幼児教育と脳 の商品レビュー
幼児教育と脳 / 澤口 俊之 / 2012.8.23(38/117) 人類の知性。多重であり、複数の知性が並列。 ①言語的知性:言葉を見たり聞いたりして、それを理解し、記憶する。 ②絵画的知性:視覚対象の形態やパターンを理解し、記憶する。海外や図形を描く知性。絵を描かせるのは...
幼児教育と脳 / 澤口 俊之 / 2012.8.23(38/117) 人類の知性。多重であり、複数の知性が並列。 ①言語的知性:言葉を見たり聞いたりして、それを理解し、記憶する。 ②絵画的知性:視覚対象の形態やパターンを理解し、記憶する。海外や図形を描く知性。絵を描かせるのは好ましいこと。精神状態も分かる。 ③空間的知性:ものがどのような位置にどのような速度や関係で存在しているかという知覚とその記憶。それに基づいて行動を組み立てる知性。積み木やサイコロが良い。 ④論理数学的知性:数学的記号の理解とそれを論理的に操作する知性。 ⑤音楽的知性:音楽を聴いて知覚し、理解し、記憶する。それらに基づいて歌ったり、演奏したりする知性。これを育てるには良質な音楽を絶えず聞かせるのが必要。モーツアルト、バッハがよい(IQが10ポイント上昇するデータもあり) ⑥身体運動的知性:からだの姿勢や運動の様子を知覚し、記憶する。それらに基づいて運動をうまくコントロールする知性。裸に近い状態で運動をさせること。 ⑦社会的知性:人間関係に代表される社会的関係の知覚、理解、記憶。それに基づいて適切に社会的行動を行う知性。 ⑧感情的知性:他者の感情や自分の感情を理解・記憶し、自分の感情を適切にコントロールする知性。 上記8つの知性をコントロールする知性として、「自我」がある。多重知性フレーム。 知能指数は60%は遺伝要因。残りは環境の影響。 多重知性フレームの形成は、環境はその人の経験、学習によって十分に変容し得る。 言語的知性の変容は8歳くらいまでがピークで、15歳以降減少。 多重知性フレームの基礎をつくる上で最重要な時期としての感受性期も幼少期に集中。 幼少期こそ徹底的かつ体系的な教育を行うべきであり、そのほうが教育効果は大きい。 得意とする知性を見つけることが大切。それを英才教育する。どの知性が得意かは両親が何が得意なのかと関連あり。 人の本質は遊ぶこと。好奇心を削ぐような言動・教育を極力抑える。子供の好奇心を発揮し育てる環境を積極的に用意してあげること。 多様な環境が重要:良質の音楽、絵画、楽器、遊び道具、絵本。+野外(森林、川、海)に積極的に触れること。 自発性:第一段階=好奇心、第二段階=目的志向性。幼児の夢を聞くクセをつけ、またいつも未来のために努力するよう導くこと。最初は小さなものでよい。こうしよう、ああしたい、という短期的な目的・夢を持たせ、そのために努力させるクセを身につけさせること。それが達成できたら、大げさがなくら褒めること。 両親が子供の夢を聞き、伸ばす努力を怠らない。 PQ(8つの知性をスーパーバイザーし、自分の能力を把握して、将来に向けた計画を縦、社会関係と自他の感情に理解・コントロールしつつ社会の中で前向きに生きるための知性):①将来に向けた計画・展望、夢、②自主性・主体性、独創性、集中力、③幸福感、達成感。 子供は最低3人もつ。二人より3人の関係のほうが複雑であり、その環境の方が、PQ的にはベター。
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10年以上前の内容であるため、この時から脳科学研究は変わってきていると考えられるが、それでも十二分に刺激的な内容であると感じた。 しかし、新書に求められている内容としては難しすぎる記載や、研究内容公開の省略もあり少し残念に感じられた。
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13年前に出た本がいまだに表紙を表にして棚に並んでいた。小学校受験を控えた子供がいるせいで、ついつい買ってしまった。「一夫多妻制が普通」、「子供は最低3人」などと帯には挑発的なフレーズが並び、著者のアプローチもやや過激だが、まとめてしまえばそんなに突拍子もないことは書いていない。...
