沈まぬ太陽(4) の商品レビュー
4巻からは会長室篇。 前半はほぼ恩地は登場せず国見会長誕生の経緯だけ。後半は恩地周辺の話も増えてくるが、狂言回しのような存在となっていてアフリカ篇とは物語中での存在感は異なる。
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大企業の立て直しに取り組み始めた国民航空。 王道を貫く新会長、国見さん。 不器用、恩地と共に立て直し成功なるか?! 奇しくも、御巣鷹山事故と同じ8月12日頃から読み始めた沈まぬ太陽も次で最終回。 どうなる、国民航空!!
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とても読み応えのある本です。 山崎豊子さんの本は、初めて読みましたが、全巻一気に読んでしまいました。 私は通常は、様々な本を平行して読むのですが、この本にはまり、こればかり読んでしまいました。 巨大企業と個人との戦いを通じて、社会の不条理さ、人間の欲やプライド、良心などとてもよく書かれています。 それもそのはず、著者が実際に起きたことを綿密な取材を通じて書き上げた本なので、これほど迫力のある本が書けているのだと思います。 とてもおもしろく、ぜひおすすめしたい本です。
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恩地以外のさまざまな人物の視点から 物語が描かれて、実際の事故でもあるから忠実にしなければならないこともあって 少し複雑で読みづらかった 無理に脚色はできないから仕方ないだろうけど
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半官半民組織では実際これぐらいの腐敗があるかもだが、違法行為に対して会計監査とかで全く引っかかってこないのは管理側も無能だからか… 組合、利権、政治、現場が複雑に絡み合って長編らしく読み応えあり
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事故後の社内改革の為に作られた会長室に関する話。己の利権、保身にはしる重役達が居るわ居るわ。途中で本気で頭にきて読むのをやめようかと思った。上巻ではそれら魑魅魍魎達は成敗されず、もやもやが溜まってます。下巻でスッキリ、サッパリさせてくれるをでしょうね、山崎さん‼
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1985年8月12日 18:56 NAL123便墜落事故に関してこの章では、揺れる機内で最後まで冷静に対処する客室乗務員のことや、機長のご遺族の感情にも触れている。 参考 15名の乗務員> http://jal123.blog99.fc2.com/blog-category-24.html 一方会社再建のため、総理大臣の命をうけて新しい会長が誕生した。再建の柱は次の4点である。 1.絶対安全の確立 2.労使関係の安定化 3.経営体質の刷新 4.公正な人事の確立 新会長は就任早々、4つに分かれた労働組合の委員長と次々に面会し協力を取り付ける。また、支店長会議に訪れるニューヨーク便ではコックピットに乗り、運行乗務員のストレスを理解する。自分たちと同じ立場に立って物事を考えようとする姿に北米・南米支店長も心を開く。 しかし、再建策もいざ実行段階になると、利権を守りたい社内外の抵抗勢力に阻まれる。任命権者の総理は新会長に「右顧左眄(うこさべん)せず最後まで王道を歩んで下さい」と激励する。 (五)会長室篇・下 につづく。 【メモ】 「王道とは、中国の夏・殷(いん)・周三代の賢王が行った、公明正大・無私無偏の道を云い、国を治めるのに権力、陰謀などの覇道に拠らず徳を以ってせよということです、出典は中国最古の文献“書経”といわれています~」(本文より)
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組合の和解に努力された鐘紡から日航に派遣された伊藤元会長のご苦労が良く伝わってきます。伊藤氏は素晴らしい人だったのですね。改めて痛感しました。第1組合が当社の支部、第2組合が住海労組と重なることが多く、単純に著者の考えに同意できないところはありますが、自分自身の会社をどうしても重ねて読んでしまいました。それにしても最近の話になってきますので、ほとんどモデルが分かってしまう(例えば伊藤氏の他、同時に日航社長に就任した山地氏、中曽根首相、瀬島龍三など)ようなこの小説はプライバシー侵害にならないのか、と不思議でした。
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2000年ごろ、東京の弁護士さんら数十人で、単行本がでるのを待って読んだ。日航の実際の役職にあった人と役中の人物の一致に驚いた(山崎豊子氏の情報収集能力にも)。最近映画化されたが、ご多聞にもれじ原作を超えるものではなかった。2-5はシリーズ。
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映画を見る前に読んでおこう、と、考えておきながら読み始めたのは3月でした。全5巻もあるので、さすがに覚悟がいりますしね。映画も見る前に終わっちゃったので、DVDを待ちましょう。自分自身が、組合というものをほとんど意識することのない環境で社会人生活を歩んできてしまっているがゆえ、あ...
映画を見る前に読んでおこう、と、考えておきながら読み始めたのは3月でした。全5巻もあるので、さすがに覚悟がいりますしね。映画も見る前に終わっちゃったので、DVDを待ちましょう。自分自身が、組合というものをほとんど意識することのない環境で社会人生活を歩んできてしまっているがゆえ、あまりにも現実離れしている部分はあるものの、きっとここに書いてある組合関連の堕落や会社側との癒着の大半は真実なんでしょうね。安全面への取り組みについてや、御巣鷹山のところを読むと、本当にJALに乗りたくなくなってしまうのですが、ちょうどそれを読んでいるときに出張でJALに乗って九州に行かなければ行けなかったのが皮肉で。主人公の恩地さんのモデルになった人や国見会長のモデルになったカネボウの伊藤さんは、実際にはあそこまで清廉潔白で素晴らしい人でもなかったらしいですが、そのあたりを割り引いても、JALが過去に行ってきたことの非道さは消せない事実として残るでしょう。稲盛さんがどこまであの会社を変えてくれるか、本当に楽しみですが、あの本を読むと絶望的な気分になってしまうのは、私だけではないでしょう。
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