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ラーラはただのデブ の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

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主人公のラーラは美人…

主人公のラーラは美人コンテストに優勝し高校でもスゴく人気がある美少女だが、蕁麻疹を治すための薬を飲み始めたらどんどん太り始めてしまい、自分の周りのみんなが変わっていってしまう。しまいには彼氏までもが・・・というティーンのための青春小説です。人間は外見だけではなく、中身が大事。この...

主人公のラーラは美人コンテストに優勝し高校でもスゴく人気がある美少女だが、蕁麻疹を治すための薬を飲み始めたらどんどん太り始めてしまい、自分の周りのみんなが変わっていってしまう。しまいには彼氏までもが・・・というティーンのための青春小説です。人間は外見だけではなく、中身が大事。この本は、いろいろな事を考えさせてくれます。興味を持たれた方、ぜひ御賞味あれ♪

文庫OFF

数々の美人コンテスト…

数々の美人コンテストで優勝し、頭も良く、ボーイフレンドもいる幸せな高校生活を送っていたラーラ。ところが蕁麻疹の薬を飲み始めたら過食がとまらなくなり・・・「人間は中身だ」とは言うけれど、この本のラーラは53キロから98キロまで変化。そしてその変化によって、家族関係や友人関係、彼氏と...

数々の美人コンテストで優勝し、頭も良く、ボーイフレンドもいる幸せな高校生活を送っていたラーラ。ところが蕁麻疹の薬を飲み始めたら過食がとまらなくなり・・・「人間は中身だ」とは言うけれど、この本のラーラは53キロから98キロまで変化。そしてその変化によって、家族関係や友人関係、彼氏との関係がどんどん変化していき・・・太る事により、世の中や人を違った目でみはじめたラーラがたどりついた結論とは・・・?体重ごとに章がかわるのが衝撃です。

文庫OFF

2016/03/24

さらっと読める文である。しかし、人の本質なり思っていることを文字にされているのでなかなか良かったと感じた。

Posted byブクログ

2015/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家庭やセルフイメージに問題を抱えたラーラという少女が、病気で太り、周囲の目線や自分の中の悪意に傷付きながらも、異常な完璧主義から脱却して今の自分をありのままに受け入れるようになるまでの話。 自罰的で他人の目が気になって仕方ないような思春期の頃の息苦しさがありありと書かれている……が、私はアメリカの文化に疎い日本人なので、リアリティはあまり感じられなかった。ラーラによる一時のねじ曲がった見方であることを考慮しても、アメリカのティーンズは、すごく極端なものの見方をしていて、しかもそれをハッキリと口に出す人が多いんだなぁと思ってしまった。 それでも、色んなタイプの人間が集まる地下のジャズバーのパーティで、自分はひとりぼっちじゃない、いま私は幸せなのだ、と思えるようになる展開には感動した。 「ラーラはただのデブ」という、一見すると酷いタイトルにイヤな感じを受ける人ほど、この本を読むべきだと思う。人生はまあまあいい感じがちょうどいいのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/09/07

タイトルのインパクトが強烈。内容にびっくりして、ラーラと身長の近かった私は最初に心が折れそうになりつつ読みました。背景や人びとが日本と異なるので単純に感情移入はできなかったけど、太ることの怖さとか「ただのデブ」って言葉の毒とか、自分がどうなるかわからない恐ろしさとか、わかってもら...

タイトルのインパクトが強烈。内容にびっくりして、ラーラと身長の近かった私は最初に心が折れそうになりつつ読みました。背景や人びとが日本と異なるので単純に感情移入はできなかったけど、太ることの怖さとか「ただのデブ」って言葉の毒とか、自分がどうなるかわからない恐ろしさとか、わかってもらえない辛さとか、軽くて読みやすいのに考えちゃうことは多かったです。 見た目の美しさに憧れるのは仕方ないけど、それだけってのも悲しいんだって自分をなぐさめるのにはよかった、けどさすがにラーラが不憫でなりません。

Posted byブクログ

2012/07/09

冒頭部を、台詞の主を読み違えたかと思い、三度読み返した。それほど、ラーラ自身の姿は「ただのデブ」とはかけ離れていた。身体的にも、精神的にも。 それがどういうわけかデブへデブへと転がり落ちていく。自身のせいなのか? 病のせいなのか? どちらでも関係ない。現にデブなのだから。 「デ...

冒頭部を、台詞の主を読み違えたかと思い、三度読み返した。それほど、ラーラ自身の姿は「ただのデブ」とはかけ離れていた。身体的にも、精神的にも。 それがどういうわけかデブへデブへと転がり落ちていく。自身のせいなのか? 病のせいなのか? どちらでも関係ない。現にデブなのだから。 「デブになる」ということを通していろんな問題を本書では取り上げている。 セルフイメージの問題。本当の友情とは、家族の在り方とはなんなのか。自分がアイデンティティと思っているものは、本当にアイデンティティなのか。 実はどれもとても不確かで、いとも簡単に変わり得るものだ。 だから、いつか来るかもしれないその「苦しみ」をどうやって引き受けるのか、それは誰もが考えておく必要があるのだと思う。たとえどんなに完璧に見える人でも。 それにしても、モリーってほんとにいいやつだなぁ。

Posted byブクログ

2011/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラーラは絶世の美女で周囲の注目を浴びる人物なんやけど、 ある日から、 どんどん容姿が醜くなっていくねん、 ラーラがどんなに抵抗しても容姿が醜くなるねん、 それでラーラは虚栄ではない真実の美を発見してゆくって そんな素敵な物語。

Posted byブクログ

2010/12/29

読みはじめて、レベンクロンの『鏡の中の少女』や『鏡の中の孤独』みたいやなーと思った(レベンクロンの本は、そのむかし、橋本治がどこかで、女の子はレベンクロンの『鏡の中の少女』、男の子はシリトーの『長距離走者の孤独』を読めと書いていて、シリトーは読んでいたので、レベンクロンを探して読...

