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あの金で何が買えたか の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2016/10/24

1999年、初版発行。おなじみの村上龍とはまのゆか。 バブル崩壊によって発生した不良債権や公的資金、新聞やテレビで報道される数千億円、数兆円という金額は平常の感覚では想像できない。本書はこれまでに投入された公的資金を使うと、具体的にはどんなことができたのかをより実感できる形で読者...

1999年、初版発行。おなじみの村上龍とはまのゆか。 バブル崩壊によって発生した不良債権や公的資金、新聞やテレビで報道される数千億円、数兆円という金額は平常の感覚では想像できない。本書はこれまでに投入された公的資金を使うと、具体的にはどんなことができたのかをより実感できる形で読者に示した絵本である。 例えば中央信託銀行へ投入された公的資金(1,500億円)で、アップル社の買収とシベリアのトラを50年間保護できる、もしくはさくら銀行へ投入された公的資金(8,000億円)でワシントンポストとシカゴブルズが買収できるなどといった事例が並んでいる。 いかにつまらんことにこの国は金を使っているかという、著者特有の皮肉もあるだろうが、本書の第一義は世の中の無駄遣いにどれだけの価値があるかを知ることとある。なぜ一つの銀行や民間企業を救済するために公的資金が投入されるのか、そもそも公的資金ってなんなのか、色々な疑問が生まれる。 10年以上前の書籍だが東京オリンピックの巨額予算を前に、にわかに再読されているようだ。なにも生み出さなかったもんじゅの総関連費用は1兆2000億円らしい。改訂版希望。

Posted byブクログ

2013/01/03

20世紀末ロールスロイス社が950億円で売却されたそうだ。著者は1000億円に満たない額でロールスロイス社の全てが買えるという事実を知り、それではバブル後に金融機関の救済に投入された数十兆円という天文学的な金額で何が買えたのかを紹介する事で、私達にその金額のすごさと言うものを身近...

20世紀末ロールスロイス社が950億円で売却されたそうだ。著者は1000億円に満たない額でロールスロイス社の全てが買えるという事実を知り、それではバブル後に金融機関の救済に投入された数十兆円という天文学的な金額で何が買えたのかを紹介する事で、私達にその金額のすごさと言うものを身近に想像させてくれた。そしてその責任者達が刑事罰にも問われる事もなくいるという事も指摘している。そしてもし巨悪が存在するとしたら、彼らに一番の脅威となるのは、大衆が事実を「知る」という事だと述べている。是非お勧めしたい絵本だ。

Posted byブクログ

2011/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

単身赴任の中、自宅の断捨離対象になった。 学生時代から村上龍にはまっていた。 内容はほとんど覚えていない。 記憶力の頼りなさを感じさせられる。断捨離。 111009

Posted byブクログ

2009/12/29

公的資金投入・・・あの、忌々しい金融機関へのワイロともいえる金が、もし他のことに使われていたら・・・そんな金融業界と国の癒着をぶった切り!

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2009/10/04

新聞やニュースで流れているお金の額は大きすぎてよくわからない。 たとえば、100円とか10万円だったら何が買えるのか想像できるが、 100億とか50兆円だとか、もうさっぱり想像できない。 この本は絵といっしょに、なにに使ったお金で、どれくらいのことが できるのか、わかりやすく描か...

新聞やニュースで流れているお金の額は大きすぎてよくわからない。 たとえば、100円とか10万円だったら何が買えるのか想像できるが、 100億とか50兆円だとか、もうさっぱり想像できない。 この本は絵といっしょに、なにに使ったお金で、どれくらいのことが できるのか、わかりやすく描かれていて、とても勉強になった。

Posted byブクログ

2009/10/04

投入した税金も巨額すぎるとイメージも湧かない。責任問題も出ない?この本を読んで1000億の買い物でもしてみましょう 。バブル現象がいかに常識の枠を超えていたか実感できます。

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2009/10/04

新しいこといろいろ知れた。でも、お金が大きすぎてどちらもぴんとこないものもあった。そして、龍さんの趣味が出ている部分も多く、そんなもの買うぐらいなら私はこっちに使っていたほうがいいや、と感じるのもある。

Posted byブクログ

2009/10/04

バブル崩壊による金融機関や企業の不良債権につぎ込まれた公的援助…なんか何度も行われているうちに不感症になっている感じがするのだけれど、数字となって本に載っているのを見ると改めてアホかいなぁ、と思うわけで…資金を援助せずにこれに使っていれば、というのが夢物語風に描かれているもの面白...

バブル崩壊による金融機関や企業の不良債権につぎ込まれた公的援助…なんか何度も行われているうちに不感症になっている感じがするのだけれど、数字となって本に載っているのを見ると改めてアホかいなぁ、と思うわけで…資金を援助せずにこれに使っていれば、というのが夢物語風に描かれているもの面白い。 不良債権には流れていったお金、バブルのころにはその予算は何に使われていたの?

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2009/10/04

村上龍さんの本ですが、小説本ではありません。(まぁ、これが小説の中の話だったらいいんですけどね。)90年、バブルが崩壊し、金融機関などがバタバタと破綻していき、何兆円のお金が公的資金の名のもと投入されまくる・・・何かそれが毎日のようにニュースで流れるのが当たり前な時期がありました...

村上龍さんの本ですが、小説本ではありません。(まぁ、これが小説の中の話だったらいいんですけどね。)90年、バブルが崩壊し、金融機関などがバタバタと破綻していき、何兆円のお金が公的資金の名のもと投入されまくる・・・何かそれが毎日のようにニュースで流れるのが当たり前な時期がありましたよね〜。 そんな公的資金、そのお金があったら何が出来るのかを、かわいらしいイラストとともに書かれている経済絵本です。

Posted byブクログ