りかさん の商品レビュー
色々な人生を人形の目から物語る。切ない系。人形の絵がリアルすぎるが、内容的にはこのくらい湿気というか影があってもいいのかもしれない。
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「リカちゃん人形がほしい!」って言ったら、おばあちゃんが市松人形の「りかさん」を送ってきた・・・。 うーん、それは予想の斜め上をいかれた。 そんな児童小説かと思いきや、どっこい大人が考えさせられるお話でした。 あんまり人に本を薦めたりはしないんだけど、これはお勧めの1冊だと思い...
「リカちゃん人形がほしい!」って言ったら、おばあちゃんが市松人形の「りかさん」を送ってきた・・・。 うーん、それは予想の斜め上をいかれた。 そんな児童小説かと思いきや、どっこい大人が考えさせられるお話でした。 あんまり人に本を薦めたりはしないんだけど、これはお勧めの1冊だと思います。
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2002年1月31日読了。以下、過去の日記から抜粋。 図書館の児童文学コーナーに並んでいるものだからやや気恥ずかしかったが、 内容は子供だけでなく大人でも十分楽しめる・・・最近の傾向かな。 祖母から貰った「りかさん」という「話せる」日本人形のおかげで、 他の人形の言葉も(植物の...
2002年1月31日読了。以下、過去の日記から抜粋。 図書館の児童文学コーナーに並んでいるものだからやや気恥ずかしかったが、 内容は子供だけでなく大人でも十分楽しめる・・・最近の傾向かな。 祖母から貰った「りかさん」という「話せる」日本人形のおかげで、 他の人形の言葉も(植物の精の気配まで)分かるようになったよう子が、 純粋な子供だけが持ち得る豊かな感受性をフルに活かして、 悩める人形の抱える想いを昇華させる手助けをする物語。 私個人は小さい頃から人形がどうしても苦手だった。 怖かったのだ・・・突然、動き出したらどうしようかと思うと。 それでも、「りかさん」のような人形だったら楽しそうだなぁ。 もう10年近くも箱から出していないお雛様のことが少し気になった。
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『からくりからくさ』以前のお話。 ぜひ併せて読んでいただきたい。 児童書だといって侮るなかれ。 リカちゃん人形をおばあちゃんにおねだりしたようこであったが、 彼女の手元に届いたのは、市松人形の「りかさん」だった。 はじめはショックを隠しきれなかったようこも 次第にりかさんと心を...
『からくりからくさ』以前のお話。 ぜひ併せて読んでいただきたい。 児童書だといって侮るなかれ。 リカちゃん人形をおばあちゃんにおねだりしたようこであったが、 彼女の手元に届いたのは、市松人形の「りかさん」だった。 はじめはショックを隠しきれなかったようこも 次第にりかさんと心を通わすようになり、 同時に人形の声を聞くことができるようになった。 そしてようこは、自分や登美子の家に伝わる人形たちの深い歴史を旅する。 かつて私も、スリーピング・アイを持った ジェニーちゃんという名のドールを持っていました。 だのに私は彼女がいつ我が家からいなくなったのかも忘れてしまった…。 もっと大切にすれば良かったな。 彼女は私の家に来れて幸せだったのだろうか。 自分の子供を嬲り殺したりする親がいるこの時代に 人間はもちろんのことモノにも歴史が、たくさんの物語があって 大切に守り愛していくことが大切なんだと伝えるこの本は ものすごい戦いを挑んでいると思う。 でも、私はこの本を たくさんの子供たちに(大人たちにも)読んで欲しいな。 あんまり強すぎる思いは、その人の形からはみだしちゃって、 そばにいる気持ちの薄い人の形に移ることがある。それが人形。 歴史って裏にいろんな人の思いが地層のように積もっていくんだねぇ。 ―― 動けば汐がかかるじゃろう。汐がかかれば切なかろう。 因縁も結局、縁だからね、なにがどうひるがえって 見事な花を咲かすかわからないもの。
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リカちゃん人形からりかさんに導くあたり現実味があって素直にお話にひきこまれてしまう からくりからくさの前編という感じで登場人物の子供時代が明らかにされてぐいぐい読み進む 梨木さんは「からくりからくさ」執筆中にすでに「りかさん」の構想をもっておられたのだろうか・・・
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深夜に読むと、ぞわっとする。 この人の本は本当に食べ物が美味しそう。 匂いがしてくるような雰囲気がとても好き。 私もりかさん、欲しいなぁ。
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そういえば、本当に幼い頃、お友達の家で「お雛の会」が一度だけあった事を思い出した。綺麗なんだけど、大きな和室に飾られている大きなお雛さまが怖かった事も思い出した。お人形遊びが大好きだった私たち。「人形のほんとうの使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとことん整理してあげることに...
そういえば、本当に幼い頃、お友達の家で「お雛の会」が一度だけあった事を思い出した。綺麗なんだけど、大きな和室に飾られている大きなお雛さまが怖かった事も思い出した。お人形遊びが大好きだった私たち。「人形のほんとうの使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとことん整理してあげることにある。・・・」今まで遊んできた人形たちに感謝だわ。
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私は後日談の「からくりからくさ」から読みましたが、どちらも楽しめました。登場人文の名前が出るたびに「へーそこで、そういう繋がりが」と再発見の喜びがありました。
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ようこは誕生日プレゼントにリカちゃん人形が欲しかったのに、おばあちゃんから市松人形「りかさん」を贈られる。「りかさん」には取扱説明書がついていて、世話をしていくうち、やがて話し出す。りかさんにつられて、他の人形たちも喋りだし…。不思議な世界です。アビルゲイの話は深刻でした。独特の...
ようこは誕生日プレゼントにリカちゃん人形が欲しかったのに、おばあちゃんから市松人形「りかさん」を贈られる。「りかさん」には取扱説明書がついていて、世話をしていくうち、やがて話し出す。りかさんにつられて、他の人形たちも喋りだし…。不思議な世界です。アビルゲイの話は深刻でした。独特の文章が癖になりそうです。「だけど、このりかさんは、今までそりゃ正しく大事に扱われてきたから、とても、気立てがいい。」
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文字の大きさからして児童向きだけど…字が小さいほうがいい人は文庫版をどうぞ。今度から人形を見る目が変わります。
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