都筑道夫少年小説コレクション(5) の商品レビュー
まずは表題作「未来学園」。 主人公のマリとクニオがいる学校、未来学園で樣々な騒動が卷き起こり、時にはミステリ風の推理劇をとりまぜつつ事件を解決していくという全12話+番外編。 未来……とは言え60年代に書かれたものだから、いわゆる「懐かしい未来」ってヤツで、今見るとチープな感じは...
まずは表題作「未来学園」。 主人公のマリとクニオがいる学校、未来学園で樣々な騒動が卷き起こり、時にはミステリ風の推理劇をとりまぜつつ事件を解決していくという全12話+番外編。 未来……とは言え60年代に書かれたものだから、いわゆる「懐かしい未来」ってヤツで、今見るとチープな感じは否めない。 しかし、その懐かしい未来を舞台に繰り広げられる物語は時にミステリ、時に怪談とバリエーション豊かで、SFじゃないんじゃないかと思わせる。 というか多分SFは味付けだけで、根幹は違うんじゃないかな。 次の「スター・パトロール」二編は王道のキャラと展開。 宇宙警察に宇宙怪獣、地球の少年に警察が加わって繰り広げられる。 その怪獣がやることが昔の特撮の怪獣がやるようなこととものすごく似通ってて、さらにそれに対するスター・パトロールの行動も似てて懐かしい気分になる。 無論アクションシーンも豊富で飽きない。 第二話はそれに輪をかけて派手な展開が待っており、どんでん返しも含めて盛りだくさん。 続いていくつかの掌編が収録されている。 こちらも便宜上SF編って感じだけど、どちらかと言えばホラーor怪談。 またそれが非常によくできたもので、気が付くとSFとしては楽しんでないw 最後の「ロボットDとぼくの冒険」はSFアクション。 これが一番SFしてるかもしれない。 いきなりパラレルワールドに迷い込んでしまった「ぼく」が、探偵ロボットアール・ディ・ロンと一緒に、策略を巡らせてぼくをこの世界へと引き込んでしまったドクター・ゼロに立ち向かっていくという物語がつづられる。 ただ、これの一番面白いと僕が感じたのは後半以降。 パラレルワールドをめぐるいくつかの戦いと冒険が前半で一通り語られた後の展開はもうめちゃくちゃ。 ホントにセンセー好き勝手やってる!って感じ。 個人的にはこれが魅力的で仕方なくて、一気に読み通してしまった。
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