読みはじめて、レベンクロンの『鏡の中の少女』や『鏡の中の孤独』みたいやなーと思った(レベンクロンの本は、そのむかし、橋本治がどこかで、女の子はレベンクロンの『鏡の中の少女』、男の子はシリトーの『長距離走者の孤独』を読めと書いていて、シリトーは読んでいたので、レベンクロンを探して読んだのだった)。 53キロ、58キロ、61キロ、71キロ、81キロ、86キロ、94キロ、95キロ、98キロ、96キロ、95キロ、94キロ…と、章のタイトルがすべて重さで書いてあるこの本は、幼いころから数々の美人コンテストで優勝してきたというラーラの、体重増加にともなって自分のココロが「何か」でぐっちゃぐちゃなことがわかっていく話。 ラーラ自身は、その「何か」は、ただ体重増加であって、この増え続ける体重さえ元に戻れば、すべての問題はなくなると思っているらしい。まるで、いまぶくぶくとデブになっていってる私は「私じゃない!」とでもいうように。 意志を強くもてば全てのことはコントロールできる、というのがラーラと、その両親の強烈な信条。体重もスタイルも成績も、仕事も夫婦の愛情も、ここまでずっと「運命を自分で切り開いてきた」(傍から見ると、ものすごい気合いで乗り切ってきたような)この3人を「完璧だ」と世間様は言っているようだが、そんなもんやおまへんでー。 「自分にはどうにもできないものって、たくさんあるよ」というのは、言い訳か? 薬の副作用、病気、そのせいで自分の体重はどんどん増えてるの! 私はこれだけがんばって、これだけコントロールして、それでも体重が増えるの!医者も認めてるの! ただの意志薄弱でデブなあなたとは違うのよ! とラーラは言いたくてたまらない。 周りのデブは、自分と違って、たんに意志が弱いだけ。たんに、コントロールができなかったというだけ。そんな周りのデブに、「きもち、わかるわ」なんて言われるのは心外だ!あなたと一緒にしないでよ! けれど、結局のところ、ラーラは「ただのデブ」に見えてしまうのだ。 デブ=完璧じゃない私、デブ=だめな私、デブ=ほんとの私じゃない!と強く強く思い込んできたラーラが「わたしはいまのままで充分にオーケイだわ─たとえあなたがそうは思わなくても」(p.357)と、腑に落ちて言えるようになるには、まだ当分かかるのだろう。 自分の感じている不安、自分の感じている怒り、自分自身が感じていることを自分で受けとめ、それを言っていいのだ、ちゃんと感じていいのだと思えるようになってきたラーラ。 ▼「もう痩せることはどうでもよくなったとも言えない。実際、どうでもよくない。ぜんぜんよくない。 でも、痩せることはわたしにとって、もう【すべて】じゃない。(p.362)

Posted byブクログ

2019/01/16

 これは、タイトルとおりの物語である。 「ラーラはただのデブ」  実はきれいであり、病気のせいで太ったとしても、「自己抑制の効かないダメなデブ」と見えてしまう。  本書は典型的な人物たちで描かれており、単純なのであるが、その分、著者の書きたいことをより分かりやすくなっている。 ...

 これは、タイトルとおりの物語である。 「ラーラはただのデブ」  実はきれいであり、病気のせいで太ったとしても、「自己抑制の効かないダメなデブ」と見えてしまう。  本書は典型的な人物たちで描かれており、単純なのであるが、その分、著者の書きたいことをより分かりやすくなっている。 (個人的にはもう少し複雑である方が面白いと思うけど)  これを読むと、いかに自分が「幸せの記号」を追い求めているか、ということに気づかされる。  幸せの記号とは、たとえば、美人とか、若いとか、スタイルがいい、出生している、とか。そういうもの。それらを手に入れても幸せであるとは限らないし、その記号を守ろうとするがゆえに、幸せではなくなるかもしれない。  本当は自分がどうしたいのか、誰もが分からないだろうこの質問を常に胸に問いかけるしかないんだろうなーと思った。  今幸せじゃないかも、と思ったことがある方にオススメ。

Posted byブクログ

2010/02/07

 表紙の可愛さと、内容に興味があったので購入しました。  一度目、ざっと読み通し、美人が醜くなると周りも醜くなるなあと思いました。  二度目、ざっと読み通し、涙があふれました。  原因不明で太るっていうのがとてもつらい。周りの目が変わるのがとてもつらい。親友も、最愛の彼氏も離れて...

 表紙の可愛さと、内容に興味があったので購入しました。  一度目、ざっと読み通し、美人が醜くなると周りも醜くなるなあと思いました。  二度目、ざっと読み通し、涙があふれました。  原因不明で太るっていうのがとてもつらい。周りの目が変わるのがとてもつらい。親友も、最愛の彼氏も離れていってしまって、哀しくてつらくて仕方がない。痩せたいのに、痩せられない!  リアリティがあるだけに、じぶんが主人公になりきるときついかもしれません。  ラーラは愛されたかっただけなのに、現実を直視しなければならないときが近づいてきて、ストレスと生活の崩壊でボロボロになってしまった。  母親の苦悩。母親と娘、父親と息子は結びつきが強いというけれど、なんとなくそれが理解できた。それだけに、一度嫌悪するとあとが残る。母親が娘に嫉妬する。息子は父親を見下す。それらはすべて、ありえるハナシであるだけに、酷くぞっとします。  ハナシのテンポも良く、十代にありがちな感情のぶれや思想がほどよく交じり合っていて、最高だなと思いました。

Posted byブクログ