13年前に出た本がいまだに表紙を表にして棚に並んでいた。小学校受験を控えた子供がいるせいで、ついつい買ってしまった。「一夫多妻制が普通」、「子供は最低3人」などと帯には挑発的なフレーズが並び、著者のアプローチもやや過激だが、まとめてしまえばそんなに突拍子もないことは書いていない。 要は、遺伝はあるものの、子供は潜在的に何かしらの才能を伸ばす可能性を持っている。脳が活発なうちに、見いだしてあげましょう、ということ。自分の子供に適用するのはやや手遅れと見たが(そもそも受験対策の本ではないし)、受験なんかは別にして脳を刺激する環境は作ってあげなきゃ、と思った。 第1章は脳の仕組みについて書いてあり、すこし取っつきにくい。ようは知性のフレームが複数あって、それぞれ別に動くことが可能だとわかれば次に移れる。 キーワードとしてはPQ。前頭性知性との訳がついているが、多重な知性フレームを把握しコントロールする知性で、社会性を高めるにはそれが大事としている。それが他の動物と比べての「人間らしさ」だと。帯の一夫多妻制やら子供が3人以上というのは、社会性を育てるという意味で述べられている。
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早期教育の本ではない。ちなみに著者はIQもあまり重要視していない。 脳が急激に発達する幼少時に視覚や聴覚、平衡感覚などさまざまな体験をさせるのが大事だと。 0歳の頃が一番大事。スポーツは3歳までに基礎を。その他全般的に遅くてもぎりぎり8~12歳までの学習がその後を決める。得意分野...
早期教育の本ではない。ちなみに著者はIQもあまり重要視していない。 脳が急激に発達する幼少時に視覚や聴覚、平衡感覚などさまざまな体験をさせるのが大事だと。 0歳の頃が一番大事。スポーツは3歳までに基礎を。その他全般的に遅くてもぎりぎり8~12歳までの学習がその後を決める。得意分野は50~60%が親からの遺伝。残りは環境。親の得意なことを把握していることも大事。 N.A.は△のテントで暮らしているため、斜線にものすごく敏感だとか、アフリカの人は視力がいいとか、そういうことと同じらしい。 子どもができることになればもう一度読んでおきたい。
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子供を生む前に読んでおいたほうがいいと思う。 と言うよりか、大半の人は自分の親がコレを読んでて欲しかったと思うはず。 夢を追い続けれる力、何かをこなすセンスは幼児教育が大事ってことです。
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「われわれの知性は一つではなく、多数の並列した知性からなっている」「その複数の知性各々は、ある程度独立して動くことができる」。複数の知性とは・・・「言語的知性」「絵画的知性」「空間的知性」「論理数学的知性」「音楽的知性」「身体運動的知性」「社会的知性」「感情的知性」の八つの知性と...
「われわれの知性は一つではなく、多数の並列した知性からなっている」「その複数の知性各々は、ある程度独立して動くことができる」。複数の知性とは・・・「言語的知性」「絵画的知性」「空間的知性」「論理数学的知性」「音楽的知性」「身体運動的知性」「社会的知性」「感情的知性」の八つの知性とこれらを総括しコントロールする”超知性”としての「自我」である。従来の幼児教育とは違い、「人間進化生態学と脳科学の観点・成果を踏まえた」幼児教育論。この議論こそが「単なる”知的レベルの向上”を超えて真に人間らしい社会と世界をつくることに繋がる」という筆者の強いが込められた一冊です。
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ものすごく難解な前半部をもっとわかりやすくしてほしかった。後半部の教育の話はうなずきながら読んだけど、前半部の先鋭さに比べると、一般的になっちゃって残念。あと、書き方が偉そう。笑。前半部分のすごさを保ったまま後半部の話をしてほしかった。
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