日本国の研究 の商品レビュー
出来ることなら郵政民…
出来ることなら郵政民営化や道路公団民営化の前に読んでおくべきでしたが、今でも十分に読む価値はありますね。猪瀬氏が何故あそこまで道路公団民営化にこだわったのか、その原点がまさにここにあります。
文庫OFF
当時はとても大きな問題として残っていた高速道路、住宅公団、郵便、特殊法人の問題点を説明している。 1997年に書かれて、その後の改革で多くが変わった。 変わっていないところを調べたら面白いと思った。
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猪瀬さんだけに詳細な調査を積み重ねて書いた力作なんだと思う。ただいかんせんテーマや数値が古くなってしまっており、今読むべき本では無いと思う。作者には非は無いが。。。早々に途中で挫折。
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一種大仰なタイトルではあるが、書かれている内容は、いわゆる特殊法人問題・財政投融資問題・撤退方法を構築していない大型公共事業の問題で、特に目新しいところはない。ただ、刊行時期は1990年代半ばであることから、ひょっとすると本書がパイオニア的な役割を果たしたのかもしれない。 本書で小泉純一郎が指摘しているとおり、財政投融資をコントロールするのが無駄を省くためにもっとも手っ取り早い。 が、現在はどうなっているのか。小泉政権が終了し、特に民主党政権になって以降、この手の話題が本当に少なくなり、いまいち状況が判然としないのは気がかりだ。
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いまさらですが日本国の研究読んだ。統計や公表数字を徹底的に疑って因数分解しまくった結果を介いているので、ちょっとした学者には書けないなぁーこれは。よくよく仕組みを練っていないシステムが統制なく自律自動で動き続けてしまう怖さが描かれていると思います。魂が必要だよ。
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完全に「賞味期限」が切れてた一冊。1999年第1刷だもんな。財政投融資の闇や特殊法人の影の部分に光を当てている。よく取材し、勉強し、数字をあげて論を展開しているところはさすが、と脱帽する。しかし、天下ってるからダメ、国民の税金が無駄遣いされているという結論は短絡的。おそらく売れな...
完全に「賞味期限」が切れてた一冊。1999年第1刷だもんな。財政投融資の闇や特殊法人の影の部分に光を当てている。よく取材し、勉強し、数字をあげて論を展開しているところはさすが、と脱帽する。しかし、天下ってるからダメ、国民の税金が無駄遣いされているという結論は短絡的。おそらく売れない作家として辛酸を嘗めた氏の根幹には、安い給料ながらも安定した生活を送る官僚など敵以上なんだろう。
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補助金を受けて、赤字を何とも思わない公団の裏には、実質的な天下り組織である特殊法人が莫大な利益を上げている。 赤字公団の尻拭いは、税金あるいは財政投融資で国民に背負わせて、美味しいところだけ、天下りした役人たちが持って行く。 そんな日本の構造をあばいた、猪瀬さんの力作。 そん...
補助金を受けて、赤字を何とも思わない公団の裏には、実質的な天下り組織である特殊法人が莫大な利益を上げている。 赤字公団の尻拭いは、税金あるいは財政投融資で国民に背負わせて、美味しいところだけ、天下りした役人たちが持って行く。 そんな日本の構造をあばいた、猪瀬さんの力作。 そんな日本を東京と大阪から変えてほしい。
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もはや10年以上も前の本。まだ小泉さんの構造改革が為される前だ。財政投融資についてこれほど深く切り込んだ猪瀬さんに脱帽。この人は震災の時もそうだったが只者じゃないな。これを書くにはものすごい根気と知識と行動力が必要とされると思う。 にしても族議員と一部の官僚はどうにかならないものか。この時代なんて全てが不透明に感じる。郵政が民営化され、情報公開法ができそれでもまだ税金の行方が不透明に思えてならない。ほんと縦割り行政にはイライラする日々だ。
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国会議員がすくう永田町、官僚がすくう霞ヶ関、日本国には、永田町と霞ヶ関の他にもう一つ、病理を生み出す町があるという。それが、虎ノ門である。虎ノ門を歩けば、何個もの〇〇法人にぶちあたるという。当書『日本国の研究』は、政治家=永田町、官僚=霞ヶ関の影に隠れて肥大し続けていた借金と利権の温床、行政法人、特殊法人=虎ノ門を告発するノンフィクションである。 右でも左でもない、著者独特の立ち位置から、粘り強く、論理的に、法人の利権の仕組みに迫る。道路公団は、この本が売れたことによって、民営化されたようなものとのこと。著者猪瀬直樹は、小泉元首相と一緒に官僚機構の行政改革、民営化を行った。現在は東京都副知事をやっており、東京メトロの一元化、東京水道の海外進出プロジェクトなどを推進している。 行政改革、民営化、市場競争原理の導入によって、日本に格差社会が進展したと言われるが、肥大化した官僚組織と日本国の借金は残り続けている。
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猪瀬氏の官僚機構に対する切込みは、流石だ。 「ペルソナ-三島由紀夫伝」は、三代続いた官僚の血筋から三島に迫るという手法だった。「日本国の研究」は、官僚機構とともに様々な利権を、数字や人脈から洗い出し、批判の対象とする。 非常にわかりやすい。この国の何が問題なのかをうまく説明し...
猪瀬氏の官僚機構に対する切込みは、流石だ。 「ペルソナ-三島由紀夫伝」は、三代続いた官僚の血筋から三島に迫るという手法だった。「日本国の研究」は、官僚機構とともに様々な利権を、数字や人脈から洗い出し、批判の対象とする。 非常にわかりやすい。この国の何が問題なのかをうまく説明してくれる。 これが書かれた1997年から、さらに時間が経過しているが、いまだに未解決の問題は多々ある。
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