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ゲーデルの哲学 の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2022/07/21

久々に心から読んで良かったと思える本でした.改めて著者の高橋昌一郎先生のファンになりました. 人間の思考(あるいは人工知能)はチューリングマシンで既述できるかという疑問に対しても,明確な示唆が得られたと思いました. 私見ですが,人間の思考はチューリングマシンを超えていると思いまし...

久々に心から読んで良かったと思える本でした.改めて著者の高橋昌一郎先生のファンになりました. 人間の思考(あるいは人工知能)はチューリングマシンで既述できるかという疑問に対しても,明確な示唆が得られたと思いました. 私見ですが,人間の思考はチューリングマシンを超えていると思いました.機械に不足している要素は「完全な乱数」でしょう.以前からそのように考えていましたが,この本を読んだことにより,その確信を得ることができました. AIの研究者にもお勧めの一冊です.

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2018/10/20

ゲーデル概論。完全性定理、不完全性定理と神の存在論的証明の概説からノイマン、アインシュタイン、ウィトゲンシュタイン、チューリングらとの人生の総括まで。 初心者向けであり、読んでいる間はなんとなく理解した気になれるのだが、振り返ってみると自分で説明が可能だとは言い難い。 これは勿論...

ゲーデル概論。完全性定理、不完全性定理と神の存在論的証明の概説からノイマン、アインシュタイン、ウィトゲンシュタイン、チューリングらとの人生の総括まで。 初心者向けであり、読んでいる間はなんとなく理解した気になれるのだが、振り返ってみると自分で説明が可能だとは言い難い。 これは勿論、新書として入門に最適な分量に収めている本書のせいではなく、自分の知識不足。 理解したいという意欲は十分に得られるので、これを機に一から学びたい。

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2018/09/24

ひと通り読み終えたは読み終えたが、読んだだけでは理解度は低いと感じた。何かしら自身で「考える」という実践が有用に感じた。 これまでゲーデルについて知っていることといえば、概念を素朴に捉えたもの(不完全性定理とは証明不可能なことである)だけだったので、特に奥深さを持たなかったが、...

ひと通り読み終えたは読み終えたが、読んだだけでは理解度は低いと感じた。何かしら自身で「考える」という実践が有用に感じた。 これまでゲーデルについて知っていることといえば、概念を素朴に捉えたもの(不完全性定理とは証明不可能なことである)だけだったので、特に奥深さを持たなかったが、こうした単純な認識が揺さぶられたのでその点はよかった。 不完全性定理に限らず、いわゆる「ヒュームの懐疑論」と呼ばれるものや、メタの問題、無限の扱い(本書でのユークリッド公理5)との関係など、おもしろそうなんだけど、つい先を急いであまり考えずに読み進んでしまう点は反省。 論理学の本てせっかく買ってもつい先を急いであまり考えずに読み進んでしまう。思い悩みながら読んだほうがいいのに、読み終わってから「深く考えながら読めばよかった」と思い悩む悪い習慣。 https://twitter.com/prigt23/status/1044200671728168960

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2017/12/26

不完全性定理について”文系”的に一番よく書かれている本だと思う。不完全性定理というのはとかく文系の人には拡大解釈されがちだが、適用範囲がきちんと限定された数学的な定理であって、決して”「うそつきのパラドックス」を数学的に言い換えたもの”ではない。この本をちょっとていねいに読めばそ...

不完全性定理について”文系”的に一番よく書かれている本だと思う。不完全性定理というのはとかく文系の人には拡大解釈されがちだが、適用範囲がきちんと限定された数学的な定理であって、決して”「うそつきのパラドックス」を数学的に言い換えたもの”ではない。この本をちょっとていねいに読めばそのことがわかるだろう。(読みたいことを読みたいように読み飛ばせばどんな本を読んでも同じことだが) ゲーデルのかんたんな伝記や晩年の思想についてもふれられたとてもコストパフォーマンスのよい入門書。

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2017/06/07

読み終えた。 しかし、ただ読み終えただけであり、数学が出てくるところで私の理解をこえるところになった。 誰が読んでもわかりやすいようにという趣旨で、新書という形で発行されたようだが、何というか自分の知性を恥じる読書体験になってしまいました。 現代思想は本当に面白(そう)い、と...

読み終えた。 しかし、ただ読み終えただけであり、数学が出てくるところで私の理解をこえるところになった。 誰が読んでもわかりやすいようにという趣旨で、新書という形で発行されたようだが、何というか自分の知性を恥じる読書体験になってしまいました。 現代思想は本当に面白(そう)い、と思うのだが必ずそこには数学や科学の存在がある。文系の頭が拒絶するのか、単に私がアホなのか、それはわかりませんが、大いなる壁である。

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2016/04/08

S410.96-ゲン-1466 000374140 ものの本によると、「食通」の行きつく所は、「ホヤ」だそうである。ならば、「知」の行きつく所はゲーデルの「不完全性定理」であろうか。 「すべての真理を知る無矛盾な存在を神と呼ぶならば神は存在しない」(哲学者グリムは不完全性定理...

S410.96-ゲン-1466 000374140 ものの本によると、「食通」の行きつく所は、「ホヤ」だそうである。ならば、「知」の行きつく所はゲーデルの「不完全性定理」であろうか。 「すべての真理を知る無矛盾な存在を神と呼ぶならば神は存在しない」(哲学者グリムは不完全性定理による神の非存在論を証明した) 「不完全性定理を証明したために彼は病気になったのか、あのような業績のためには彼の病気が必要だったのか」(数学者フルトヴェングラーの言葉)

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2014/10/26

初ゲーデル。集合論におけるラッセルのパラドックスやチューリングマシン、神の存在証明など論理学の興味深さを思う存分味わった。前半のアナロジーは若干難しいが、メタ視点や集合論における自己言及の破綻を思い起こせば深くはなくとも理解はできる。論理学は強烈なツールであることを改めて感じた。...

初ゲーデル。集合論におけるラッセルのパラドックスやチューリングマシン、神の存在証明など論理学の興味深さを思う存分味わった。前半のアナロジーは若干難しいが、メタ視点や集合論における自己言及の破綻を思い起こせば深くはなくとも理解はできる。論理学は強烈なツールであることを改めて感じた。カントとヒュームが示した演繹法と帰納法の限界についてさらに知りたくなった。

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2022/05/16

[第15刷]2010年7月20日 不完全性定理について新書レベルの解説を期待して読み始めたが・・・第2章からはほぼ目的を失ってしまうことに・・・面白かったけど・・・次を探します。

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2014/06/08

最初が面白かったので、 不完全性定理をわかりやすく説明してくれているいい本だと のめり込んでいったが、 途中から完全ストップ。 何度読んでも分からない箇所が続出。 あとは鈍行運転で、なんとか終了。 不完全性定理は不完全にしかわからなかった。 数学と哲学はつながっているようだ...

最初が面白かったので、 不完全性定理をわかりやすく説明してくれているいい本だと のめり込んでいったが、 途中から完全ストップ。 何度読んでも分からない箇所が続出。 あとは鈍行運転で、なんとか終了。 不完全性定理は不完全にしかわからなかった。 数学と哲学はつながっているようだ。

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2014/05/12

ゲーデルの複雑な議論をアナロジーとパズルを交互に用いる印象的な手法で説明している。ゲーデル以降の完全性定理のもたらしたことについての説明もあり、非常に興味深い。

Posted byブクログ