黒ねこのおきゃくさま の商品レビュー
貧しいおじいさんのところに、貧相な猫がやってきます。おじいさんは、この猫に自分の家にあるミルクや肉などの食べ物を、すべてあげてしまいました。自分の食べる物がなくなってしまうのにもかかわらず。…黒猫のおきゃくさまは、最後におじいさんにお礼をしてゆきます。どんなお礼だったのか…は、読...
貧しいおじいさんのところに、貧相な猫がやってきます。おじいさんは、この猫に自分の家にあるミルクや肉などの食べ物を、すべてあげてしまいました。自分の食べる物がなくなってしまうのにもかかわらず。…黒猫のおきゃくさまは、最後におじいさんにお礼をしてゆきます。どんなお礼だったのか…は、読んでみてくださいね。
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どしゃ降りの雨の中、貧しいおじいさんの家にふらりと現れたのは黒猫。 足は細いし、おなかもぺっしゃんこ。 尻尾はまるで黒い靴ひものような、痩せたみすぼらしい猫。 びしょぬれになった猫を不憫に思ったおじいさんは、タオルで体を拭いてやり、なけなしのミルクをお皿に注ぎます。 喉を鳴らしな...
どしゃ降りの雨の中、貧しいおじいさんの家にふらりと現れたのは黒猫。 足は細いし、おなかもぺっしゃんこ。 尻尾はまるで黒い靴ひものような、痩せたみすぼらしい猫。 びしょぬれになった猫を不憫に思ったおじいさんは、タオルで体を拭いてやり、なけなしのミルクをお皿に注ぎます。 喉を鳴らしながら一気に飲み干した黒猫は 大きな声で「にゃーおぅ」と鳴き、 おじいさんが一週間に一度だけ土曜の晩に贅沢をしたいと置いておいたミルクとパンと羊の肉まですべて平らげてしまったのです…。 猫のためにすべてを捧げもてなした 優しいおじいさんに起こる奇跡を描いた美しい絵本。 いやぁ~、猫の話には滅法弱い自分だけど、 中でも黒猫が出てくる物語は感情移入し過ぎて困ります(汗)。 恩返しモノの王道と言えるストーリーだけど、 やわらかで淡い色合いの絵がとにかく素晴らしくて 1ページ1ページ食い入るように見てしまいました。 なんと言っても宝石のように緑色の目をした黒猫の絵の見事なこと。 ずぶ濡れになった黒猫の表情、ミルクをねだる顔、肉のついた骨をしゃぶり満足げに毛繕いをする姿など、 仕草や表情が本当に生き生きとしてリアルなのです! 食事をとるごとに骨と皮ばかりの姿から毛はやわらかくフサフサになり、 ヒゲはピンと張って、尻尾は二倍に膨らみ、 みるみるうちにフクフクでまん丸な猫に変わっていく様が面白いし、 そんな姿を見て幸せな気持ちに満たされる おじいさんの笑顔が実にいいのですよ。 (貧乏なおじいさんにとっては大事な大事な食糧なのに…) そしてお腹がいっぱいになった黒猫のために最後の薪を燃やし、 暖炉に火を灯すおじいさん。 読んでるこちらは 明日からおじいさん生きていけるんやろか?って ドキドキしながらページをめくるのですが、 おじいさんが黒猫を「友達」と呼び、暖炉で一緒に座ってあたたまるシーンや 黒猫が喉をゴロゴロ鳴らしながら 前足を代わる代わる動かして毛布にくるまり、 (猫好きさんなら分かる猫が寝る気マンマンの時の儀式ですね笑) おじいさんのベッドで一緒に眠るシーンのおじいさんの顔を見れば、 もうなんにも言えなくなってしまったなぁ~。 そしてクライマックス、 あたり一面真っ白な雪の中を去っていく黒猫が振り返って おじいさんに喋り出すシーンの衝撃。 そしてそれを聞いたおじいさんの 迷いのない一言が 静かに胸を打ちます。 それにしても猫とは なんてミステリアスな存在なんだろ。 古今東西、 国を問わず 時には神として祭られ 時には 魔法使いの連れになる猫という生き物。 無駄な殺生を避け、 魚と葉っぱで生き、 身の丈を知り、驕ることなく卑屈にならず、 凛としてガツガツしない猫の生き方に 僕はいつも憧れます。 でもおじいさんが本当に望んだのは 暖かい部屋で食べ物に不自由しない、 そんな生活だったんだろうか。 本当は寒さに震えても貧乏であっても 心通わせられる友達やパートナーの存在があれば それで満ち足りていたんじゃないだろうか。 黒猫に友達としてずっとそばにいてもらいたかったんじゃないのだろうか。 ちょっと季節外れではありますが(笑)、 猫好き、黒猫好き、 美しい絵本に目がない人にオススメします。 いろんなことを考えさせられますよ。
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優しく、温かいけれど、ラストにちょっと切なくなった1冊。 せっかく黒ねこさんと友達になれたのに、お別れだなんて・・・。また1人になってしまったおじいさんの挿絵に胸が痛くなりました。
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むかしばなしのようなお話。 おじいさんの優しさが、優しい絵と文にマッチしていて暖かい気持ちになります。
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心がほっとして、温かくなるお話でしたが、一年生にはちょっと難しかったみたいです。三年生はいいお話だったねと言ってました。 2014-08
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黒ねこにひかれて、書店で立ちよみ 誰にも見られていなくても、情けは人のためならず 児童書だけれど、絵が芸術的だなあと感じた なんとなく笠地蔵を思い出した
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ルース・エインズワース、おはなしの流れがとってもいいなぁ。おそらく昔話を筋にしているせいか、すっと頭に入ってきやすかった。 追記 2017年8月2日、ノースレイクカフェで購入
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勇敢で元気な女の子マドレーヌが、寄宿舎学校で大活躍。アラブの絨毯売の魔術師までも助けてしまいます。 ¥1,260
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先日立読み。 小学生の頃に教科書に載っていた気がします。 猫好き、それも黒猫好きにはたまらない絵の可愛さ。 内容もじんわりと温かい気持ちになります。
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うちの学校では文学の棚に入っています。絵本の棚でもいいのですが、内容が深いので3年生以上でしょうか。私の大好きな本です。2年生が良く聞けるので、やってみましたが中ダレし、5年生は静かに聞いて少しは心に残ったかも。という反応でした。(13分)
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