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限界芸術論 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/10/31
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限界芸術 芸術と生活との境界線にある 柳宗悦 ウィリアム・モリス 竹内勝太郎『芸術民俗学研究』 折口信夫『日本芸能史六講』 雑誌「民俗芸術」 31 近世の純粋芸術・大衆芸術の専門的作家は、もともと、新語の製作者としての無名の大衆から分化発展してできて来たという見方がたてられている。また、専門的作家たちは、その作品の素材となるそれぞれの時代の新語の採用にあたって、同時代の民衆の作った新しい言いまわしにたよらざるを得ず、こういう仕方で、現代においても、純粋芸術・大衆芸術の発展の契機は、限界芸術に求められる。言語を素材として使用するかぎり、言語による純粋芸術・大衆芸術の最小粒子は、民衆が毎日つくっている限界芸術なのである。 柳田→それらの集大成を祭にみた 40 44 日本民芸館 雑誌「工芸」 民芸品販売店「たくみ」 51 宮沢賢治 ロッセリーニに似ているがネオ・リアリズムではなくネオ・アイディアリズム 54 天皇と修身 112 生花 無言の芸 119 文化は、まきちらされるものであるが、文化が特別の所にあらかじめあって、次にそれが、まきちらされるのではない。文化は、実は、それがまきちらされる手続きを含めて、はじめて文化となるのだ。文化はまかちらされることによって文化となるのだ。その文化が、また新しくまきちらされる事によって、文化の再生と存続が行われるのだ。 135 …私小説や文芸批評を書く方向に行く人は、実は外地亡命という安易な道をたどっているのだと思う。自律的な思索のできる知識人は、むしろラジオや映画などのように新しい困難なコミュニケーションの場に身をおいて、努力すべきだと思う。 149折口・柳田 今日の文化事象を、昔の習慣の残存としてとらえる方法をすすめる。 162 黒岩涙香 万朝報 278 ハーン 311 342 歴史小説はリアリズムの系列に属し、時代物小説はリアリズムではつつみきれない空想的な産物ということになろう。この意味では時代物小説はSFに近い。 434

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2021/01/15

文系研究の道を切り開いた鶴見さんによる一冊。 生活の中から自然と生まれることになる芸術である限界芸術。純粋芸術と大衆芸術との関係。日本における他国文化の受け入れなど、芸術の需要と誕生の軌跡を辿れます。

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2020/02/08

芸術の中でも特に生活と接している限界芸術にフォーカスを当てた一冊。日々の生活の中にある小さな芸術を見つける意義、面白さを教えてくれた。芸術と生活を区切る考えは個人的に面白く、また境界線を意識して生きるということは ①連続した毎日の流れに句読点を打ち、意味あるものにさせるのが美...

芸術の中でも特に生活と接している限界芸術にフォーカスを当てた一冊。日々の生活の中にある小さな芸術を見つける意義、面白さを教えてくれた。芸術と生活を区切る考えは個人的に面白く、また境界線を意識して生きるということは ①連続した毎日の流れに句読点を打ち、意味あるものにさせるのが美的経験である。 ②全ての子供は芸術家であるが、大人は酒を飲んでいる間だけ芸術家になることにとどまる。 ③芸術と生活の境界線にあたる作品を限界芸術と呼ぶ。 ④宮沢賢治において芸術とはそれぞれ個人が自分の本来の要求にそうて、状況を変革して行く行為。

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2015/03/13

表題論文以外は、特に注目すべきものはなかったように思う。あ、黒岩涙香もちょっとよかったかな。 鶴見俊輔ならば、もっと面白い本がある。

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2014/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 芸術と生活の境界に位置する広大な領域、専門的芸術家によるのでなく、非専門的芸術家によって作られ大衆によって享受される芸術、それが「限界芸術」である。 五千年前のアルタミラの壁画以来、落書き、民謡、盆栽、花火、都々逸にいたるまで、暮らしを舞台に人々の心にわき上がり、ほとばしり、形を変えてきた限界芸術とは何か。 その先達である柳宗悦、宮沢賢治、柳田国男らの仕事をたどり、実践例として黒岩涙香の生涯や三遊亭円朝の身振りなどを論じた、戦後日本を代表する文化論。 表題作『限界芸術』に加え、芸術の領域での著者の業績がこの一冊に。 [ 目次 ] 芸術の発展 大衆芸術論 黒岩涙香 新聞小説論―高木健夫『新聞小説史稿』を読んで 円朝における身ぶりと象徴 『鞍馬天狗』の進化 まげもののぞき眼鏡 冗談音楽の流れ 一つの日本映画論―「振袖狂女」について 現代の歌い手 国民文化論 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2012/05/16

黒岩涙香の話が印象的な一冊。色んな角度から限界芸術(純粋芸術と大衆芸術の間にあるもの)の描写がなされているのだけど、その中でも黒岩氏の話が際立ってた。抽象論より具体的な人物にひとりスポットライトをあてた文章は面白い。 黒岩涙香という人をこの本で初めて知ったのだけど、不思議に面白...

黒岩涙香の話が印象的な一冊。色んな角度から限界芸術(純粋芸術と大衆芸術の間にあるもの)の描写がなされているのだけど、その中でも黒岩氏の話が際立ってた。抽象論より具体的な人物にひとりスポットライトをあてた文章は面白い。 黒岩涙香という人をこの本で初めて知ったのだけど、不思議に面白い人。サークル的になされている限界芸術を、新聞というプラットフォームを通じて大衆娯楽にまで高めようとしたのは面白い。荒くいうなら、今でいうFacebookみたいなもの。彼のように個々の芸にも秀でていて、かつ世の中や未来を見通すことのできる、つまりミクロもマクロも実力がある人は貴重な人材だったのでは。彼の存在を知れて良かった。

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2010/02/12

芸術の発展 大衆芸術論 黒岩涙香 新聞小説論 円朝における身ぶりと象徴 『鞍馬天狗』の進化 まげもの のぞき眼鏡 冗談音楽の流れ 一つの日本映画論―「振袖狂女」について― 現代の歌い手 国民文化論 著者自身による解説 解題 解説 鶴見俊輔の身振り 四方田犬彦 (目次より)

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2009/10/16

つまみ読みした。(読んだの1/3くらい)それでも うん、だいぶ得るものがある。 初めて、文庫本に線を引くということをしてみた。こういう衝動に駆られたのは岡本太郎以来。 芸術はどうあるべきか?何回か出てきた「変革」ということば。 美しいものに向かってなにかを変えなくてはならない! ...

つまみ読みした。(読んだの1/3くらい)それでも うん、だいぶ得るものがある。 初めて、文庫本に線を引くということをしてみた。こういう衝動に駆られたのは岡本太郎以来。 芸術はどうあるべきか?何回か出てきた「変革」ということば。 美しいものに向かってなにかを変えなくてはならない! 別にあたしはゲージツ家になりたいわけじゃないけれど、次に読むべきは「農民芸術概論」だな。

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