ブラームス の商品レビュー
20141130読了 作品の解説も含めて、作曲家ブラームスの人生を追う本。作品解説に関してはけっこう専門的。曲を聴きながらぱらぱらめくって解説読んだりなんかするのも楽しそう。ブラームスファンなら蔵書にしてそうなくらい、人物像と作品の情報がぎっしり。これ読んでドイツに行ったらより深...
20141130読了 作品の解説も含めて、作曲家ブラームスの人生を追う本。作品解説に関してはけっこう専門的。曲を聴きながらぱらぱらめくって解説読んだりなんかするのも楽しそう。ブラームスファンなら蔵書にしてそうなくらい、人物像と作品の情報がぎっしり。これ読んでドイツに行ったらより深く楽しめた気がする。ハンブルクとか。●20代はじめに30代半ばのクララ(当時人妻)に恋慕しているわけだが、シューマン亡き後、未亡人クララと友人として親しく交流しつつ、他の女性との恋話がそれなりにいくつか出てきたので、一人の女性に対する報われない思いを秘めて一生をじっとりと過ごした男…という暗いイメージが少し変わった。結婚までいきそうな人にも2人ほど出会っているし。●14歳で小さなアマチュア合唱団の指揮・指導を経験し、必要に迫られて合唱曲を書いた。また、当時すでに数人の弟子を抱えていた。●P230組織内の策謀に巻き込まれるのを嫌い、本来の仕事である創作に専念したい気持ちが強く、ウィーン音楽協会の芸術監督を辞任した以後、常任のような形での拘束された指揮者の地位につくことはなかった。●P308イタリアの作曲家ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲第22番イ短調。●ブラームスはR.シュトラウスのヘ短調交響曲を認めたけれども、交友は深まらなかった(シュトラウスはヴァーグナー派に接近していた)。ちなみにワルツ王のシュトラウスとは親しく交際した。●P431作曲家の生活●チャイコフスキーとは対面するも理解し合うことはなく、グリーグとはノルウェイの民謡に興味を持ち語る機会を持っている。●P458以降は晩年の様子。57歳ごろには老境を感じ始める。
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