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オルタード・カーボン の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2017/05/23

クールでダーティな設定、繊細で神経質で暴力過剰な登場人物たち。最高。 主人公コヴァッチは刑罰として肉体(スリーヴ)を奪われ、人格だけがデータとして保管される「保管刑」を食らって、自分のものと呼べるものはインストールされた人格と特殊訓練の技能だけ。時には感覚もスリーヴの元の持ち主の...

クールでダーティな設定、繊細で神経質で暴力過剰な登場人物たち。最高。 主人公コヴァッチは刑罰として肉体(スリーヴ)を奪われ、人格だけがデータとして保管される「保管刑」を食らって、自分のものと呼べるものはインストールされた人格と特殊訓練の技能だけ。時には感覚もスリーヴの元の持ち主のものみたいになる。失うものすら持てないのに、石ころさえ拾ったそばから奪われていくえげつなさ。 それでも自分の持てる全てを注ぎ込んでコヴァッチが過酷な状況を打破していくのは、ストーリーのやるせなさとは裏腹にスカッとする。 人の醜さと絶望ばかりの話のようで、コヴァッチがどこまでもヒーローであるところが一番面白かった。

Posted byブクログ

2014/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFミステリ? ご本人は「未来派ノワール」と仰っているそう。 つまんなくはなかったけど、ハイテクからアクションからトリックから美女からラブシーンから、てんこ盛り過ぎ~半分の長さで書くとスッキリかも・・・ ただ、「命のバックアップ取っている人がなぜ自殺するか」、の動機には、確かにこの世界設定は必要だし、 世の中がどんなに変わっても、金銭で物事を解決できると思う人種の無神経さは変わらないってとこは面白かった。

Posted byブクログ

2012/05/25

おおっ!タケシ・コヴァッチ、かっこいい!!「おれにはかたかたと音をたてる良心というものがこのあたり-どこかこのあたりにあるんだよ」 攻殻機動隊、ガンズ・オブ・パトリオット、ハドリー・チェイスやマイク・ハマーをごった煮にした感じか。デジタル化された精神。肉体のコピーにダウンロードす...

おおっ!タケシ・コヴァッチ、かっこいい!!「おれにはかたかたと音をたてる良心というものがこのあたり-どこかこのあたりにあるんだよ」 攻殻機動隊、ガンズ・オブ・パトリオット、ハドリー・チェイスやマイク・ハマーをごった煮にした感じか。デジタル化された精神。肉体のコピーにダウンロードすることでいつまでも生きることができるメトたち。しかしそれは膨大な財力があるものだけに許されたこと。不死は権力者のもの。ライカーの肉体はライカーの精神にもどったのかな?オルテガはコヴァッチをライカーの中に見るのか・・う~む。傑作!

Posted byブクログ

2010/10/10

めったに読まないSF小説ですが、圧倒的な世界観に飲み込まれ、まるで映画を観ているかのように、ページをめくる指が止まりませんでした。

Posted byブクログ

2009/11/18

WJ(※週間少年ジャンプ)の編集あとがきにおすすめって。 「サイバーパンク好きならはまる」って。 単行本ですよ。分売不可の2冊組ですよ。 文庫化待ち

Posted byブクログ

2009/10/04

帯の「フィリップ・K・ディック賞受賞」「ワーナー・ブラザーズ映画化!」「『ブレードランナー』を超えた」からすると期待外れな一冊。 サンプリングは良いのだが、もう少し工夫した使い方をして欲しかった(そもそ もサンプリング的な使い方自体が時代遅れかも)。 人間のデジタル化は「ディア...

帯の「フィリップ・K・ディック賞受賞」「ワーナー・ブラザーズ映画化!」「『ブレードランナー』を超えた」からすると期待外れな一冊。 サンプリングは良いのだが、もう少し工夫した使い方をして欲しかった(そもそ もサンプリング的な使い方自体が時代遅れかも)。 人間のデジタル化は「ディアスポラ」だし、日本的な環境は「ブレードランナー」 だし、つーかホテルの名前が「ヘンドリックス」って何だよ、おい!

Posted byブクログ

2017/07/01

「スタック」と呼ばれるメモリーカードのようなものに「人格」はすべて格納され、「スリーヴ」と呼ばれる体に収められることで「人」として活動できるという世界。ある程度の資産があれば洋服のようにスリーブを複数所有できる。人格のバックアップも可能なので、金持ちはほぼ不死という設定。遠くの星...

「スタック」と呼ばれるメモリーカードのようなものに「人格」はすべて格納され、「スリーヴ」と呼ばれる体に収められることで「人」として活動できるという世界。ある程度の資産があれば洋服のようにスリーブを複数所有できる。人格のバックアップも可能なので、金持ちはほぼ不死という設定。遠くの星へもそれこそ添付データのようにして人格を送り込み、現地で適当なスリーブをまとえばあっという間に移動できる。当然スリーブも強化してあったり、生身だったりイロイロ。設定は複雑だが、「攻殻機動隊」とか好きなら似たようなイメージ。主人公は元特殊部隊で、金持ちに刑務所から引きずり出されて、本人を殺した(バックアップがあるから完全には死んでない)相手を探すように依頼されるという話。

Posted byブクログ

2009/10/04

 記憶や人格が脊髄に埋められたICチップに記録されるようになった未来の地球が舞台。サイバーパンクな設定、ハードボイルドに振舞う主人公、物語はミステリ…ボリューム満点の上下巻セット。高次元な表現構造を楽しめます。上記のジャンルが嫌いでなければ、読むことを強くお薦めします。

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2009/10/04

おもろいよ! 期待に違わぬ出来でした。書店で見かけてから図書館の入荷を狙っていたらうっかり新聞に取り上げられてて焦ったりとかしてたけど、読んでよかったね。 ただ深さはちょっと無い感じ。展開も謎もいいのだけど、なーんか深さは感じない。まぁ上下巻なのでそこそこのボリュームはあるけど、...

おもろいよ! 期待に違わぬ出来でした。書店で見かけてから図書館の入荷を狙っていたらうっかり新聞に取り上げられてて焦ったりとかしてたけど、読んでよかったね。 ただ深さはちょっと無い感じ。展開も謎もいいのだけど、なーんか深さは感じない。まぁ上下巻なのでそこそこのボリュームはあるけど、気軽にどうぞって感じかな。

Posted byブクログ

2009/10/04

未来的な世界観は攻殻機動隊チックで面白く、生死をかけた戦いにも緊迫感はある。しかし欧米文学特有の格好付けた、自慢気な状況描写・心理描写は癖が強く、慣れるまでに相当時間がかかる。

Posted byブクログ