自傷する少女 の商品レビュー
将来を嘱望されている…
将来を嘱望されているスケート選手の少女は、プレッシャーから逃れる為にハサミで腕を傷つける。よく調べて書かれています。
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小さなハサミで自分の…
小さなハサミで自分の腕を切る行為をくり返す、スケート選手の心の叫びと悲しみ…。周囲の期待に追いつめられ、自らを傷つけることでしか自分を守れなくなった少女の、痛々しくも感動をよぶ物語。
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なんかリアリティがな…
なんかリアリティがなかった 自傷についてこれでは理解できない・・・
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自傷行為って痛みを伴…
自傷行為って痛みを伴わないものなんです。リアリティがない。勘違いされやすいもの
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観た後、再読。この映画の中でハーディングさんは母親から虐待され、父親は離婚して去ってしまったという設定だったので、なんだか似たような話だったような気がしたので。 こちらの小説の主人公は奨学金で私立校に通いながらスケートに打ち込んでいて、一見恵まれたいい子だけれども……というお話。 ネタバレしてしまうと、この小説の主人公も幼少期、母親がコーチをしていた頃に暴力を振るわれていた。だけど本人は忘れている。父親は、妻の教育方針に耐えられず(なのか)離婚して去ってしまった。 境遇は確かに似てるけど、現実のハーディングさんは世界選手権やオリンピックに出られる才能がありながら、あんな事件を起こしてしまった。この小説の主人公は多分全米ジュニアも出られないくらいのレベルで、本人はもうスケートは辞めたいと思っているけれども、母親がそれを許しそうにない(母親は貧しい移民の子で、スケートが好きだったけれど習うことができなかった)。そんなこんなで、自傷行為を覚えてしまう。 暴力や怒りを外に向けるか内に向けるかの違い、なのかな、と思った。 映画と小説の関連については、どうだろう。 映画は2017年アメリカで公開。小説は1997年にアメリカで出版された。 ハーディングさんの生い立ちがアメリカで有名なものとして語られているとするならば、小説を書くにあたって参考とされた可能性もなくはないのかな、と思った。
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自傷する人の理由は様々だが、この本に出てくる少女のケイティのパターンは自傷する少女のモデルケースとして分かりやすかった。ケイティは母親と二人暮らし。母親からフィギアスケート選手になるために過大な期待を負わされる。父親不在の生活の中で、どんどん母親に追い詰められるケイティ。ハサミな...
自傷する人の理由は様々だが、この本に出てくる少女のケイティのパターンは自傷する少女のモデルケースとして分かりやすかった。ケイティは母親と二人暮らし。母親からフィギアスケート選手になるために過大な期待を負わされる。父親不在の生活の中で、どんどん母親に追い詰められるケイティ。ハサミなどで自分を傷つけて、心の痛みを身体の痛みに変えて自分の精神のバランスを保とうとする。温かい血が自分の中から流れ出ることで安心感を得ているのかもしれない。ケイティは自分のことを分かり始めたが、彼女の母親にもっと現実を見て欲しい。
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この本を読んで、初めて自傷行為というものを知った。読んだのは確か20歳前後の時だったが、当時は何故そんなことをするのか分からなかった。それから数年してメディアでリストカットが取り上げられ、自傷行為が社会問題化したのである。今では、この本の内容はごくありふれたものかもしれない。
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フィギュアスケートの選手として、また優秀な学生として厳しい 母親の看視の元、毎日を過ごしている15歳の少女が、度々襲われる「真っ白」の発作から身を守るため少女自身が考え出した方法は はさみで自分の腕を切ること。 しかしそれは、だんだんエスカレートして行き、彼女だけの秘密の範...
フィギュアスケートの選手として、また優秀な学生として厳しい 母親の看視の元、毎日を過ごしている15歳の少女が、度々襲われる「真っ白」の発作から身を守るため少女自身が考え出した方法は はさみで自分の腕を切ること。 しかしそれは、だんだんエスカレートして行き、彼女だけの秘密の範囲を超えてしまってゆく… 胸が切なくなる物語です。
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家族、特に母親からの過剰な期待などから自分を追い詰め、自傷するようになった少女の物語です。 『鏡の中の少女』『鏡の中の孤独』に続き、思春期のこころをとらえた作品。
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