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豚の死なない日 の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2010/10/02

冒頭からいきなり牛の出産に立会い大怪我を負う主人公のロバート。12歳の彼は、学校で貧しい身なりをばかにされ授業をさぼって家に帰る途中だった。若い彼は、最後まで貧乏な生活から抜け出したいと考えている。貧しい農家での生活は過酷だからだ。 父さんも貧しさゆえに、よその家の豚の解体を手伝...

冒頭からいきなり牛の出産に立会い大怪我を負う主人公のロバート。12歳の彼は、学校で貧しい身なりをばかにされ授業をさぼって家に帰る途中だった。若い彼は、最後まで貧乏な生活から抜け出したいと考えている。貧しい農家での生活は過酷だからだ。 父さんも貧しさゆえに、よその家の豚の解体を手伝っているが、その腕前は芸術的であり、自分の生き方に信念と誇りを持っている。文字こそ書けないが、ゆたかな知恵を持ち、ウィットに富んだ魅力的な父親だ。ロバートも貧乏は嫌だが、父さんみたいになりたいと思っている。 生きるために、豚を、鹿を、りすを、いたちを殺す。きれいごとではすまされない現実がリアルに描かれているが、その生活には感謝と愛情とユーモアがあふれている。真にゆたかなこととはどういうことか、一家の生き方を通して自然に考えさせてくれる。

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2009/10/07

シェーカーの貧しい家に生まれ育つ少年、その宝物の子豚のピンキー、豚を殺すのが仕事の父さん。 赤毛のアンを思い出す、質素で隣人との交流に溢れ、自然と共に生きる世界。 印象的だった部分> 「できるできないの問題じゃない。ロバート、やらなければならないんだ。」 「神様、聞いて下さい」...

シェーカーの貧しい家に生まれ育つ少年、その宝物の子豚のピンキー、豚を殺すのが仕事の父さん。 赤毛のアンを思い出す、質素で隣人との交流に溢れ、自然と共に生きる世界。 印象的だった部分> 「できるできないの問題じゃない。ロバート、やらなければならないんだ。」 「神様、聞いて下さい」ぼくはいった。「貧しいってことは地獄です」 父さんは金持ちではなかった。しかし決して貧しくはなかったのだ。 父さんはいつもそう言っていたが、ぼくには冗談にしか思えなかった。 だけど父さんは本気でそう言っていたのだ。父さんは豊かな人生を送った。ほんとにそうだったのだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

身近に尊敬できる人がいるのって素敵だなあ。主人公の境遇は決して恵まれたものではないけれど、前途は明るく輝いているように感じました。冒頭からぐーんと引き込まれて、最後は涙。面白くて勇気づけられる一冊。

Posted byブクログ

2009/10/04

数年前に読んだ本。 読むとだんだん切なくなってくる。あまりに不幸続きな主人公がかわいそうで。 ぬくぬく育てられた私にとって、この本で生きることの厳しさを知り、そして生活の中の素朴な喜びに新鮮なものを覚えた。

Posted byブクログ

2009/10/04

豚が死ぬこと、それは毎日繰り返される貧しいアメリカの農家で生まれ育ったロバート少年には日常茶飯事。毎日が苦しく過酷な生活との対面であるロバート少年とその家族には悲劇と闘争ばかりが舞い込みます。開拓時代から少し経った頃のアメリカにはたくさんの彼らのような人々が暮らしていました。

Posted byブクログ

2009/10/07

米国の大ベストセラー小説。「本当の豊かさ」「本来あるべき家族の姿」「動物愛と生きていることの喜び」とかとか、そういうたわけたことは考えないで、米国中西部の、のほほんとした生活にほんわかしたい。

Posted byブクログ