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老人と犬 の商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2015/05/10

何故REDが老人と犬になってしまったのか。老人と海じゃないよなぁ。そうでもなきゃ勘違いした犬好きが買ってしまいそうじゃないか。それはさておき、この爺さんがじんわりと恐ろしくてやばい奴で、でもなぜか普通のいい奴みたいに描かれて、周りの皆もそう思ってる感じが、更にクレイジー。

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2014/10/08

『隣の家の少女』に続き2作目。犬好きに勧めたい一冊。  開始十数ページで可愛い飼い犬「レッド」の頭がショットガンで吹っ飛ばされるというショッキングな始まり方をする。そうそうと退場してしまう「レッド」だが、現代が彼の名前“RED”とあるように、飼い主「ラドロウ」を動かし続ける力と...

『隣の家の少女』に続き2作目。犬好きに勧めたい一冊。  開始十数ページで可愛い飼い犬「レッド」の頭がショットガンで吹っ飛ばされるというショッキングな始まり方をする。そうそうと退場してしまう「レッド」だが、現代が彼の名前“RED”とあるように、飼い主「ラドロウ」を動かし続ける力としてその役割を負う。  一応爽やかな終わり方をしており、『隣の~』に比べると物足りない感じがしないでもない。ラドロウは話す、「どういう形であれ正義を求めているだけです。」と。  ただ、淡々と物事をこなしていく老人を見ていると、なんだか怖くなってくる。蛆の涌いた犬の死骸を掘り起こしたシーンに到った時には、もう狂っているのかと思った。正義という概念に身を委ねているうちに、正義という後ろ盾を持った狂人に成り果ててしまった・・・というのは、あまりにも陳腐かも知れないけど。「あの少年を傷つけたかった。どうにかして。」(p.63)という独白から、その兆候は見えていたのだろう。  とはいっても、読んでいる最中はそんなことは微塵も考えていなかった。主人公は何も悪くない可哀想な社会的弱者(強いけど)で、相手は目の醒めるようなクズ。胸糞悪くなるを具現化したかのようなストーリーから、主人公の残虐極まる復讐劇を期待している自分がいた。  大団円とはいえ、すべてを失った「イーディス」、重すぎるであろう罰を受けることになった「ハロルド」など、悲劇と言えば悲劇でもある。それにも拘わらず、大人しい終わり方だとか、もっとやれだとか考えていた自分も、少しおかしくなっていたかも知れない。  『隣の~』を好な時にも、自分自身に胸糞悪さを感じており、今回は飲まれないぞと思っていたが、結局駄目だった。物語に引きずり込む力が本当に強い。  若いうちに読んでおけば良かったと思う本はたくさんあるけれど、この本は若いうちに読まなくて良かったと思う本、と呼べるかもしれない。

Posted byブクログ

2018/10/20

帯の「動物愛護暴力小説」はさすがに演出過剰。ケッチャムだからと覚悟を決めて読み進めたが、期待したような事件は起きず、淡々と終了してしまった。もちろん物語としての起伏はあり、読ませる水準を保ってはいるのだが、期待過剰な部分を差っ引いても凡庸なストーリー。著者的には「たまには息抜きも...

帯の「動物愛護暴力小説」はさすがに演出過剰。ケッチャムだからと覚悟を決めて読み進めたが、期待したような事件は起きず、淡々と終了してしまった。もちろん物語としての起伏はあり、読ませる水準を保ってはいるのだが、期待過剰な部分を差っ引いても凡庸なストーリー。著者的には「たまには息抜きも必要だよね!」なノリなのだろうか…。とりあえず本作のことは一旦忘れ、引き続き関連作品を漁っていきたい。

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2011/11/09

年老いた男の唯一の伴侶、犬。その犬が少年たちの手によって殺されたとき、男の復讐が始まる。この本を読んで以降、犬の散歩をしている老人を涙なくして見られない(妄想)。

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2011/03/09

老人と犬の心温まる話だと思う人がいたら大変なので、邦題はいまいちのような気がする。 老人の復讐譚。 悲壮感がそれほどない代わりに、年寄りのヤケクソ感が伝わってくる。

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2010/02/22

2010/2/20(~90)21(~178)22(~275終) きっかけは、「隣の家の少女」というケッチャム氏の作品が公開されると聞き、どんな話なのか調べたところ、「これ以上に後味が悪く、悲痛な気持ちになる作品はない」といったような内容を書いたレビューをいくつか見つけ、とても気...

2010/2/20(~90)21(~178)22(~275終) きっかけは、「隣の家の少女」というケッチャム氏の作品が公開されると聞き、どんな話なのか調べたところ、「これ以上に後味が悪く、悲痛な気持ちになる作品はない」といったような内容を書いたレビューをいくつか見つけ、とても気になったので、彼の作品を調べ、この「老人と犬」もすごい作品だということを知り、読んだ。 読み始めると、止まらなくなって「これから先どんな展開になるのだ!」と気になって仕方が無くなっていた。 読み終わった感想としては、思った以上に悲惨な作品ではなく、解説にも書いてあったが、「老人と犬」はケッチャム氏のイメージが変わった作品であるんだなーと思った。

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2009/10/04

愛犬を少年のいたずらで殺されてしまった老人の復讐劇。 だんだんと老人の怒りが静かに加速している描写は素晴らしい。 ケッチャム作品特有の残酷さがあまり出ていないので、そういう描写が苦手な人やケッチャム初心者には読みやすい作品。

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2009/10/04

老人と犬がつりを楽しんでいるところに 少年3人が来る。1人はショットガンをもっていて、話しかけてきたあと、いきなり銃を向けてきた。 少しのお金しかもっていなかったはらいせか、いきなり犬にむかって発砲して頭を吹き飛ばした。 笑いながら立ち去っていく少年達。 老人は 少年達に 然るべ...

老人と犬がつりを楽しんでいるところに 少年3人が来る。1人はショットガンをもっていて、話しかけてきたあと、いきなり銃を向けてきた。 少しのお金しかもっていなかったはらいせか、いきなり犬にむかって発砲して頭を吹き飛ばした。 笑いながら立ち去っていく少年達。 老人は 少年達に 然るべき裁きを求めて動き出すが。。

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2009/10/04

邦訳されたケッチャムの著作でもっとも好きな作品です。 ガルシアの首という映画が好きなんですが、それを彷彿とさせられる苛烈な復讐劇。

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2009/10/04

動物愛護復讐小説。 この著者にはめずらしく猟奇殺人も虐待も性倒錯もない作品。 「ロード・キル」「オンチー・チャイルド」「隣の家の少女」と、立てつづけに暴力と変質一色で暴走したあとにこのローテンポな作品をもってきた著者の意図ってなんでしょ。

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