ジャクソンねこのほんとうの家 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これも猫が主人公。『ルドルフとイッパイアッテナ』にも通じるものがあるな? 近所の飼い猫マリリンは家族に置いていかれたと嘆いて、黒猫ジャクソンを頼ってくる。 そこでマリリンを連れ、家の敷地を飛び出すと、あちこちのジャクソンの拠り所を案内する。 イッパイアッテナ同様、呼び名が変わってくるのだ。 最後に廃屋のツリーハウスで、独立した暮らしもできることをマリリンに提案するが、根っからの家猫でまだ年若いもので、受け入れられない。 結局、家族の旅行がマリリンの勘違いで終わるのだけど。
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ジャクソンの、自信に溢れた大人の猫の気構えが素敵です。ダンディな奴。そこへ、まるきり子どもだったマリリンが現れ、ジャクソンに連れられ外の世界へ飛び出し、少しだけ大人になって帰ってくる。最後のジャクソンの言葉は哲学そのものであり、文学教育に力を入れる英国の子どもたちは、小さな頃から...
ジャクソンの、自信に溢れた大人の猫の気構えが素敵です。ダンディな奴。そこへ、まるきり子どもだったマリリンが現れ、ジャクソンに連れられ外の世界へ飛び出し、少しだけ大人になって帰ってくる。最後のジャクソンの言葉は哲学そのものであり、文学教育に力を入れる英国の子どもたちは、小さな頃からこのような、言葉では説明し難い心の成長や自立を描いた作品を読んでいるのかと驚いた。子どもの心によく沿っている本だと思う。
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小学生のときに図書室から借りて読んだ思い出の本。私の読書人生はここから始まった。大人になって手に入れ、改めて読むと子供の頃分からなかったことが、こういうことだったのかと良くわかる。 わが子に是非読ませてあげたい。
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