんには珍しく前向きで行動力がある強い主人公で新鮮だった。 とは言え、内容はいつも通りで不思議で切ない。 最後も切ないようでいてハッピーのようにも見える、取り方によって変わる結末だったので、他の人の感想を聞いてみたくなった。 この主人公と一緒に学生生活が送れたら楽しいだろうなぁ。
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“「あの……」 「はい」 まだ突っ立っている明智に、彼女が言う。 「よかったら、これから少し、お話でもしませんか」 「え」 ためらいがちに、でも期待を込めて、明智を見る目。 勧誘。宗教とか、セールスとか。 「せっかく来て、映画見るための二時間だから、買い物より新鮮なことしたいし…...
“「あの……」 「はい」 まだ突っ立っている明智に、彼女が言う。 「よかったら、これから少し、お話でもしませんか」 「え」 ためらいがちに、でも期待を込めて、明智を見る目。 勧誘。宗教とか、セールスとか。 「せっかく来て、映画見るための二時間だから、買い物より新鮮なことしたいし……」 「新鮮て」 「あは、なんか変な例えになっちゃったかな」 また笑う。口紅の色はないけど、白いきれいな歯。 逆ナンすか。とか言えたらかっこいいのか、笑えるのかそれもわからない。しかしこれは、やっぱり逆ナンというやつじゃないのか。このおれが。悔しいがありきたりなTシャツとパンツで、どう見ても金はありそうもない高校生のおれが。 ギャクナン……。 回るパンチのような勢いのある響きに、それだけで明智はダウンしかけた。” ゼロヨンイチロクの続編。 今回は、明智視点の話。 不思議に付き合ってほしいという年上の彼女。 そんな彼女の目的と理由と、そしてことの真相とは。 マノカエ可愛いよマノカエ。 “「うとうとしていて、外で電車の音がしたなと思ったら、この夢を見てた」 それで誰かが、お前が夢から覚めれるかどうかは、明智君次第だって。 「そうか」 いつの間にか、美緒はシートの上で眠っていた。明智は眠そうなめぐみの手をとり、美緒の向かいのシートに寝かせてやる。 「じゃあもう、おれは上手くやれたらしいから、お前は安心して眠ってろよ」 「明智君……もしかして、これは夢じゃないの……?」 横になっためぐみが、明智を見上げた。 「いや。お前の夢だ。なんでそう思うんだよ」 明智が自分なりにやさしく笑ってやると、めぐみはかすかに頬を染めた。 「……明智君が、普通にかっこよく見えるから」 止めろ恥ずかしい、と怒ろうとしたら、めぐみはもう、目を閉じて眠っていた。”
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今回もまたちょっと不思議でノスタルジックな話。案の定、明智君の恋は実らなかったけど、その方が青春っぽくていい。三つの謎とか変な噂は読んでいてわくわくしてしまう。
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