幼児教育と脳 の商品レビュー
教育とはすべて「脳…
教育とはすべて「脳教育」であり、「キレる子供」の原因は幼児期の「脳教育」にあるという。脳の研究者である著者が、教育と脳を関連付けて科学的に解説している。
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現代社会の問題点は全…
現代社会の問題点は全て幼児教育にある。これからの未来を変えるには、次世代を作ることを考えなければならない。
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もうすぐ4歳になる長男が落ち着きがないため、子育てのヒントを得るために購入。 ホンマでっかTVの澤口先生。 内容はかなりアカデミック。 4章辺りが実生活に役立ちそうです。 流し読みしたので再読予定。
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幼児脳教育の基本的なことを、人類の脳の進化の過程から説明した本である。やや専門的な用語もあるが、全体的に平易な文章と例示による説明によって、専門外の人にとっても大変分かりやすい。 著者も本書で言っているように、巷には親の欲目や見栄のためとしか思えないIQに偏った英才教育が氾濫して...
幼児脳教育の基本的なことを、人類の脳の進化の過程から説明した本である。やや専門的な用語もあるが、全体的に平易な文章と例示による説明によって、専門外の人にとっても大変分かりやすい。 著者も本書で言っているように、巷には親の欲目や見栄のためとしか思えないIQに偏った英才教育が氾濫している。著者はIQだけを伸ばすようなIQ重視の英才教育を否定し、PQフレームを発達させることが重要だと説く。自我と社会的・感情的知性を伸ばし、社会の中で一人の人間としてきちんと生きることを目指しているからだ。そのために、PQフレームを司る前頭前野が重要であるとする。 人間がいかに脳を進化させてきたかということから、脳教育について語っているので、説得力があり、流行や時流に流された表層的な育児や教育本に振り回されて迷走している人にはおすすめの教育本である。 時間がない人や、専門用語がとっつきにくく読みにくいと感じる人は、第四章の冒頭に簡易的にまとめがのっているので、そこから読み進めてもよいだろう。
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かなり古い本だが、子育て中のパパママは読んでおいて損はないと思う。 類人猿研究、脳科学研究から、目の前の子供をどう育てるべきかまでを、京大の先生が繋げて書いた本。 子育て本というのは、どうしても著者の生まれ育ちや自分の子育て観(思い入れと思い込み)に論調が振れてしまうものだが、著...
かなり古い本だが、子育て中のパパママは読んでおいて損はないと思う。 類人猿研究、脳科学研究から、目の前の子供をどう育てるべきかまでを、京大の先生が繋げて書いた本。 子育て本というのは、どうしても著者の生まれ育ちや自分の子育て観(思い入れと思い込み)に論調が振れてしまうものだが、著者は一応科学者で研究者なので、出来るだけ客観的かつ科学的な立場で話を進めていく。(とはいえ研究もその時点で分かっていることに縛られてはいる。) 後半で、著者のセルフオピニオンが炸裂。野に放ってやりたい放題させろ的な。それと研究や学びを愛する理知的なご両親に寛大に育てられたことに関しての感謝。 塾や習い事に追い立てられてストレスを与え続ける教育ママゴンなんて、眼中なし。 テレビでも有名な人になっているとは知らなかった。
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読み終わってから気付いたけど、もう10年以上前の本なのか。著者の研究は現在はどうなっているのかが気になる。 内容はちょっとエキセントリックな感じのところもあるけど、本質的に言いたいことは概ね分かる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1999年刊。著者は北海道大学医学部脳科学専攻教授。所々、薄弱な根拠を根拠と断言(多妻型家族論)、あるいは多様な実態を一義的に見すぎ(例:自閉症や広汎性発達障害が先天的な要因から多様な症例に行き着くのを否定的に見る点。なお、後天的要因から生じる類似の症状を否定しないが、自閉性障害とラベリングするのは、少なくとも医学部教授として不穏当)な問題はある。が、総じて内容は合理的説明に依拠し、一読の価値あり。ただ、もって回った説明の結論が「豊かな社会的関係」の存する環境が大切、と実に身も蓋もないのは著者らしいかも。 なお、脳、知性の説明は本書でもよいかもしれないが、著者の他の書でも代替可能。
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知性の形成においては、そのフレームに応じ適切な感受性期があり、幼少期における英才教育の意義や人格そのものについて、論理的に説明してくれている。今までの教育論は、経験則や論拠の欠落した表層的なものに過ぎないと著者自身も言っているが、その通り、しかし本著は確たる根拠を示してくれる。知...
知性の形成においては、そのフレームに応じ適切な感受性期があり、幼少期における英才教育の意義や人格そのものについて、論理的に説明してくれている。今までの教育論は、経験則や論拠の欠落した表層的なものに過ぎないと著者自身も言っているが、その通り、しかし本著は確たる根拠を示してくれる。知性は過半は遺伝するし、環境による部分も、本来あるべき人間関係により、前頭前知性を育てなければ人間の要件を満たせない。 実は、前半の脳のメカニズムに関する専門的な部分が難しく、私はこの本を2回読んだ。それで少し理解はできたか不明だが、少なくとも、この本は非常に重要な事を書いている。 何となく最近ではテレビ向け学者の感もある澤口先生だが、凄い人である。
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著者の別の作品を読んで、良かったので、古い作品も読んでみたが、こちらは微妙。脳科学の部分は専門の話になり、幼児教育とか子どもの教育を考えて読んだ読者には専門的すぎて不要の話しであり、他方、教育の実践的な話のところは、あまり書いていないか、感情が爆発してしまい、支離滅裂だったりと、...
著者の別の作品を読んで、良かったので、古い作品も読んでみたが、こちらは微妙。脳科学の部分は専門の話になり、幼児教育とか子どもの教育を考えて読んだ読者には専門的すぎて不要の話しであり、他方、教育の実践的な話のところは、あまり書いていないか、感情が爆発してしまい、支離滅裂だったりと、ちょっと残念な本である。
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前半部分は、脳の構造編。後半部分は、発達と教育編といった感じかな。脳の構造などは専門的ではあったけれどとても分かり易かった。何が大事で、その為こういう教育が良いというのも納得感もあった。あったけど、その結論がその当時も、さらに時間が経った今は更に用意するのが難しい環境なのはなぁ…
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