アウトサイド の商品レビュー

マルグリット・デュラス(著者),佐藤和生(訳者)

2021/09/14

社会環境、仕事を通じた矛盾等をさまざまな著名人、犯罪人、芸術家、女優、子供達のインタビューを通じて鋭い視点で「アウトサイド」から見たコラム集である。
人間の弱さ、肉体的、心情的、または病的に、法的に　弱味を持った人間はごまんといる。それを承知で強制的、虐待的行為をする人間もまたごまんといる世で弁護士にも「説明できない」事情があると言う内容には目を瞑るしかない。それは、弱者に対する偏見「ならず者」と言われるだけで罪を被せ、その罪も一般以上に重く長く投獄させらる事実があると言うことを。人間社会の矛盾、固定概念から人間が人間を裁く社会を見過ごしてはならないこともあると言う事を。

2010/09/04

p14
もし昨日のものではなく今日書かれるものしか出版されないとしたら、作家たちは存在しないだろう。

わたしはかなりまちがえている。そして、わたしはまちがえる権利を要求する。