高く孤独な道を行け の商品レビュー
少年ニールは環境に翻弄されるようにグレアムの弟子として探偵となり、2作目では香港を舞台に事件と運命の女性に翻弄され、3作目は何に振り回されるのかと思いきや、前作から3年の月日がたち少年は青年となり、これまでの翻弄されまくり人生から脱出したような。そんな内容でした。 全体的にエンタ...
少年ニールは環境に翻弄されるようにグレアムの弟子として探偵となり、2作目では香港を舞台に事件と運命の女性に翻弄され、3作目は何に振り回されるのかと思いきや、前作から3年の月日がたち少年は青年となり、これまでの翻弄されまくり人生から脱出したような。そんな内容でした。 全体的にエンタメ性もテンションも高い! 一行一行が描かれると云うより、刻まれていく様なボリュウムのある文章です。肉厚なステーキをむっしゃむっしゃ食べている様な気持ちになります。美味しゅうございました。 つーか…1作目から好きだったレヴァインさんの無双がたまらんかったです!!レヴァインさんの子分になりたい!!(笑)
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ニール・ケアリーではこれが一番。 静から動へ。 溜めたものが大爆発する後半へのテンポの良さは正にエンタメ。 そして揃いも揃ってカッコイイ男たち。 何度読んでも身悶えするぐらい好きだ。
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ニール少年・・・じゃなくなってる! というのが最初の衝撃。中国で三年も修行に励まされていたなんて。もう、すっかり青年じゃないですか。 でもちゃんとグレアムが来てくれる、例によって。 今回は西部劇さながらの舞台背景の中二ールの骨身を削る活躍がイタい。潜入捜査もここまで?と思わせるほどの深みにはまってあいも変わらず乱闘シーンあり、ハチャメチャシーンありの大活躍。 これで三作目、残り二冊になったのでまた読み進めなくては・・・
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ニール・ケアリーのシリーズは一作目のストリートキッズがさらいちばん好きだけど、「高く孤独な道を行け」もかなりよかった。 これはあとでまた読み返したい。
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ニール・ケアリーシリーズの3作目はカウボーイと白人至上主義のカルト教団。攫われた赤ん坊を探すために潜入するのだが、どんどんニールが変わっていくのがわかる。シリーズもので皮肉屋だったニールが前回と今回でどんどんオトナになってしまった。レヴァインの分析からも離れていくような感じ。惜しいような、必然のような。テンポのいい展開で、前作よりは勢いよく読めた。
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ドン・ウィンズロウ「高く孤独な道をゆけ」ニール・ケアリーシリーズ第三弾。前二作に比べてスケールアップしており、特に後半は息も付けぬくらいの激しい展開が続き、一気に読ませる。主人公を始めとする主要登場人物の造型が魅力的。あと一作でシリーズが完結してしまうのが残念。
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前作の事件後、中国に拘留されていた二ール。親権問題がらみで父親に連れ去られた子供を探すために再びアメリカに舞い戻る。 その事件の背景にあったのは、深刻な人種差別に依る武装集団の存在。アメリカの田舎でカウボーイ達に囲まれた探偵二ール・ケアリーの活躍を描く。 やっぱり二ールはこうでなくちゃ! 前回にはあまりなかった、二ールのずる賢さや探偵としての腕前や人柄が、今作は存分に描かれていて面白かった。 いつも嫌な存在のレヴァインもかなり格好良かったし、"父さん"グレアムのキャラクターも秀逸。 ストーリーも派手で、これぞエンターテイメント!という感じで、読んでいて楽しい作品だった。 次も早く読みたい!
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ニール・ケアリーシリーズの第3作目。 文庫本の最後の解説で、解説者も書いているけれども、作品の中で示される、主人公のニール・ケアリーの個性が前2作品とはかなり異なっている。解説者は最後は好意的にそれをまとめているけれども、僕的には残念だ。 ニール・ケアリーは都会の大人になりきれな...
ニール・ケアリーシリーズの第3作目。 文庫本の最後の解説で、解説者も書いているけれども、作品の中で示される、主人公のニール・ケアリーの個性が前2作品とはかなり異なっている。解説者は最後は好意的にそれをまとめているけれども、僕的には残念だ。 ニール・ケアリーは都会の大人になりきれない探偵。都会的で、大学院で英文学を学ぶインテリで、なによりナイーブ。ストr-リーも面白いのだけれども、そういう主人公の姿が好きで読んでいたシリーズなんだけどな、って思ってしまった。 マンネリ、というのはあまり良い意味で使われる言葉ではないけれども、こういうシリーズもののストーリーとは直接の関係のない部分のマンネリは、悪いものではないのだけれどもな。
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ストリートキッズ上がりの探偵「ニール」シリーズの 第三弾。前作で中国に置き去りにされたニール。なんと 3年間も中国で幽閉されていた彼。もはやこれまで?? と思える環境から救い出してくれたのはやはり 父親代わりのグレアム。そして当然の如く新たな 指令とともに探偵ニールに復活劇...となるのか? その指令は例によって単純ながらにして 困難とトラブルが付きまとう、 なかなかやっかいな依頼。親権のない 父親に連れ去られた子供の捜索と救出の 為にネバダの片隅「孤独の高み」へと向かう。 なかなか、簡単に子供は見つからない上に 何故か物騒なカルト教団の影がチラつき、 今作はなかなかハードなアクション展開に 流れ込みます。そのカルトってのが KKKばりの白人優位主義で人種差別バリバリな 武装集団と対峙するんですが、どうも 今までの作品の流れとは、少し毛色が 違っていて、なんだか少々戸惑います。 3作目ともなると少々違う展開も必要なんでしょうが 個人的には...少し苦手だったかも? なんか やや安っぽいように思えてしまうんですよね。 リハビリ中の身とは言え、いつものニールの イメージから遠い気がしまう...。 ただ、最後の最後はいつも通り、で 少し安心w。また次回作の冒頭が楽しみな展開で 締めてくれるのは嬉しい。
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結果的にドンパチで終わるのは避け難いにしても、その部分が長い。内容がないし、その元になっているのが一人の子供を救うためと思うと命の重みに偏りがありすぎと感じてしまう(ありがちだけど)。 ニールの減らず口、特に言葉にしない部分はニヤリとさせられるのだが、仕事っぷりが幹部たちの評価のわりに意外とどじばっかりなのがなんだかなぁ。もっと颯爽と任務をこなす姿も見てみたい。
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