合言葉はフリンドル! の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ペンが出てくるお話だと知って読んだ。 五年生のニックはユニークな少年で、おもしろいことを考えては実行している。 国語を担当しているグレンジャー先生はベテラン教師で、辞書を敬愛している。 ある日、ニックはペンのことを「フリンドル」と呼び始め、みんなもその呼び方が気に入って……。 最後には感動して泣いていました。 途中までは、子どもの悪ノリだなぁと思って苦い気持ちもあったけれど、グレンジャー先生は、やっぱり先生でした。 金もうけを考える大人や、報道関係の大人など、ときどき出てくる外野も、うまく混ぜ込まれている。 ニックみたいな思考力と実行力はなかなか得られないので、わくわくして読めます。 私は大人なので、大人の登場人物のことを考えたり、気落ちしてしまったニックが心配になりましたが、やっぱり楽しめました。 言葉の誕生と定着、表現・言論・報道の自由、いろいろなことを、物語を通して感じることができます。 20年前の本なので、イラストは懐かしい感じですが、内容は古くないです。 思わず「frindle」を調べてしまいました。
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本好きの彼が辞書嫌いとは…。と思ったけど、どうやらそうでもないみたいですね。 使ったことがなかった、習慣がなかった、それだけのことなのでしょう。 彼には、きちんと内容を読むとか、ただ辞書を引くだけではなく、さらにわからないことを調べるとか、深く考えるとか、そんな能力は備わっている...
本好きの彼が辞書嫌いとは…。と思ったけど、どうやらそうでもないみたいですね。 使ったことがなかった、習慣がなかった、それだけのことなのでしょう。 彼には、きちんと内容を読むとか、ただ辞書を引くだけではなく、さらにわからないことを調べるとか、深く考えるとか、そんな能力は備わっている。 決まりきったことが、決まりきったように書いてある、辞書というもの。 固定概念の塊のような存在に、面白さを求める彼が出会った時、それを壊して見たくなったということなのかもしれません。
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読書会の指定図書。きっと子どもはこの話をワクワクと読む。教師のぼくはグレンジャー先生のさきを見通す眼力に憧れる。言葉に対する深い理解と教育の結論は10年20年の後に顕れるのだということ
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