沈まぬ太陽(2) の商品レビュー
ナイロビ赴任から帰国直前まで 恩地不器用すぎる。信念の人といえば聞こえは良いんだろうけど 皆さんのレビューを読むと御巣鷹山編は重いらしいので少し休憩して他の本を何冊か読んでから3巻にチャレンジ予定
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健、高倉。いや、元、恩地。 今回も不器用でした。プライド>家族の恩地ですが、いい奥さんに支えられてアフリカで単身生きておりました。 少しずつ航空機事故の話題が入ってきて、御巣鷹山に繋がっていく所は展開がすごく上手。 長い長いアフリカ編があるから、3話以降に重みが出てくる。 で...
健、高倉。いや、元、恩地。 今回も不器用でした。プライド>家族の恩地ですが、いい奥さんに支えられてアフリカで単身生きておりました。 少しずつ航空機事故の話題が入ってきて、御巣鷹山に繋がっていく所は展開がすごく上手。 長い長いアフリカ編があるから、3話以降に重みが出てくる。 では、次にいってみよう!
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ナイロビでの話が長すぎて、間延びした巻だったけど これから起こる最大の悲劇を予感させる事故が少しずつ起こり始めたり ようやく恩地が戻させることになったりと終盤は読むスピードが自然と上がった。
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現実に起こってもおかしくないほどリアリティを感じた。業務内容、事件のシナリオ、海外での詳細な出来事など、多大な取材が活きている。 物語の先の展開が気になるタイプではないが、情報量が多くて面白い
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沈まぬ太陽の題名に含まれる意味合いが描かれていた。 大自然が気を紛らわしてくれるという感覚はわかる。私も、アフリカの大自然を見てみたい。
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1巻の最後の方から弾みがついて、一気に読めてしまった。ここから御巣鷹山編に続くと思うと苦しいですが、エンジンがかかってしまう。
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人間の嫌なところを見せつけられた。メンツとか仕返しとか謝罪とか、そんなことにこだわる人々がいるのだなあ。 幸いにして私がいま所属している会社はそんなことはないのだけれど、実際にはそういうこともあるのかしら。 まあ、政界とのつながりはなさそうなので、心配の種はその分、少なそうだけ...
人間の嫌なところを見せつけられた。メンツとか仕返しとか謝罪とか、そんなことにこだわる人々がいるのだなあ。 幸いにして私がいま所属している会社はそんなことはないのだけれど、実際にはそういうこともあるのかしら。 まあ、政界とのつながりはなさそうなので、心配の種はその分、少なそうだけれど。 ぎりぎりの縁にいる人間の心理描写、どのように踏みとどまっているのかの表現が巧みだと思う。
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アフリカ編の後半。当初予定されていた期間を過ぎても日本に戻されず、テヘランへ移動となった恩地。母の死に目にも会えず、家族とも暮らせない恩地の精神が荒んでいく。後半では、縦続く飛行機事故に端を発した国会証文にて、会社側の差別が公けにされる。その結果、恩地は10年間の僻地回りに終止符...
アフリカ編の後半。当初予定されていた期間を過ぎても日本に戻されず、テヘランへ移動となった恩地。母の死に目にも会えず、家族とも暮らせない恩地の精神が荒んでいく。後半では、縦続く飛行機事故に端を発した国会証文にて、会社側の差別が公けにされる。その結果、恩地は10年間の僻地回りに終止符を打つ事が出来た。めでたし、めでたし。 とならないのがこの小説なのだろう。第3巻がどうなるか気になる。 今回は会社側の不当人事が描かれていたが、露骨で凄まじいと思った。JALの経営危機の時に、複数の労働組合が有り交渉が困難と云う記事を読んだが、その理由を垣間見た気がした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
会社からアカ(共産党員)のレッテルを貼られた航空会社労働組合の元委員長は、パキスタン(カラチ)>イラン(テヘラン)>ケニア(ナイロビ)と、僻地勤務が足掛け10年にも及ぶがそれでも自分の節を曲げない。家族はそんな彼を理解し、ときに壊れそうになりながらも懸命に支え合う。 一方、会社は第二組合の結成を影で支援し、第一組合から人を引き抜き弱体化させる。当時の組合役員は窓際部署へ配置され、会社に都合の良い者がどんどん出世していく。 当時は就航路線が拡大し、人員配置が満足に追いつかない。結果、訓練や整備などへしわ寄せがいき重大事故が立て続けに3件も発生してしまう。 これ以降、体制も含めた是正勧告を会社は受け入れる。労務政策にもメスが入り、元組合委員長も日本への帰任が決まった。 (三)御巣鷹山編につづく。 【メモ】 ・ジャンボ(こんにちは) ・ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり) ・“ハインリッヒの法則” 「一つの事故が発生した場合、その背景にはインシデント(事件)には至らなかった三百のイレギュラリティ(異常)があり、さらにその影には、数千に達する不安全行動と不安全状態が存在する」 ・航空事故の80%以上が、人為的ミスによるもの。
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映画を見る前に読んでおこう、と、考えておきながら読み始めたのは3月でした。全5巻もあるので、さすがに覚悟がいりますしね。映画も見る前に終わっちゃったので、DVDを待ちましょう。自分自身が、組合というものをほとんど意識することのない環境で社会人生活を歩んできてしまっているがゆえ、あ...
映画を見る前に読んでおこう、と、考えておきながら読み始めたのは3月でした。全5巻もあるので、さすがに覚悟がいりますしね。映画も見る前に終わっちゃったので、DVDを待ちましょう。自分自身が、組合というものをほとんど意識することのない環境で社会人生活を歩んできてしまっているがゆえ、あまりにも現実離れしている部分はあるものの、きっとここに書いてある組合関連の堕落や会社側との癒着の大半は真実なんでしょうね。安全面への取り組みについてや、御巣鷹山のところを読むと、本当にJALに乗りたくなくなってしまうのですが、ちょうどそれを読んでいるときに出張でJALに乗って九州に行かなければ行けなかったのが皮肉で。主人公の恩地さんのモデルになった人や国見会長のモデルになったカネボウの伊藤さんは、実際にはあそこまで清廉潔白で素晴らしい人でもなかったらしいですが、そのあたりを割り引いても、JALが過去に行ってきたことの非道さは消せない事実として残るでしょう。稲盛さんがどこまであの会社を変えてくれるか、本当に楽しみですが、あの本を読むと絶望的な気分になってしまうのは、私だけではないでしょう。
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